基本情報
創立 | 1903年 |
本拠地 | マドリード |
スタジアム | ワンダ・メトロポリターノ (収容人数約6万8千人) |
監督 | ディエゴ・シメオネ |
会長 | エンリケ・セレソ |
公式サイト | HP twitter youtube transfermarkt |
愛称 | アトレティ コルチョネロ ロヒブランコ |
<過去5シーズンの成績>
ラ・リーガ 【優勝11回】 | 欧州カップ戦 【EL優勝3回】 | コパ・デル・レイ 【優勝10回】 | 監督 | |
19/20 | 3位 | CL/ベスト8 | ベスト32 | シメオネ |
20/21 | 優勝 | CL/ベスト16 | 2回戦敗退 | シメオネ |
21/22 | 3位 | CL/ベスト8 | ベスト16 | シメオネ |
22/23 | 3位 | CL/グループステージ敗退 | ベスト8 | シメオネ |
23/24 | 4位 | CL/ベスト8 | ベスト4 | シメオネ |
機能不全に終わった戦術転換 血の入れ替えで内容と結果を手に入れる
・昨季は、最終ラインに負傷者が続出し、守備陣の安定感がなくなったことで失点数が増加。攻撃の中核だったモラタとグリーズマンのコンディション不足も相まって、R・マドリーに唯一黒星をつけながら攻守両面で上手く機能できずにシーズンを終えた。
・今夏には、モラタ、デパイ、J・フェリックスといった高給取りを続々と放出し、300億円近い移籍金を費やしてFWアルバレス、スルロット、MFギャラガー、DFル・ノルマンら実力者を獲得。質・量ともに充実の戦力層を揃えた今季は、昨季の停滞の要因である最終ラインを再構築し、攻撃陣の連動性を高めることができれば、2強の壁を打ち破ることができるはずだ。
監督
名前 | ディエゴ・シメオネ |
生年月日 | 1970年4月28日(54) |
国籍 | アルゼンチン |
就任日 | 2012年1月 |
・ロヒブランコの”ディオス(神)”
・今季で就任14年目を迎え、その間にラ・リーガとELをそれぞれ2度制覇し、12年連続でCL出場権を獲得(準優勝2回)するなど多大なる功績を残し、リーグ中位を行き来していたアトレティコ・マドリーを”庶民の反乱”と称してラ・リーガ3強の一角へと飛躍させた。もはやその存在自体が”アトレティコ”を体現する英雄。選手たち全員に守備での高い貢献度を求め、今までに大金を叩いて多くの選手たちを獲得し、適応できない者は容赦なく放出することで”熱い闘志”を持つ者だけの戦う集団を作り上げる。
・当初は、”シメオネイズム”と呼ばれる自陣での球際の激しい守備からのスキを突いたカウンター攻撃で手堅く勝利を掴み取る堅守速攻スタイルが特徴あったが、近年は3バックの攻撃的なポジショナルプレーの導入を進めている。
・現役時代は、才能と闘志を併せ持ったピッチの至る所に顔を出すMFとしてセビージャ、A・マドリー、インテル、ラツィオといったイタリアとスペインのクラブで長らく活躍。アルゼンチン代表として初の100試合出場を達成した。
・ラシン・クラブで現役引退するとそのまま監督に就任したが約3か月で解任され、その後はリーベル・プレートなどを率い、12年1月にA・マドリーの指揮を託された。
・年俸3400万€(約49億円)は監督としての世界最高額を誇る
・5人の子供の内3人がプロサッカー選手で、ジョバンニ・シメオネはナポリ、ジュリアーノ・シメオネはA・マドリーに所属
移籍市場
基本フォーメーション
選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨季成績(得点) | ||
