基本情報
<過去5シーズンの成績>
リーグ・アン 【優勝12回】 | 欧州カップ戦 | フランス杯 【優勝15回】 | 監督 | |
19/20 | 優勝 | CL/準優勝 | 優勝 | トゥヘル |
20/21 | 2位 | CL/ベスト4 | 優勝 | トゥヘル➡ ポチェッティーノ |
21/22 | 優勝 | CL/ベスト16 | ベスト16 | ポチェッティーノ |
22/23 | 優勝 | CL/ベスト16 | 11回戦敗退 | ガルティエ |
23/24 | 優勝 | CL/ベスト4 | 優勝 | ルイス・エンリケ |
若返りを図りながら国内2冠を達成 エムバぺに代わる点取り屋確保が至上命題だ
・昨季は、ネイマール、メッシら大物タレントが退団し、ゼロからチーム作りを強いられたエンリケだが、ポゼッションサッカーを時間をかけて植え付け、序盤は躓いたものの10月以降は国内リーグを無双。CLでは準決勝で猛攻を浴びせながらもドルトムントに敗退したが、最終的にリーグアン3連覇、CLベスト4(4季ぶり)、フランス杯制覇と、ここ数シーズンと比べれば称賛に値する成績を残した。
・今夏は、絶対的エースだったエンバぺが遂にフリーで退団も新たなストライカーを獲得することなく、MFジョアン・ネべス、FWドゥエ、DFパチョといった次世代のタレントを獲得。世界的スター選手がいないことで指揮官が好むスタイルを構築できる今季は、全選手が献身的にプレーできる良質なチームに仕上がっているだけに、過去に成し遂げられなかった悲願達成を目論む。
監督
名前 | ルイス・エンリケ |
生年月日 | 1970年5月8日 (54歳) |
国籍 | スペイン |
就任 | 2023年7月 |
・タレント軍団の指揮を託された”両極端な名将”
・昨季はエムバぺの存在に気を使っていたが、今季から思い通りに自分の戦術を構築でき、ボール保持時は【4-3-3】から【3-2-5】に変化して縦への推進力を最大限に発揮するスタイルで、開幕から懐疑論を払拭。
・確固たる信念のもと我が道を突き通す気難しい性格で、バルセロナ監督時代はメッシとも衝突。自らが編み出した戦術に選手をはめ込み、忠誠を誓う選手を可愛がる一方で、疑問を呈する者はすべて排除するために選手の選考に偏りが見られる。本人の中では敵か味方しか存在せず、監督キャリアも成功か失敗しかない。
・バルセロナBで指導者としてのキャリアを始め、ローマやセルタを率いた後、2014年に就任したバルセロナで初年度にリーガ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグの3冠を達成。3年間ですべてのタイトルを獲得し、39戦無敗記録&クラブ過去最高の勝率といった記録を打ち立てた。
・18年にスペイン代表の監督に就任するとメジャー大会初采配のEURO2020ではベスト4、ネーションズリーグも準優勝に導いた。しかし、カタールW杯グループステージでは日本代表に敗れ、決勝ラウンドでもモロッコに屈してベスト16で敗退と結果を残せなかったことで退任。
・現役時代は、優れたテクニックを持つMFとしてレアル・マドリー、バルセロナで成功を収め、公式戦500試合以上に出場し、100ゴール以上を記録した。
移籍市場
基本フォーメーション
選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨季成績 (得点) | ||
1 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | 25 | イタリア | 196cm/右 | 28試合 | ・スター軍団の最後の砦 ・恵まれた体格と抜群のアジリティーを活かしたシュートストップは超一級で、あらゆるプレーで抜群の安定感を誇るが、足元の技術が唯一の課題 ・ACミランのユースから10代でトップチームとイタリア代表の守護神を務め、21年夏からPSGの正GKを担い、昨季は2季ぶりに年間最優秀GKに選出された | |
