基本情報
創立 | 1899年 |
本拠地 | マルセイユ |
スタジアム | スタッド・ヴェロドローム 【収容人数 6万7394人】 |
監督 | ジェンナーロ・ガットゥーゾ |
オーナー | フランク・マッコート |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | ロエム (L’OM) |
スローガン | ゴールへ一直線 |
<過去5シーズンの成績>
リーグ・アン 【優勝9回】 | 欧州カップ戦 【CL優勝1回】 | フランス杯 【優勝10回】 | 監督 | |
18/19 | 5位 | EL/グループステージ敗退 | ベスト64 | ガルシア |
19/20 | 2位 | ー | ベスト8 | ビラス・ボアス |
20/21 | 5位 | CL/グループステージ敗退 | ベスト32 | ビラス・ボアス➡ サンパオリ |
21/22 | 2位 | EL/グループステージ敗退 ECL/ベスト4 | ベスト8 | サンパオリ |
22/23 | 3位 | CL/グループステージ敗退 | ベスト8 | トゥドール |
大枚をはたきながら監督交代の混沌も 心機一転してタイトル奪取を狙う
・昨季は、CLグループステージはあっけなく敗退したものの、クロアチア人指揮官トゥドールが攻守に安定感のある3バックを構築したことで懐疑論を払拭し、後半戦はRCランスとの熾烈な2位争いを繰り広げたが、終盤に5戦4敗と急失速したことでCLストレートインを逃してしまった。
・トゥドールが個人的な理由で退任し、新指揮官にスペイン人のマルセリーノを招聘。夏の移籍市場では、クラブの象徴だったパイエに加え、サンチェス、ウンデル、コラシナツといった主力が去ったものの、FW陣にはオーバメヤン、エンディアイエ、サール、J・コレア、中盤にコンドグビア、左SBにR・ロディを補強するなど、100億円超を費やしてマルセリーノの求めるタレントを揃えた。
・開幕5節時点で無敗ながら、CLプレーオフに敗れてヨーロッパリーグに回り、守備的スタイルにウルトラスが不満を募らせて脅迫を行ったことでマルセリーノが退任。後任としてガットゥーゾを迎えて戦術的転換を強いられるが、タレントは揃っているだけに、気を取り直して近年の無冠の歴史に終止符を打つシーズンとしたい。
監督
名前 | ジェンナーロ・ガットゥーゾ |
生年月日 | 1978年1月9日 (45歳) |
国籍 | イタリア |
就任日 | 2023年9月 |
・熱血漢
・言わずと知れたASミランのレジェンドで、今シーズン序盤に就任からわずか2カ月ほどで辞任したマルセリーノに代わってマルセイユの指揮官に就任。
・ハイラインによる激しいプレッシングが基本の並外れた運動量が求められるエネルギッシュな攻撃的スタイルを志向する。
・気性の荒い情熱的な性格で、ピッチ内外でチームに活気を与える反面、上層部と衝突して退任することもしばしば。
・現役時代は”イタリアの闘犬”と称された守備的MFで、13シーズン在籍したACミランでは公式戦468試合に出場してそれぞれ2度のセリエA制覇とCL制覇に貢献。イタリア代表としても73キャップを誇り、06年ドイツW杯優勝の立役者の一人。
・FCシオン(スイス)で選手兼監督として指導者キャリアを始め、セリエBやギリシャリーグを渡り歩いて、17年7月に古巣ACミランのU-19チームの監督として帰還すると、約5か月後にトップチームの監督に昇格したが、CL復帰に導けずに1年半ほどで退任。19年12月からはナポリの監督に就任して1年目にはコッパイタリア制覇も、2季連続でCL出場を逃して解任され、昨季は停滞するバレンシアの指揮を託されたが、勝ち切れない試合が続いたことにより半年ほどで解任された。
移籍市場
基本フォーメーション
選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨季成績 (得点) | ||