1 | ファン・ムッソ | 30 | アルゼンチン | 191cm/右 | 11試合 【アタランタ】 | ・オブラクに挑むアルゼンチン代表GK ・大柄な体躯ながら驚異的な瞬発力でセーブ不能と思われるシュートも弾き出すなど広い守備範囲を誇り、スローイングの精度も高い ・21/22季に当時アタランタ史上2番目の移籍金で加入して守護神を担うも、昨季はカップ戦要員に降格したが、EL制覇に貢献し、モルドヴァンに代わるセカンドGKとしてレンタル移籍 | |
13 | ヤン・オブラク | 31 | スロベニア | 188cm/右 | 38試合 | ・“不動の絶対的守護神” ・安定感抜群のセービングが武器だが、深い洞察力を駆使してゴールを守る頭脳派としてポジショニングを誤ることなく厳しいコースにシュートを打たれても驚異的な反射神経と手足の長さでゴールを死守する ・14年からアトレティコ不動の守護神として君臨し、サモラ賞を歴代最多タイの5度受賞するなど2010年代後半以降における世界最高峰のGKの一人 |
<DF>
2 | ホセ・ヒメネス | 29 | ウルグアイ | 185cm/右 | 22試合 | ・最終ラインの重鎮の1人 ・相手の動きを予想した出足の鋭いインターセプトや凄まじいタックルでボールを奪うなど1対1に絶対的な自信を持ち、セットプレーでは打点の高いヘッドで得点源にもなれるファイター型CB ・毎シーズン複数回離脱することが課題 ・アトレティコに12年目在籍し、闘将ゴディンの系譜を受け継ぐ存在であることからファンからの人気も高い | |
3 | セサル・アスピリクエタ | 35 | スペイン | 178cm/右 | 25試合 | ・高い堅実性と豊富な経験を誇るベテランDF ・フィジカルの低下を天才的な先読みと職人の域のインターセプトやスペースカバーで補い、高い戦術理解度で右SBやCBを遜色なくこなして与えられたタスクを的確かつ臨機応変に遂行するなど高い利便性が魅力 ・11季に渡ってチェルシーで活躍し、昨季にアトレティコにフリーで加入した | |
15 | クレマン・ラングレ | 29 | フランス | 186cm/左 | 14試合 【アストン・ヴィラ】 | ・左利きのフランス人CB ・スマートな守備対応と、精度の高い縦パスやフィードでビルドアップに貢献できる足下技術の高さが魅力で、意表を突いたドリブルで攻撃にアクセントを加えられる ・バルセロナでの序列が低く、22/23季はトッテナム、昨季はアストン・ヴィラへとレンタル移籍し、今夏もレンタル契約で加入 | |
16 | ナウエル・モリ―ナ | 26 | アルゼンチン | 175cm/右 | 30試合 (2) | ・高い攻撃性能が魅力の右SB ・鋭いオーバーラップで右サイドを突破して質の高いクロスを供給するなど頻繁にフィニッシュに絡み、時には自ら得点を奪え、しつこい守備で相手アタッカーを封じ込める ・22/23季から右SBのレギュラーとして活躍も、今季はM・ジョレンテと定位置争い繰り広げる | |
20 | アクセル・ヴィツェル | 35 | ベルギー | 186cm/右 | 32試合 | ・老獪なセントラルMF ・卓越した戦術眼を持ち、周囲に目を配りつつ正確なパスで攻撃を組み立てる展開力は折り紙付きで、守備では危険なスペースを見つければ即座に駆けつけて危機を未然に防ぐなど、攻守に渡ってチームに落ち着きを与える ・22/23季に中盤の新戦力としてフリーで加入し、リベロとしても存在感を発揮する | |
21 | ハビ・ガラン | 29 | スペイン | 172cm/左 | 5試合 【A・マドリー】 14試合 【レアル・ソシエダ】 | ・5部から成り上がった苦労人 ・胸板の厚い屈強な体躯が特徴ながら、圧倒的な走力でエネルギッシュにサイドを駆け上がり、高精度のクロスでチャンスを演出する ・13年にバダホス(5部)でキャリアをスタートし、そこから着実に個人昇格を遂げてウエスカとセルタで活躍すると、昨季に約8億円で加入もシーズン途中にソシエダへレンタル移籍した | |
