【無料選手名鑑】ユベントスFC【2023/24 チーム/選手/監督紹介】

賛否両論あるものの原点に回帰し　4季ぶりのスクデット奪還を目指す

・昨季は、序盤からディ・マリア、ポグバの負傷離脱もあり第9節までわずか3勝、CLグループステージも1勝5敗のグループ3位でEL行きを強いられた。そしてW杯中断期間中には不正会計疑惑が報じられたことで経営陣が総辞職する激震に見舞われ、スポーツ裁判所から”勝点15減”の厳しい処分が下された。それでもアッレグリは、ボール支配を放棄したベタ引きの5バックと個人技頼りのロングカウンターといった現代に逆行する戦術に切り替えると、第10節から8連続クリーンシートで8連勝とチームは一気に復調を遂げ、EL決勝トーナメントも勝ち上がった。それでもEL準決勝でセビージャに競り負け、さらには再び”勝点10減”の処分が受けたことにより実質3位タイの勝点を稼ぎながらセリエA・7位という屈辱的な順位でシーズンを終えた。

・夏の移籍市場では、クアドラード、ボヌッチといった功労者に、高給取りのディ・マリアを放出することで人件費を削減し、唯一の獲得はティモシー・ウェアに留まるなど、おとなしめの補強に留まった。

・キエーザとブラホビッチを2トップに据えた【3-5-2】を継続しながら流動的なビルドアップを導入してシーズン開幕を迎え、3勝1分の好スタートを切りながら第4節サッスオーロ戦での大敗を受けて本来の堅守速攻に方針を転換。それ以降は、強固な守備ブロックを築いて複数失点を許さずに僅差で勝点3を積み重ねて首位インテルを猛追し、前半戦を首位と勝点差「2」の2位で折り返した。賛否両論あるものの現状の戦い方で、唯一にして最大の目標である4季ぶりのスクデット奪還を目指す。

・セリエAでモウリーニョに次ぐタイトル数を誇る名戦術家

・2年ぶりに復帰した21/22季はユベントスを指導して初の無冠に終わり、2年目の昨季は戦力を充実させながらも序盤戦で悪戦苦闘すると、時代に逆行した堅守速攻の3バック＆ミレッティ、ファジョーリら若手の抜擢でチームを再建させ、不正会計による勝点減やストレスを受けながらも実質セリエA3位、ELベスト4まで導いた。しかし、結果を優先し、タレント力に依存したその采配には疑問を投げかけられた。

・ACミランでスクデット1回、ユベントスを5シーズン率いた第一次政権ではセリエＡ5連覇とコッパ・イタリア4連覇を達成し、2度のCL準優勝にも導いた。

・”堅守”を代名詞に綿密に戦術を構築しながら、選手や状況に応じた柔軟な采配による評価も高い。

・現役時代は創造性溢れたミットフィルダーとして主に8クラブを渡り歩き、セリエAで101試合、セリエBで144試合に出場。92/93季には12得点を記録もチームは最下位で降格した。

・女性関係のスキャンダルが多く、プレイボーイとして知られる。

・競馬を好む。