39 | マトベイ・サフォノフ | 25 | ロシア | 192cm/右 | 30試合 【クラスノダール】 | ・ロシア代表の守護神 ・クラスノダールのユースで育ち、そのままトップチームの正守護神を務め、昨季は全試合に出場して2位フィニッシュに貢献 ・今夏にエンリケの好む欠点のないGKとして約32億円の移籍金で5年契約を締結 | |
80 | アルナウ・テナス | 22 | スペイン | 185cm/右 | ー | ・U-21スペイン代表の正守護神 ・GKとしては生煮えながらも、パスセンスはフィールドプレイヤー並みで、最終ラインからビルドアップに貢献できる ・9歳の時からラ・マシアで育成され、バルセロナBや年代別スペイン代表では正GKを務めるなど高い評価を受けたが、T・シュテーゲンの存在もあり、契約を満了して3年契約でPSGに加入 |
<DF>
2 | アシュラフ・ハキミ | 24 | モロッコ | 181cm/右 | 28試合 (4) | ・戦術を破壊する世界最高峰の右SB ・驚異的なスピードと攻撃性能を備え、フェイントと足技を織り交ぜたドリブルで相手を振り払い、折り紙付きの鋭いクロスやカットインからのシュートでストライカー並みの得点力を誇る攻撃に特化したサイドバック ・8歳からR・マドリーの下部組織に所属し、ドルトムント、インテルで評価を高め、21/22季からPSG不動の右SBとして活躍すると、昨季は可変システムによってプレーの幅を広げ、攻撃の起爆剤に | |
3 | プレスネル・キンペンべ | 29 | フランス | 183cm/左 | ー | ・完全復帰を目指す生え抜きCB ・図抜けた身体能力と豪快なスライディングが代名詞のハードな守備対応で相手FWを封じ、左足のパス供給力も魅力のレフティー ・貴重な生え抜き選手としてリーダーシップも兼ね備え、主将も務めていたが、近年はアキレス腱断裂により殆ど出場できずにいる | |
5 | マルキーニョス | 29 | ブラジル | 183cm/右 | 21試合 | ・若きスター軍団を統率する主将 ・身長は平均並みながらもずば抜けたスプリント力・跳躍力を活かして対人守備から状況判断、カバーリングの巧みさなど、CBに必要な要素を全て備える最終ラインの大黒柱で、前線への高精度のフィードやパスで攻撃面でも貢献できる ・若い頃からリーダーシップを備え、20/21からはキャプテンを務める ・今季で在籍12年目を迎える最古参 | |
21 | リュカ・エルナンデス | 26 | フランス | 184cm/左 | 27試合 (1) | ・左SB/CBをハイレベルで務める実力者 ・豊富な運動力と危機察知能力を活かして的確にスペースを埋め、ハードな守備対応で1対1に強く、左足からのフィードで攻撃の組み立てにおいても起点となれる ・昨季に75億円超の移籍金でPSGに加入も、24年5月に前十字靭帯を断裂し、N・メンデスの復帰もあって序列が低下 | |
25 | ヌーノ・メンデス | 21 | ポルトガル | 176cm/左 | 6試合 (1) | ・世界最高峰の韋駄天SB ・爆発的なスピードとパワーを駆使した豪快な攻め上がりで左サイドを蹂躙し、正確なクロスで決定機を演出する気鋭の左サイドバックで、鋭いタックルなど課題の守備も改善するなど攻守に欠点がない ・昨季はハムストリングの負傷により大部分を棒に振ったことで本格復帰が復帰が期待されるが、今季は3バックの制約を受けて攻撃性能を十分に発揮できず | |
35 | ルーカス・べラウド | 20 | ブラジル | 182cm/左 | 13試合 (1) | ・マルキーニョスの後継者候補 ・テクニックとセンスが光り、正確なキックで最終ラインからビルドアップを担うモダンなCBだが、フィジカルは発展途上 ・CBに負傷者が続出したことで、昨シーズン途中に加入しながら即座に馴染んで存在感を発揮 | |
