基本情報
創立 | 1903年 |
本拠地 | マドリード |
スタジアム | ワンダ・メトロポリターノ (収容人数約6万8千人) |
監督 | ディエゴ・シメオネ |
会長 | エンリケ・セレソ |
公式サイト | HP twitter youtube |
愛称 | アトレティ コルチョネロ ロヒブランコ |
<過去5シーズンの成績>
ラ・リーガ 【優勝11回】 | 欧州カップ戦 【EL優勝3回】 | コパ・デル・レイ 【優勝10回】 | 監督 | |
17/18 | 2位 | CL/グループステージ 敗退 EL/優勝 | ベスト8 | シメオネ |
18/19 | 2位 | CL/ベスト16 | ベスト16 | シメオネ |
19/20 | 3位 | CL/ベスト8 | ベスト32 | シメオネ |
20/21 | 優勝 | CL/ベスト16 | 2回戦敗退 | シメオネ |
21/22 | 3位 | CL/ベスト8 | ベスト16 | シメオネ |
・グリーグマン、デ・パウルといった実力者を加えて、リーグ連覇の期待も膨らんでいたが、序盤戦からシステム、スタメンを固定できずに迷走。”強者の戦い”を意識するあまり、最大の拠り所であった守備までもが弱体化してしまった。それでも3位を死守できたのは、指揮官が長い年月をかけて築き上げてきた土台があったからに他ならない。ただ一方で、陣容の変化に即した戦い方を見出せず、大きな失望を招いたのも、また事実。
・今夏の最大のテーマは「陣容のバランス改善」である。しかし、これが全く進んでいないのが現状で、これまでの新戦力は、MFヴィツェルと右SBモリ―ナくらい。CBは高齢化が進み、スアレスが抜けた前線は現状維持なのが現実だ。
・試行錯誤を繰り返した昨シーズンを教訓に、シメオネ監督がいかにチームを構築するか。補強の上積みが少ないだけに、就任12年目を迎える指揮官のオーガナイズが一層重要になるシーズンだ。
監督
(名前) | ディエゴ・シメオネ |
(生年月日) | 1970.4.28(52) |
(国籍) | アルゼンチン |
(就任日) | 2012.1月 |
・今季で12年目を迎えるアトレティコの”ディオス(神)”。
・昨シーズンは、攻撃重視な姿勢を打ち出したが、単にアタッカーを前線に並べているだけで、攻守のアンバランスをもたらしてしまった。その影響で、最適解を見出そうと試行錯誤を繰り返したが、これがかえって、コケ、コレア、M・ジョレンテといったラ・リーガ制覇の立役者たちの持ち場や役割が変わることで軒並み輝きを失い、結果として勝点を取りこぼすことに。
・今シーズンは、J・フェリックスとグリーズマンの2トップをベースに戦う覚悟を決めたようで、事実、バイエルンから届いたJ・フェリックスに対する魅力的なオファー(金銭+パバール)に「NO」の返事を送っている。
移籍市場
ポジッション | 名前 | 移籍元 | 移籍金 |
GK | イボ・グルビッチ | リール | ー |
DF | ナウエル・モリ―ナ | ウディネーゼ | 2000万€ |
セルヒオ・レギロン | トッテナム | 0€ | |
マット・ドハーティ | トッテナム | ー | |
MF | アクセル・ヴィツェル | ドルトムント | 0€ |
サウール・ニゲス | チェルシー | ー | |
FW | アルバロ・モラタ | ユベントス | ー |
メンフィス・デパイ | バルセロナ | 300万€ |
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
GK | バンジャマン・ルコント | エスパニュール | ー |
DF | シメ・ヴルサリコ | オリンピアコス | 0€ |
ダニエル・ヴァス | ブレンビーIF | 175万€ | |
レナン・ロジ | ノッティンガム・フォレスト | 500万€ | |
MF | エクトル・エレーラ | ヒューストン | 0€ |
FW | ルイス・スアレス | ナシオナル | 0€ |
ジョアン・フェリックス | チェルシー | 1100万 € (レンタル料) | |
マテウス・クーニャ | ウルブス | ー |
基本フォーメーション
補強による上積みが少ないだけに 現有戦力と新戦力の融合がカギ

・1年前とは打って変わって静かな夏を過ごすのは、ひとえに売却のオペレーションが上手に進んでいないからだ。ここまでの新戦力は、フリーのヴィツェルと、レギュラー不在の右SBの補填した伸び盛りのモリ―ナくらい。人材が不足するCBの強化は手付かずで、スアレスの後釜を獲得するだけの資金を捻出することもできていない。
