基本情報
創立 | 1970年 |
本拠地 | パリ |
スタジアム | パルク・デ・フランス (収容人数 4万8千人) |
監督 | クリストフ・ガルティエ |
会長 | ナセル・アル・ケライフィ |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | PSG パリジャン 赤と青 |
<過去5シーズンの成績>
リーグ・アン 【優勝10回】 | 欧州カップ戦 | フランス杯 【優勝14回】 | 監督 | |
17/18 | 優勝 | CL/ベスト16 | 優勝 | エメリ |
18/19 | 優勝 | CL/ベスト16 | 準優勝 | トゥヘル |
19/20 | 優勝 | CL/準優勝 | 優勝 | トゥヘル |
20/21 | 2位 | CL/ベスト4 | 優勝 | トゥヘル➡ ポチェッティーノ |
21/22 | 優勝 | CL/ベスト16 | ベスト16 | ポチェッティーノ |
・昨シーズンは、リーグアンこそ2位のマルセイユに勝点15の大差をつけての独走優勝を果たしたものの、肝心のCLは衝撃の逆転負けで16強止まり。おまけにフランス・カップでも敗退して”たった1冠”に終わってしまった。
・会長のアル・ケライフィは、強化責任者にカンポス、新指揮官にガルディエと2年前にリールを優勝に導いたコンビを招聘。従来の大型補強を封印し、将来有望な逸材に的を絞ったカンポスお得意の補強戦略に舵を切った。
・その一方で、人員整理にも着手。血の入れ替えを行うことで、CL制覇のための活力に満ちたチームを作り上げるのが目的で、モナコでもリールでも情け容赦なく大鉈を振るってきたカンポス流のやり方をそのまま採用する形だ。
・新監督のガルディエは代名詞ともいえる【4-4-2】を封印し、3バックでのシステム構築に注力している。ただ日本ツアーでは攻守のバランスが悪く、守備面で課題を露呈。エムバぺ、ネイマール、メッシの豪華トリオを最大限活かす最適解を導き出し、CLで勝ち上がれるチームを作り上げることができるのかがポイントだ。
監督
(名前) | クリストフ・ガルディエ |
(生年月日) | 1966.8.28(56) |
(国籍) | フランス |
(就任) | 2022.7月 |
・旧知の仲の強化責任者のルイス・カンポスと、2017年から3年半に渡ってリールでコンビを組み、パリSGに一泡吹かせて20-21シーズンのリーグアンを制した名将。
・堅守速攻をベースに、手札を活かしたコレクティブかつ強力なチーム作りに定評あり。
・7月5日の就任会見では、代名詞の【4-4-2】ではなく、3バックを採用する考えを明らかにした。昨シーズンのポチェティーノが最終的にたどり着いた【3-4-3】という枠組みを踏襲した上で、これをブラッシュアップさせるのが戦術的な目論見。
・就任してから早い段階でジャンルイジ・ドンナルンマを正守護神に指名し、チームに要らぬ緊張をもたらしていたケイラー・ナバスとの併用に終止符を打った。
・陣容のスリム化を重要なテーマに掲げ、結束を乱す危険因子の排除に動いている。対象はナバス、セルヒオ・リコ、アブドゥ・ディアロ、レーバン・クルザワ、アンデル・エレーラ、レアンドロ・パレデス、ユリアン・ドラクスラー、マウロ・イカルディー。
移籍市場
ポジション | 名前 | 移籍元 | 移籍金 |
GK | セルヒオ・リコ | マジョルカ | レンタル復帰 |
DF | ノルディ・ムキエレ | RBライプツィヒ | 1200万€ |
テディ・アロー | オイペン | レンタル復帰 | |
MF | ヴィチーニャ | ポルト | 4150万€ |
レナト・サンチェス | リール | 1500万€ | |
ファビアン・ルイス | ナポリ | 2300万€ | |
カルロス・ソレ―ル | バレンシア | 1800万€ | |
FW | ウーゴ・エキティケ | スタッド・ドゥ・ランス | 0€ |
パブロ・サラビア | スポルティング | レンタル復帰 |
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
GK | デニス・フランキ | バーンリー | 不明 |
DF | コリン・ダグバ | ストラスブール | 0€ |
ティロ・ケーラー | ウェストハム | 1010万ポンド | |
アプドゥ・ディアロ | RBライプツィヒ | レンタル | |
