基本情報
創立 | 1902年 |
本拠地 | マドリード |
スタジアム | サンティアゴ・ベルナベウ (収容人数 8万5454人) |
監督 | カルロ・アンチェロッティ |
会長 | フロレンティーノ・ペレス |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | エル・ブランコ ロス・ブランコス |
<過去5シーズンの成績>
ラ・リーガ 【優勝35回】 | CL 【優勝14回】 | コパ・デル・レイ 【優勝19回】 | 監督 | |
17/18 | 3位 | 優勝 | ベスト8 | ジダン |
18/19 | 3位 | ベスト16 | ベスト16 | ロペテギ➡ ソラーリ➡ ジダン |
19/20 | 優勝 | ベスト16 | ベスト8 | ジダン |
20/21 | 2位 | ベスト4 | ベスト32 | ジダン |
21/22 | 優勝 | 優勝 | ベスト8 | アンチェロッティ |
・昨シーズンは、経験豊富な名将の泰然自若な采配と、勝ち方を知るベテランの健在ぶり、そして若手の台頭という三要素が見事に合致しての、ラ・リーガとCLの2冠を達成。
・今シーズンの移籍すると思われていたエムバぺの獲得失敗を受けて資金面に余裕が生まれたことから、カゼミーロのバックアッパーとなりうるフランス代表の大型MFチュアメニの獲得に成功。さらには、チェルシーから無償でCBのリュディガーの獲得にも成功し最終ラインにさらなる安定感が期待できる。前線については、エムバぺに代わる新たなビックネームを補強するアイデアはなく、唯一の心配点は、ベンゼマの代役が心許ないCF。
・UEFAスーパーカップを制し、順調満帆な夏を過ごしていた王者に不足の事態が生じた。カゼミーロの退団だ。後継者としてチュアメニをすでに獲得済みだが、1年目の若手に同様の働きを求めることは酷で、オプションとしてクロース、アラバの選択肢もあるにはあるが、例年以上の過密日程のシーズンを送る中で、百戦錬磨の名将アンチェロッティの手腕がより一層に試されることになりそうだ。
・アンチェロッティ監督はすでに今夏の補強終了を明言。ベテランを中心に、若手の成長を促すこれまでの路線が踏襲されるが、ほぼ完成形のチームの骨格に、いかに肉付けができるかがカギだ。なかでもベンゼマの控えが不在のCFは、アザールのコンバート案を含めて注目のポジション。
監督
(名前) | カルロ・アンチェロッティ |
(生年月日) | 1959.6.10(63) |
(国籍) | イタリア |
(就任日) | 2021.7月 |
・”史上初めて欧州5大リーグを制覇した名将”
・選手には、人気があり、前回の解任時には抗議の声が出たほど。チームに合わせて柔軟に戦術を採用するタイプで適応力があり、敵を作らずに現有戦力を最大限に引き出すことに長ける。
・昨シーズンは、システム【4-3-3】とスタメンを固定し、組織の熟成を優先した結果、ラ・リーガでは独走態勢を築きながら若手選手をコンスタントに起用することで成長を促し、終盤では控えの選手にも出番を与え戦力化した。
・かねてから獲得を熱望していたチュアメニとリュディガーの新戦力を、老獪なマネジメントで既存のチームに溶け込ませ、ラ・リーガとCLの連覇を目指す。
・マドリーを最後に監督業の引退を宣言。
移籍市場
基本フォーメーション
現状維持をベースに弱点を新戦力で強化 注目はベンゼマの控え不在のCF

・「勝っているチームはいじらない」ーこの鉄則に従い、レギュラーメンバーは、カゼミーロが抜けたアンカーにチュアメニが入った以外、昨シーズンとほぼ同じ。
・昨シーズンは2冠を達成したものの、とりわけ欧州戦線ではデュエルで後手に回り、劣勢を強いられる時間帯が少なくなかった。その意味で期待したいのが、センターラインに安定感をもたらしうる新戦力のリュディガーとチュアメニだ。
<前線>