23 | レイニウド | 29 | モザンビーク | 180cm/左 | 16試合 (2) | ・アトレティコ不動の左SB ・屈強なフィジカルに加えて、スピード・読みの鋭さ・体の使い方といった全てが上手く、対人守備の強さは折り紙付きで、サイドを突破してチャンスメイクもできる ・昨季は前十字靭帯断裂により後半戦から復帰 ・モザンビークでは国民的英雄 | |
24 | ロビン・ル・ノルマン | 27 | スペイン | 187cm/右 | 29試合 (2) 【レアル・ソシエダ】 | ・新たな最終ラインの大黒柱 ・判断力、決断力に優れ、的確なポジショニングと厳しいタックルでボールを奪うなどチーム随一の空中戦と対人守備の強さを誇り、ミスが少ない堅実性も魅力 ・ソシエダのBチーム時代にアルグアシル監督(当時Bチーム監督)から酷評を受けたが、今ではリーガ屈指のCBに成長し、今夏に約55億円で加入 |
<MF>
4 | コナー・ギャラガー | 24 | イングランド | 182cm/右 | 37試合 (5) 【チェルシー】 | ・イングランド代表のダイナモ ・強度の高いプレッシングで相手を追い回し、粘り強い守備でボールを奪えば、迅速な切り替えで攻撃にダイナミズムをもたらすボックス・トゥ・ボックス型 ・8歳からチェルシーの下部組織で育ち、21/22季にクリスタル・パレスで覚醒を遂げ、復帰後もダイナモとして活躍したが、クラブの財政的な問題で今夏に65億円で加入 | |
5 | ロドリゴ・デ・パウル | 29 | アルゼンチン | 180cm/右 | 34試合 (3) | ・中盤を統率するアルゼンチン代表MF ・鋭いパスを広角に散らしてアカッターを統率し、自らも2列目から飛び出してフィニッシュに絡め、中盤の幅広いエリアをカバーしてボールを奪うなど、全ての能力を満遍なく備える万能MF ・アトレティコでは本領を発揮できずにいたが、新星アルゼンチンの象徴としてカタールW杯では全試合にスタメン出場して優勝に貢献すると、クラブでも後半戦からダイナモぶりを発揮した ・メッシ親衛隊の一人 | |
6 | コケ | 32 | スペイン | 176cm/右 | 35試合 | ・”シメオネイズム”を体現する生え抜きの闘将 ・常人離れしたスタミナと精神力でピッチを所狭しと動き回って常にチーム1位の走行距離を記録するタフガイながら、的確なパス捌きで攻撃を加速させるなど、走力とテクニックを高次元で両立させる ・9歳から在籍する愛するクラブのために身を粉にして働くキャプテンで、近年はアンカーとしてチームを支える | |
8 | パブロ・バリオス | 21 | スペイン | 181cm/右 | 24試合 | ・”ロヒブランコの大器” ・足下スキル、パス捌き、戦術眼を兼ね備え、独力で相手を置き去りにする抜群の推進力でチームにダイナミズムをもたらす ・R・マドリーのユース時代にはキャプテンも務めていたが、14歳の時に戦力外通告を受け、17年にアトレティコの下部組織に加入し、今では指揮官から厚い信頼を受けるコケの後継者候補 | |
11 | トマ・ルマール | 28 | フランス | 171cm/左 | 27試合 (1) | ・攻撃にアクセントを加えるセントラルMF ・繊細なタッチのスピードあるドリブルで攻撃のスイッチを入れ、ファイナルサードでは持ち前のラストパスで得点をお膳立てすれば、時に強烈なミドルを放つ ・ASモナコ時代にCLベスト4進出に貢献し、当時のアトレティコ史上最高額の移籍金で加入も真価を十分に発揮できてはいない | |
12 | サムエル・リノ | 24 | ブラジル | 178cm/右 | 34試合(4) | ・アトレティコの新たな左翼 ・前方にスペースを与えれば躊躇なくドリブルを仕掛け続けてゴールに迫り、カットインからのミドルと味方との連携で得点に結び付けるなど、突破力と決定力を兼ね備えるウインガー ・ジル・ヴィセンテ(ポルトガル)で2年目に9G、3年目に12G5Aと躍動すると、22/23季に加入して昨季は公式戦8G8Aを記録 | |