1 | シモン・エンガパンドゥエトンブ | 19 | カメルーン | 187cm/右 | ー | ・アカデミー産の若手第3GK ・トップチームでの経験は皆無だが、潜在能力が高く、年代別ではカメルーン代表とフランス代表に召集された ・カタールW杯ではカメルーン代表にサプライズ召集された | |
16 | パウ・ロペス | 28 | スペイン | 189cm/左 | 33試合 | ・モダンなスペイン人守護神 ・高い評価を受ける足下のテクニックでビルドアップに貢献でき、広大な守備範囲と優れたコーチングでチームの危機を未然に防ぐ ・ラ・リーガのクラブやASローマで正GKを務め、21/22季からマルセイユのゴールマウスを守る | |
36 | ルベン・ブランコ | 27 | スペイン | 188cm/右 | 6試合 | ・継続性に欠ける第2GK ・抜群の反射神経と個性的なフォームで好セーブを連発するが、弾き出す場所が危険 ・過去8年で12度も負傷離脱 ・17歳でプロデビューを果たし、セルタでは公式戦142試合に出場 ・昨季に出場機会を求めてレンタル移籍も、P・ロペスからスタメンを座を奪うことはできなかったが、今夏に3年契約で完全移籍 |
<DF>
4 | サミュエル・ジゴ | 29 | フランス | 187cm/右 | 26試合 (2) | ・重量級CB ・筋骨隆々なフィジカルを武器に対人戦では無類の強さを誇り、積極的に前に出て相手を潰せば、そこから一気に攻め上がって攻撃に厚みをもたらせる ・仏2部、ベルギー、ロシアで経験を積み、昨季に母国に帰還して第3CBとして活躍 ・兄はラグビーのフランス代表 | |
5 | レオナルド・バレルディ | 23 | アルゼンチン | 187cm/右 | 35試合 | ・堅実なアルゼンチン人DF ・恵まれたフィジカルに、優れた危機察知能力やアジリティーといった早熟な才能を活かしてクレバーな守備対応を披露し、低弾道のフィードで局面を進められる ・アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズのユースからドルトムントを経由して20年夏に加入すると着実に成長を遂げ、昨季はスタメンに定着して公式戦44試合に出場し、3年半ぶりにA代表にも召集された | |
7 | ジョナタン・クロース | 30 | フランス | 178cm/右 | 34試合 (2) | ・リーグアン屈指のクロッサー ・絶え間ない上下動でチームをサイドから攻守で支え、大外のレーンから高精度の多彩なクロス繰り出してゴールに結びつける ・アマチュアで4年、仏2部で3年プレーし、28歳でトップリーグデビュー、29歳でレ・ブルーデビューを飾った苦労人 ・昨季にサイドアタックの生命線として加入し、公式戦42試合で12アシストを記録 | |
12 | レナン・ロディ | 25 | ブラジル | 173cm/左 | 28試合 【N・フォレスト】 | ・ブラジル産の攻撃的SB ・両足を自由自在に操り、豊富な運動量を活かして左サイドをエネルギッシュに駆け回れば、高精度のクロスを供給して好機を演出する ・19年夏にアトレティコに加入して主力を担っていたものの、徐々に序列を下げて構想外となり、昨季はN・フォレストにレンタル移籍していた ・コラシナツ、N・タバレスの退団により、今夏に新たな左SBの一番手として約20億円の移籍金で加入 | |
18 | バモ・メイテ | 21 | コートジボワール | 183cm/ー | 17試合 (1) 【ロリアン】 | ・フランス生まれのコートジボワール人DF ・身体的にも技術的にも高い潜在能力を秘める有望株 ・昨シーズン後半にロリアンで頭角を現して公式戦20試合に出場し、今夏の移籍市場最終日にレンタル移籍 | |