・34歳にしてバロンドールの最有力候補に挙げられるベンゼマを中心に、完全に一本立ちしたヴィニシウスとロドリゴを両サイドに据えた3トップが、基本の形。持ち前のスピードで攻撃の核となるヴィニシウスが左サイドを駆け上がり、最後は強力ホットラインを形成するベンゼマがフィニッシュする形で今年も得点を量産するだろう。
・CFのバックアッパーは、マリアーノとレンタルバックのマジョラルで補填。23年6月までの契約を延長しないとクラブから告げられたアセンシオは、ワールドカップイヤーでもあるだけに、不慣れなチームに移籍するよりも、ロドリゴとの定位置争いを選択。
<中盤>
・高齢化が指摘されるも、クロース、モドリッチ、のベテラン組が当面のファーストチョイス。ただし、ローテ―ションで起用されるバルベルデ、カマビンガらの若手組のアピール次第では、シーズンが深まるにつれてレギュラーの顔ぶれに変化があるかもしれない。
・カゼミーロの後釜として、チュアメニがアンカーを務めるだろうが、過密日程のシーズンだけに、クロース、カマビンガ、アラバをローテーションで円滑に起用しながらのシーズンを送ることになるだろう。
<最終ライン>
・最終ラインは、即戦力のリュディガーがCB起用に目途が立てば、アラバを左SBに起用し、戦術的なバリエーションを広げることも可能に。守護神クルトワも健在で、最終ラインの安定感はより増している。
注目の新戦力
オーレリアン・チュアメニ(MF/フランス代表)
・”カゼミーロの後継者”
・最大の持ち味は、長い足を活かしたボール奪取能力と幅広いエリアをカバーできる機動力だ。ゲームメーカータイプではないが、パスの配給力にも優れ、プレス耐性も高い。
・試合の流れを読みながら、相手の選手を分析し、前線に飛び出し、フィニッシュに絡めるのは戦術理解力の高さの証明であり、そこがカマビンガとの違いでもある。
・当面はローテーションの一角を担いながら、チーム戦術に適応することが先決となるが、カゼミーロにないアジリティーや展開力を発揮すれば、1年目から戦力になることも十分可能なはず。将来的にはカマビンガとのダブルボランチを期待。
アントニオ・リュディガー(DF/ドイツ代表)
・ドイツ、イタリア、イングランドの主要クラブを渡り歩き、ドイツ代表歴も50試合を超える経験豊かなCB。
・対人戦に強い肉体派だが、スピードと正確なパスも売り。経験を積み重ねるにつれ判断力にも磨きがかかり、どんなシステム、プレースタイルにも問題なくフィットできる順応性を併せ持つ。マドリーでも苦労せずに、最終ラインの柱の1人になれるはずだ。
・E・ミリトンとの補完性も高いはずで、2人がコンビを形成できれば、アラバを左SBに固定できる相乗効果も生まれる
選手一覧
<GK>
<DF>
2 | ダニエル・カルバハル | 30 | スペイン | 173cm/右 | 24試合(1) | ・CL決勝ではルイス・ディアスを封じ、得点にも関与。ベテランの意地を見せる |
3 | エデル・ミリトン | 24 | ブラジル | 186cm/右 | 34試合(1) | ・傑出した機動力とフィジカルの持ち主で、ポカをなくせば鬼に金棒 |
4 | ダビド・アラバ | 30 | オーストリア | 180cm/左 | 30試合(2) | ・昨シーズン固定されたCBよりも左SBのほうが幅広い動きを見込める |
5 | ヘスス・バジェホ | 25 | スペイン | 184cm/右 | 5試合(0) | ・昨シーズンは、センターバックの4番手という立場であり、ほぼプレーの機会は与えられず |
6 | ナチョ | 32 | スペイン | 180cm/右 | 28試合(3) | ・最終ラインのバックアッパーとして、主力の不在時は穴を埋め、CBでもSBでも役割を全うする |
16 | アルバロ・オドリオソラ | 26 | スペイン | 176cm/右 | 25試合(1) | ・レンタル移籍したイタリアの地では活躍を見せたが、レアルではカルバハルの壁に阻まれる |