・しかし、攻撃陣は、昨シーズン愛称の良さを見せたJ・フェリックスとグリーズマンの2トップを軸に、タレントのクオリティーは総じて高い。また、中盤もボールの出し入れが巧みなヴィツェルの加入が、コケやデ・パウルら既存戦力に好影響を及ぼしそうだ。
<攻撃陣>
・昨シーズン後半戦に躍動したJ・フリックスとグリーズマンの2トップをベースに、シメオネと犬猿の仲が噂され、高額年俸を理由になかなか移籍先が見つからないA・モラタがスペイン代表でのような活躍を見せれば、昨シーズン以上の得点量産が期待できる。
・ここぞという場面でゴールを決めてくれる、A・コレアとマテウス・クーニャも試合途中から出場すれば相手の脅威になることは間違いない。
<中盤>
・契約満了のため退団したエレーラの穴をベルギー代表のヴィツェルで埋めた中盤は、コケ、ルマール、コンドグビアといった代表クラスでも定位置が保証されないほど、実力者が揃う。
・チェルシーから復帰し、受け入れ先探しに難航しそうなサウールは、複数のポジションをこなせる万能タイプなだけにスカッドに入れておいても損はない。
<守備陣>
・昨シーズンにバランスの悪さから崩壊した最終ラインは、ヴルサリコの退団から、事実上のスペシャリストが不在の右SBにウディネーゼから、シメオネ監督の大本命であるモリ―ナの獲得に成功。
・CB人は高齢化・人材不足が深刻だが、クラブに新戦力を獲得する資金はなく、今シーズンは現有戦力でやりくりするする模様だ。
注目選手(6人)
アントワーヌ・グリーズマン(FW/フランス代表)
・”シメオネ仕様のFW”
・ストライカーとゲームメイカーを同時にこなす技巧派FWの世界トップクラス。
・シュートスキル、ドリブル、パスセンスのどれを取っても一級品。前線ならどこでも務められるユーティリティー性も注目に値する。
・ディエゴ・シメオネ監督の下で守備的な強度も増し、前線から相手のボールホルダーに献身的にプレスを仕掛け、自陣の深い位置まで戻って守備をする運動量も大きな魅力。
アルバロ・モラタ(FW/スペイン代表)
・”万能型のストライカー“
・過小評価されがちだが、持ち前のスピードを生かして裏のスペースに飛び出せば、ポストプレーで周りを活かすこともできる。
・過去に確執が噂された監督との関係を修復し、開幕からゴールを量産。
マルコス・ジョレンテ(MF/スペイン代表)
・元はボランチだったが、攻撃的なポジションにコンバートされると、攻撃的な性能の高さを証明。圧倒的スプリント力でスペースを突き、独力でチャンスを創り出すこともできる。
・昨シーズンは、右SBでの起用が増えたことで、2シーズン前の12得点11アシストから大幅に成績がダウン。
・2008年から2019年夏までレアル・マドリーに所属。
アクセル・ヴィツェル(MF/ベルギー代表)
・ビルドアップで攻撃のリズムを整え、守備ではハードワークで的確にピンチの芽を摘む。ウイングとしてもプレー経験があるため足元の技術にも優れている。正確にパスを繋ぐ能力は折り紙付き。
・戦況を読む眼が卓越していて、周囲に目を配りパスを送ってゲームを作る一方、守備では危険なスペースを見つけ出しすぐに駆けつけ、チームに落ち着きを与える。
コケ(MF/スペイン代表)
・”Mr.for The Team”
・常人離れしたスタミナと精神力で90分間フルでピッチを所狭しと動き回り、攻守に走り抜ける。愛するチームのために身を粉にして働く姿勢は模範的であり、主将としてチームを鼓舞する。
・身を粉にして働くカピタン。パス能力を活かして司令塔としての実力も有する。ディエゴ・シメオネ監督下のアトレティコ・マドリードではあらゆる中盤のポジションをこなすユーティリティー性も見せつけている。
ヤン・オブラク(GK/スロベニア代表)
・“不動の守護神”
・アトレティコ・マドリードに加入してから現在に至るまで、リーグで最も失点が少ないGKに贈られるサモラ賞を歴代最多タイの5度受賞。
・安定感抜群のセービングが武器。ポジショニングを誤ることはなく、厳しいコースにシュートを打たれても驚異的な反射神経と手足の長さでゴールを死守する。
選手一覧
2 | ホセ・ヒメネス | 27 | ウルグアイ | 185cm/右 | 24試合(1) | ・重鎮の1人。出足の鋭いインターセプトや打点の高いヘッドが武器 |
3 | セルヒオ・レギロン | 25 | スペイン | 178cm/左 | 25試合(2) | ・ダイナミックな攻め上がりで攻撃を活性化させる ・終始スプリントを繰り返すが、対人守備に課題 |