レーバン・クルザワ | フルアム | レンタル | |
コリン・ダグバ | ストラスブール | レンタル | |
MF | アンヘル・ディ・マリア | ユベントス | ー |
シャビ・シモンズ | PSV | ー | |
ワイナルドゥム | ASローマ | レンタル | |
イドリサ・ゲイェ | エバートン | 400万€ | |
ユリアン・ドラクスラー | ベンフィカ | レンタル | |
レアンドロ・パレデス | ユベントス | レンタル | |
アンデル・エレーラ | アトレティック・ビルバオ | レンタル | |
ジュニオール・ディナ・エビンべ | フランクフルト | レンタル | |
FW | パブロ・サラビア | ウルブス | 500万€ |
注目選手(3人)
レナト・サンチェス(MF/ポルトガル代表)
・インテンシティーに秀でた中盤のユーティリティー
・デビュー当初から活躍し注目の的で、これまで国際大会やリーグで優勝を経験。伸び悩む時期もあったものの、2年前に師事したガルディエ監督のリールで見事な復活を遂げ、恩師の下、PSGで再びビッグクラブへの挑戦権を掴んだ。
・インサイドハーフやボランチそして状況によってウイングなども務めることができる選手で、どのポジションでも強烈なフィジカルで相手を圧倒する。
ヴィチーニャ (MF/ポルトガル代表)
・昨シーズンにポルトで覚醒したセントラルMF。
・いかなる状況でも正しいポジションを取り、年齢に似合わない落ち着いた振る舞いで局面を円滑に進め、底なしのスタミナでピッチの至る所に顔を出す。そして、積極的にプレスを仕掛け、巧みなパスワークでリズムを刻む。
・昨夏のEUROに出場したS・オリベイラから定位置を奪ったテクニシャンで、母国ではモウチーニョの後継者と評される。高い技術力と戦術眼はパリSGでも十分通用するはずだ。これまでヴェッラッティ頼りだった攻撃の組み立てで力を発揮する人材で期待も大きい。
ヌーノ・メンデス(DF/ポルトガル代表)
・”天与の身体能力”で左サイドを制圧する超攻撃的SB
・スポルティングCP(ポルトガル)からレンタル移籍した昨年は、19歳にして驚異の成長曲線を描きレギュラーに定着し、ネイマールとの好連携を連発。
・ファン・ベルナト復帰後も定位置を奪われることなく、クラブは迷わず今夏に買い取りを決めた。
・サイズがあり、「スピード」をはじめとする身体能力に長けたサイドバック。「ドリブル」には推進力があり、深い切り返しはウインガー顔負けの鋭さを持つ。精度の高い左足のクロスを持っており、積極的な攻撃参加を得意としている。
基本フォーメーション
【3-4-2-1】を基本に、エムパべ、メッシ、ネイマールの最適解を見い出せるか

・CL制覇のために活力とモチベーションに満ちたチームを作ることが、今年のPSGの命題だろう。
・そのために、今のPSGが行っていることが、大型のスター選手の補強よりも、惰性でプレーしているような中堅・ベテランを野心でギラついている若手と入れ替え、チームを活力とモチベーションで満たす組織を作ることだ。
・エンパぺ、メッシ、ネイマールの同時起用という前提に立てば、現実的に【3-4-3】が最適解だろう。エムバぺが中央、メッシが右、ネイマールが左という3トップは、メッシとネイマールがウイングというよりセカンドトップ的に振る舞うことになるので、【3-4-1-2】と表記するのが妥当。
<攻撃陣>
・昨シーズンは、悲願の欧州制覇をもたらすはずの「MNMトリオ」は、ネイマールはケガを繰り返し、メッシは新しい環境に馴染むことができずに、まさに看板倒れのシーズンだったが、エムバぺが異次元のパフォーマンスを披露し、チャンスメークのクオリティーも高め、とてつもない怪物に進化した。
・プレシーズンでは、3人そろってゴールを連発し、コンビネーションと破壊力の高さを見せつけた。シーズン中に、離脱者が出なければ得点を量産するのは間違いなし。
<中盤>
・今夏の補強第一号としてポルトから攻守万能型のヴィチーニャを獲得。11月に30歳になる司令塔ヴェッラッティの後継者と成りうる存在で、これまでヴェッラッティ頼りだった攻撃の組み立てで選択肢を増やしてくれるだろう。
・リールからレナト・サンチェスが加入したことで、2枠しかない中盤の枠をレギュラークラス6~7人で競う熾烈な競争が繰り広げられる。
<最終ライン/GK>