22 | アントニオ・リュディガー | 29 | ドイツ | 190cm/右 | 34試合(3) | ・数的不利の状況を切り抜ける守備力の持ち主で、マドリー向きのCB |
23 | フェルラン・メンディー | 27 | フランス | 180cm/左 | 22試合(2) | ・守備力は左SBとしてトップクラス、攻撃は縦への突進力が持ち味 |
<MF>
8 | トニ・クロース | 32 | ドイツ | 183cm/右 | 28試合(1) | ・サッカーにおいて「止める・蹴る」の大切さを体現するマエストロ |
10 | ルカ・モドリッチ | 36 | クロアチア | 172cm/両 | 28試合(2) | ・衰え知らずの活躍にベテランに容赦ないメディアも白旗 |
12 | エドゥアルド・カマビンガ | 19 | フランス | 182cm/左 | 26試合(2) | ・散発的だが、1年目から中盤を仕切った強心臓と技術力は大物の証 |
15 | フェデリコ・バルベルデ | 23 | ウルグアイ | 182cm/右 | 31試合 | ・激しく上下運動を繰り返す運動量はチームのMF陣でも随一 |
17 | ルーカス・バスケス | 31 | スペイン | 173cm/右 | 29試合(3) | ・万能性を手に入れることで居場所を確保したバイプレイヤーの鑑 |
18 | オーレリアン・チュアメニ | 22 | フランス | 187cm/右 | 35試合(3) | ・展開力にも機動力にも優れるが、最大の魅力は守備スキル |
19 | ダニ・セバジョス | 25 | スペイン | 179cm/右 | 11試合 | ・昨シーズンは、東京五輪で負ったケガで長期離脱。終盤は実力の片鱗を見せ今シーズンに期待を抱かせる |
<FW>
7 | エデン・アザール | 31 | ベルギー | 175cm/右 | 18試合 | ・無得点でシーズンを終え、昨季も沈黙。ヴィニシウスとの存在から今シーズンはベンゼマの代役として”偽9番”も |
9 | カリム・ベンゼマ | 34 | フランス | 185cm/右 | 32試合(27) | ・巧くて華麗、なおかつ勝負強い、まさにストライカーの完成形。チームでもっとむ代えの利かない選手 |
11 | マルコ・アセンシオ | 26 | スペイン | 182cm/左 | 31試合(10) | ・昨季はキャリアハイの得点を記録も、終盤にロドリゴから定位置を奪われ、今シーズンは定位置奪還を目指す |
20 | ビニシウス・ジュニオール | 22 | ブラジル | 176cm/右 | 35試合(17) | ・旺盛なチャレンジ精神に効率性と自信が伴い、ベンゼマとの最強コンビは誰にも抑えられない領域に |
21 | ロドリゴ | 21 | ブラジル | 174cm/右 | 33試合(4) | ・昨シーズン、CL準決勝セカンドレグを機に覚醒。出足の速さ、推進力、ゴールセンスが高まり、FWとして怖さが増した |
24 | マリアーノ・ディアス | 29 | ドミニカ | 180cm/右 | 9試合(1) | ・昨シーズンは、ほとんど存在感がなかったが、今季も本人に退団の意思はない |
39 | アルバロ・ロドリゲス | 18 | ウルグアイ | 193cm/左 | 17試合(4) 【R・マドリーB】 | ・カンテラ出身の新星FW ・193cmの上背を活かした空中戦の強さと強烈なヘッドシュートが特徴 ・戦術理解度も高く、フリーランでスペースを作り出せば、裏への抜けだしやポストワークで前線の起点にもなれる ・ベンゼマのバックアッパーとしてトップチームに帯同すると、22節オサスナ戦で初アシスト、23節マドリードダービーでは土壇場で同点弾を決め、アンチェロッティ監督が来季のトップチーム昇格を明言 ・スペイン出身だが、代表チームはウルグアイ代表を選択 |
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