62 | アミル・ムリージョ | 27 | パナマ | 184cm/右 | 29試合 (3) 【アンデルレヒト】 | ・パナマ代表の控えSB ・絶えずアップダウンを繰り返してサイドから攻撃に厚みを与える攻撃的SB ・19年12月からアンデルレヒトに在籍し、主力として公式戦134試合に出場して14G17Aを記録 ・今夏にジョナタン・クラウスのバックアッパーとして3年契約で加入 | |
99 | シャンセル・ムベンバ | 28 | コンゴ民主共和国 | 182cm/右 | 36試合 (5) | ・最終ラインの柱 ・高いアスリート能力と的確なポジションで広大な範囲をカバーしつつ激しいマークで敵アタッカーを封じ込め、フィードの質も高水準を誇り、セットプレーでは得点源として機能する ・ポルトで大きく飛躍を遂げ、昨季にフリーで加入すると瞬く間にトゥドール監督の信頼を得て最終ラインに君臨し、公式戦7ゴールを記録 ・9人兄弟の長男 |
<MF>
8 | アゼディン・ウナヒ | 22 | モロッコ | 182cm/右 | 15試合 【アンジェ】 7試合 (1) | ・攻守を繋ぐ細身のモロッコ代表テクニシャン ・パス、ドリブルといったスキル全般のレベルが高く、相手のチャージをいなしてボールを運べ、ショートパスで攻撃のリズムを奏でながら、守備時は豊富な運動量で広範囲をカバーできる ・昨季にカタールW杯でダイナモとしてモロッコ代表の躍進を支えると、冬の移籍市場で争奪戦の末にマルセイユに完全移籍した | |
11 | アミンヌ・アリット | 25 | モロッコ | 180cm/右 | 10試合 | ・年代別フランス代表の常連だった技巧派MF ・足に吸い付くようなタッチのドリブルを仕掛け、相手に囲まれてもボールを失わず、フリーの味方に質の高いラストパスを供給する ・昨季は移籍市場最終日に再びシャルケからレンタル移籍も、十字靭帯損傷によってW杯出場を逃して後半を棒に振ったが、今夏に約8億円の移籍金で完全移籍 | |
19 | ジョフロワ・コンドグビア | 30 | 中央アフリカ | 188cm/左 | 20試合 【A・マドリー】 | ・”タコ”の異名を持つ中央アフリカ代表MF ・長い手足と屈強なフィジカルを駆使してボールを奪取するフィルター役を担い、カウンター時はドリブルで持ち上がって強烈なミドルを放つ ・かつてはポグバと双璧をなし、ASモナコ、インテルといったビッククラブを渡り歩いたが、A・マドリーでは放出候補となり、今夏にバレンシア時代の恩師マルセリーノ率いるマルセイユに完全移籍 | |
21 | ヴァランタン・ロンジエ | 28 | フランス | 172cm/右 | 36試合 (1) | ・攻守に顔を出す中盤のダイナモ ・底知れないスタミナで最終ラインから前線までの危険なスペースをカバーしつつも、高水準のパスワークとテクニックでチャンスにも絡むことができるハードワーカーで、攻撃的MF、守備的MF、CBなど複数のポジションで役割を遂行できるユーティリティー性も魅力 ・昨季は出場機会を減らすパイエに変わってゲームキャプテンを務め、トゥドール監督の強度の高いフットボールを体現した | |
22 | パペ・ゲイエ | 24 | セネガル | 189cm/左 | 14試合 (1) 【マルセイユ】 16試合 (1) 【セビージャ】 | ・フランス生まれのセネガル代表MF ・高いアスリート能力と強靭なフィジカルを駆使し、広範囲をカバーしながら鋭いタックルでボールを奪い、左足の展開力にも優れる ・加入1年目の20/21季には公式戦39試合に出場も、徐々に出場機会を減らし、昨シーズン後半はセビージャにレンタル移籍した | |
23 | ピエーミル・ホイビュア | 29 | デンマーク | 187cm/右 | 36試合 【トッテナム】 | ・八面六臂の働きで中盤を支えるデンマーク代表MF ・広い守備範囲と豊富な運動量、闘志溢れるプレーが魅力で、球際の強い守備に加え、持ち味である高精度のキックでチャンスを演出できるなど、攻守でタスクをハイレベルで遂行できるハードワーカー ・20/21季から中盤の要として歴代監督に信頼されていたが、今夏にA・マドリー行きを直訴するも失敗したことで、今季はベンチ要員に | |