・ガルディエ監督が就任して早い段階でジャンルイジ・ドンナルンマを正守護神に指名したことで、控えがはっきりしたナバスが、それを受け入れてチームに残るのか、拒んで退団するのかは本人次第だが、退団する場合は第2GKの獲得が必要だ。
・最終ラインは、マルキーニョスが引き続き大黒柱で、そこに勝者のメンタリティーを知るラモスとキンペンべが基本の形。さらにケーラーの上位互換としてCBと右SBを高いレベルでこなすノルディ・ムキエレが加わることで、第4CBの座を巡る争いが喚起され、より最終ラインの厚みが増すことに。
選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨シーズン成績 (得点) | |
16 | セルヒオ・リコ | スペイン | 195cm/右 | 1試合 【PSG】 14試合 | ・昨シーズン後半はマジョルカに期限付きで加入し、久保建英らとともにラ・リーガ残留に貢献 |
90 | アレクサンドル・ルトゥリエ | フランス | 193cm/右 | 1試合 | ・PSGのユース育ちで、スイス、ノルウェーのクラブを転々としあとは、第3GKを務める |
99 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | イタリア | 196cm/右 | 17試合 | ・恵まれた体格と抜群のアジリティーを活かしたシュートストップが最大の武器。 |
<DF>
2 | アシュラフ・ハキミ | モロッコ | 181cm/右 | 32試合 (4) | ・速さと巧みさを兼ね備える右SBとして確固たる地位を築く。攻撃センスとクロスは折り紙付き |
3 | プレスネル・キンペンべ | フランス | 183cm/左 | 30試合 (1) | ・図抜けた身体能力と左足のパス供給力の誇るCBで、闘志も際立つ。 ・主力唯一の生え抜き選手で、サポーターからの期待も大きい |
4 | セルヒオ・ラモス | スペイン | 184cm/右 | 12試合 (2) | ・R・マドリーで長らく主将を務めた重鎮だが、加入1年目の昨シーズンはケガに泣かされた |
5 | マルキーニョス | ブラジル | 183cm/右 | 32試合 (5) | ・対人守備から状況判断、フィードまで抜かりなしのスーパーDF。統率力にも秀で、昨シーズンはMVP級のパフォーマンスを見せた |
14 | ファン・ベルナト | スペイン | 177cm/左 | 15試合 | ・アタッカー陣と絶妙に絡みながら、ボックス内では意外な得点力を発揮 |
25 | ヌーノ・メンデス | ポルトガル | 176cm/左 | 2試合 (スポルティング) 27試合 | ・非凡なテクニックと攻撃センスを備える気鋭の左SB |
26 | ノルディ・ムキエレ | フランス | 187cm/右 | 28試合 (1) | ・右SBとCBを強化する新戦力 |
31 | エル・シャダーフ・ビアチブ | フランス | 196cm/左 | 11試合 | ・キンペンべの後継者と期待される規格外の大型DF |
<MF>
6 | マルコ・ヴェッラッティ | イタリア | 165cm/右 | 24試合 (2) | ・在籍11年の最古参のリーダー ・ボールを扱う技術は世界屈指 |
8 | ファビアン・ルイス | スペイン | 189cm/左 | 32試合 (7) | ・難なく攻守の繋ぎ目を演じ、鋭いパスで崩しの起点に |
15 | ダニーロ・ペレイラ | ポルトガル | 188cm/右 | 27試合 (5) | ・ボランチを主戦場にCBやインサイドハーフでも機能する大型MF |
17 | ヴィティーニャ | ポルトガル | 172cm/右 | 30試合 (2) | ・強化担当であるカンポスのお墨付きで加わり、即座にレギュラーに |
18 | レナト・サンチェス | ポルトガル | 176cm/右 | 25試合 (2) | ・ワールドクラスの潰し屋でなければ中盤で彼を抑える方法はない |
28 | カルロス・ソレ―ル | スペイン | 180cm/右 | 32試合 (11) | ・確かなスキルと戦術眼を駆使し、ボックス内に侵入してゴールを奪う |
33 | ウォーレン・ザイル・エムリ | フランス | 178cm/右 | ー | ・2021-22シーズンの間にユーススカウト界隈での評価は急上昇。世界有数の若手期待株 |
<FW>
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