12 | マット・ドハーティ | 30 | アイルランド | 182cm/右 | 15試合 (2) | ・闘争心に溢れたプレースタイルが売りのファイター系WB ・オーバーラップや味方とのワンツーでサイドを猪突猛進し、ボックス内へも積極的に仕掛けていくなど、攻撃性能が高い ・守備面では不安を残すが、ハードワークでコンテ監督の期待に応え、昨シーズン後半に躍動 ・トッテナムとの契約を解除し、フリーで加入 |
15 | ステファン・サビッチ | 31 | モンテネグロ | 187cm/右 | 28試合 | ・視野が広くなり、戦術眼が向上 |
16 | ナウエル・モリ―ナ | 24 | アルゼンチン | 175cm/右 | 35試合(7) | ・昨シーズンはセリエAで7得点。高い攻撃性能が魅力 |
22 | マリオ・エルモソ | 27 | スペイン | 185cm/左 | 27試合 (2) | ・対人能力は格別。ボールを奪い切る守備だけでなく、ストライカーに身体を当てて思い通りのプレーをさせない賢さや、ハイボールに対する落下点の予測で相手を上回る |
23 | ヘイニウド・マンダーヴァ | 28 | モザンビーク | 180cm/左 | 18試合(1) 【リール】 17試合 | ・対人性能が高く集中力を研ぎ澄まし、身体を巧みに使いボールを奪う |
4 | ジョフレコ・コンドグビア | 29 | 中央アフリカ | 188cm/左 | 28試合(1) | ・188cmと長身で肉体は強靭そのもの。しなやかさも備え、ボランチやセンターハーフを主戦場とする |
5 | ロドリゴ・デ・パウル | 28 | アルゼンチン | 180cm/右 | 36試合(3) | ・鋭いパスを広角に散らし、中盤の幅広いエリアをカバーする万能MF |
6 | コケ | 30 | スペイン | 176cm/右 | 31試合(1) | ・走行距離は常にチーム1位のタフガイ |
11 | トマ・ルマール | 26 | フランス | 171cm/左 | 24試合(4) | ・スピードとドリブルテクニックを兼ね備得ているアタッカー |
14 | マルコス・ジョレンテ | 27 | スペイン | 184cm/右 | 29試合 | ・スペースに入り込んで、フィニッシュに絡むプレイは殺傷力十分 |
17 | サウール・ニゲス | 27 | スペイン | 183cm/左 | 3試合 【A・マドリー】 10試合 | ・買い取りOPが行使されずチェルシーから復帰。「努力、粘り強さ、犠牲の精神でもって、ここで居場所を勝ち取らないといけない」と意気込む |
20 | アクセル・ヴィツェル | 33 | ベルギー | 186cm/右 | 29試合(2) | ・中盤の構成力向上を狙い獲得 |
21 | ヤニック・カラスコ | 28 | ベルギー | 185cm/右 | 34試合(6) | ・圧倒的なスキルに加え、献身性も加わり、局面打開力はチーム随一 |
24 | パブロ・バリオス | 19 | スペイン | 181cm/右 | ー | ・下部組織が生み出したアトレティコの宝石 ・足下スキル、パス捌き、戦術眼を兼ね備え、独力で相手を置き去りにしてボールを運べるなど推進力もあり、チームにダイナミズムをもたらす ・憧れは主将のコケ ・14歳の時にレアルマドリーの下部組織から戦力外通告を受けて加入 |
8 | アントワーヌ・グリエスマン | 31 | フランス | 176cm/左 | 3試合 【バルセロナ】 25試合 (3) | ・献身性とインテリジェンスを武器に才気を見せる |
9 | メンフィス・デパイ | 28 | オランダ | 184cm/右 | 28試合 (12) | ・柔軟なボールタッチと高いキープ力でゴール&アシストに貢献する”オランイェのゴールハンター” ・トリッキーなプレーで相手DFをかく乱し、フィニッシュへと繋がるあらゆる動きをハイレベルでこなす ・レバンドフスキの加入と自身のケガの影響で出場機会を減らしていたが、新天地で再起を図る |
10 | アンヘル・コレア | 27 | アルゼンチン | 171cm/右 | 36試合(12) | ・先発、途中出場に関わらず、得点に関与する働きをする必殺仕事人 |
19 | アルバロ・モラタ | 29 | スペイン | 190cm/右 | 35試合 (9) | ・機動力、得点力、泥臭さを併せ持つ万能FW |
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