14 | マルコス・ジョレンテ | 29 | スペイン | 184cm/右 | 37試合 (6) | ・異質な万能型ミットフィールダー ・圧倒的なスプリント力を背景に、推進力抜群のドリブルを活かしたスペースへの侵入や殺傷力十分のフィニッシュなど、変幻自在のプレーでチャンスを創り出す異質のMFで、SB、MF、ウインガーなど様々なポジションでプレーできる ・R・マドリーのユース出身で、元はボランチだったがアトレティコで攻撃的なポジションにコンバートされ、20/21季に12G11Aと攻撃性能の高さを発揮した | |
17 | ロドリゴ・リケルメ | 24 | スペイン | 174cm/右 | 34試合(3) | ・生え抜きの宝石 ・パスを引き出してポゼッションの中核として攻撃を加速させ、巧みなフェイントを駆使したドリブルで狭いスペースを攻略して決定機を創り出し、正確なシュートで自ら得点も奪う ・10歳の時からアトレティコの下部組織で大切に育てられ、3度のレンタル移籍を経て昨季に復帰し、公式戦47試合で10ゴールに関与した |
<FW>
7 | アントワーヌ・グリーズマン | 33 | フランス | 176cm/左 | 33試合 (16) | ・”ロヒブランコの王様” ・シュートスキル、ドリブル、パスセンスなどどれを取っても一級品で、ピッチを自由自在に動き回り流れるような華麗な動きでチャンスメイクを担いながらエースとしてゴールも奪う世界屈指の技巧派FWで、前線から積極的にプレスを仕掛けつつ自陣の奥深くまで戻って守備をするなど並外れた献身性も特徴 ・2シーズン連続で30ゴールに関与する攻撃の中核で、不在時は攻撃が停滞する | |
9 | アレクサンダー・セルロート | 28 | ノルウェー | 195cm/左 | 34試合(23) 【ビジャレアル】 | ・ノルウェー出身の巨漢ストライカー ・2mの分厚いフィジカルでポストプレーに長け、マークをなぎ倒して左足から強烈なシュートを繰り出し、攻守で走り回ることができる ・22/23季にソシエダで久保建英とホットラインを形成して覚醒し、昨季はビジャレアルでリーグ戦23Gを挙げ、今夏に50億円超の移籍金で加入 | |
10 | アンヘル・コレア | 29 | アルゼンチン | 171cm/右 | 32試合 (9) | ・短時間で結果を残す”仕事人” ・機動力と遊び心に富んだトリッキーなドリブルで密集を突破し、ゴール前ではあまりにも冷静なボール捌きで得点を奪う勝負強さが魅力 ・先発、途中出場に関わらずに得点に関与できるジョーカー役として機能し、ウイングやトップ下でもプレーできる ・半分近くが途中出場ながら毎シーズン10G以上に関与し、今季で在籍12年目を迎える | |
19 | ユリアン・アルバレス | 24 | アルゼンチン | 170cm/右 | 38試合(11) 【マンチェスター・C】 | ・アルゼンチンの次世代エース ・一級品のゴール嗅覚と攻撃センスを武器に、電光石火の裏抜けや相手をなぎ倒すパワフルなドリブルで決定的なチャンスを創り出し、守備時はファーストディフェンダーとして効果的なプレスを仕掛ける ・2シーズン在籍したマンチェスター・Cで、ペップの指導受けて大きく成長を遂げ、今夏に最大153億円の移籍金で加入 | |
22 | ジュリアーノ・シメオネ | 23 | アルゼンチン | 173cm/右 | 14試合(1) 【アラベス】 | ・ディオスの息子 ・屈強なフィジカルと機動力を活かしてゴール前に飛び込むプレーが魅力 ・リーベル・プレートとアトレティコの下部組織で育ち、昨季はアラベスにレンタル移籍も足首骨折により前半戦を棒に振った |
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