27 | ジョルダン・ヴェルトゥ | 29 | フランス | 177cm/右 | 38試合 (4) | ・中盤のマエストロ ・広範囲を動き回ってボールを回収すれば、長短の正確なパスでアシストとゴールを量産するなど、攻守のバランスを司るオールラウンダーで、FKの精度はチームでも指折り ・昨季は不動の存在として全公式戦に出場した ・ナントのサポーターかつ下部組織出身で、中盤でコンビを組むロンジェはナント時代のチームメイト | |
37 | エムラン・ソグロ | 18 | イングランド | 178cm/左 | ー | ・マルセイユの若き宝石 ・クリエイティブなビジョンと左足からのパスが特徴 ・今夏にマルセリーノ前監督によって左SBにコンバートされた ・10歳でチェルシーにスカウトされ、22年2月にフリーでU-19チームに加入 |
<FW>
9 | ヴィティーニャ | 22 | ポルトガル | 178cm/右 | 17試合 (7) 【ブラガ】 14試合 (2) | ・ポルトガルの新星CF ・スピード、俊敏性、ポジショニングに優れ、ゴール前ではダイナミックなプレーを見せる生粋のストライカーで、巧みなボールキープで前線の起点となり、守備時はプレスに奔走する ・ブラガの生え抜きで、昨シーズン前半はポルトガル1部で公式戦13G5Aと躍動し、冬にクラブ史上最高額となる40億円超の移籍金で完全移籍も適応できずにシーズンを終えた | |
10 | ピエール=エメリク・オーバメヤン | 33 | ガボン | 187cm/ 右 | 1試合 【バルセロナ】 15試合 (1) 【チェルシー】 | ・熟練のスピードスター ・圧倒的な加速力とスピードで相手のマークを剥がして裏を取るプレーが持ち味で、多彩なフィニッシュパターンを駆使して高い決定力を誇る ・ドルトムント、アーセナル、バルセロナといった名門クラブを渡り歩いて、ドイツやイングランドでは得点王に輝いた実績を持つストライカーで、今夏に10年ぶりにフランスに帰還 ・足にタトゥーを入れるほど「ドラゴンボール」好き | |
23 | イスマイラ・サール | 25 | セネガル | 185cm/右 | 39試合 (10) 【ワットフォード】 | ・セネガル代表の大型ウインガー ・凄まじい推進力のドリブルで疾風のようにサイドを駆け抜け、強烈かつ精密なシュートを放ってゴールを脅かす ・18/19季にレンヌでブレイクすると、19年夏にワットフォード史上最高額の移籍金で加入し、4シーズンで34G24Aを記録 ・今夏に約20億円の移籍金でリーグアンに復帰 | |
24 | フランソワ・ムゲ | 19 | カメルーン | 173cm/右 | 1試合 | ・カメルーン期待の若手ウインガー ・非常に身体能力が高く、サイドでボールを受ければスピード、テクニック、パワーを織り交ぜたドリブルで1対1を制し、守備はプレスを躊躇せずに行って相手のビルドアップを妨害する ・カメルーンのクラブで育成され、18歳でマルセイユに加入し、昨シーズン最終節でリーグアンデビュー | |
29 | イリマン・エンディアイェ | 23 | セネガル | 180cm/右 | 46試合 (14) 【シェフィールド・U】 | ・下部組織出身の若きセネガル代表アタッカー ・高い技術を備え、ライン間でパスを受ければ多彩なフェイントを駆使したドリブルで切り込み、無理姿勢からでもパワフルなシュートを放って貪欲にゴールを狙う ・昨季にシェフィールド・Uでチャンピオンシップ14G11Aと大活躍して1部昇格に貢献し、今夏に約26億円の移籍金で古巣に完全移籍 |
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