37 | ミラン・シュクリニアル | 28 | スロバキア | 187cm/左 | 24試合 | ・”スロバキアの鎮守” ・恵まれたフィジカル、スピード、読みや判断の速さを武器に”難攻不落の要塞”として数々の屈強なアタッカーたちを封殺してきた高い守備力を誇る大型CBで、元はMFだったことから足下の技術も申し分ない ・長らくインテルで主力を担い、昨季にフリーで加入もエンリケの御眼鏡に合わずに序列が低下 | |
42 | ヨラム・ザグ | 18 | フランス | 168cm/右 | 5試合 (1) | ・両サイドで起用できる若手SB ・小柄ながらも工夫してプレーし、相手のスキを突いてボールを奪い、プレスを受けても冷静にパスを出せる ・昨季終盤にデビューし、誕生日のニース戦でプロ初得点を挙げた | |
51 | ウィリアム・パチョ | 22 | エクアドル | 187cm/左 | 33試合 【フランクフルト】 | ・エクアドルの逸材CB ・既に出来上がったフィジカルと長い手足が特徴で、空中戦に滅法強く、正確な左足を活かした展開力も魅力 ・22/23季にアントワープの主力CBとしてブレイクを遂げ、昨季フランクフルトでは1年目からレギュラーで活躍し、今夏にシュクリニアルに代わる左利きCBとして60億円超の移籍金で加入 |
<MF>
8 | ファビアン・ルイス | 27 | スペイン | 189cm/左 | 21試合 (1) | ・スペイン代表の万能MF ・中盤では卓越したキープ力を活かして攻守の繋ぎ目となり、上質な左足から繰り出される鋭いパスで崩しの起点にもなれば、前線に飛び出すプレーなどバイタルエリアで優れた攻撃センスを発揮するプレーメーカー ・昨季序盤は苦戦も、後半戦に本領を発揮 ・EURO2024ではレギュラーとして2G2Aを記録し、ラ・ロハの優勝に貢献 | |
17 | ヴィティーニャ | 23 | ポルトガル | 172cm/右 | 28試合 (7) | ・チームを司る小柄なレジスタ ・卓越した技術と戦術眼を活かして中盤を精力的に動き回りつつ、頻繁にボールに触れながら効果的なパスで攻撃陣を操るなど攻守両面で質の高いMF ・1年目から中盤の大黒柱として存在感を発揮し、昨季は得点力が向上したことでキャリアハイの公式戦9G5Aを記録 | |
19 | イ・ガンイン(李康仁) | 22 | 韓国 | 174cm/左 | 23試合 (3) | ・スペインで育成された”韓国の至宝” ・屈強な体幹と繊細なタッチのダイナミズム溢れるドリブルで相手守備網に突っ込み、スペイン仕込みの黄金の左足を活かした天才的な攻撃ビジョンで局面を打開する ・加入1年目の昨季は、攻撃のマルチロールとして公式戦36試合に出場し、エムバぺとホットラインを構築 | |
24 | センニ・マユル | 18 | フランス | 183cm/右 | 8試合 | ・攻撃センスが光る生え抜きMF ・広い視野を活かしたプレー選択と両足からの高精度のパスでビルドアップに貢献し、攻守にハードワークする ・13歳からPSGアカデミーに所属し、24年5月にプロ契約を結んだ期待の逸材 | |
33 | ザイール・エメリ | 17 | フランス | 178cm/右 | 26試合 (2) | ・”PSGアカデミーの最高傑作” ・10代らしからぬ冷静沈着さと成熟度を誇り、優れたテクニックと戦術眼で中盤を支配し、攻守両面でチームを活性化できる ・8歳でPSGアカデミーに入団すると飛び級を繰り返し、16歳5か月でプロデビューを果たすと、即座にレギュラーに定着して、既にフランス代表の常連でもある | |
87 | ジョアン・ネべス | 20 | ポルトガル | 174cm/右 | 33試合 (3) 【ベンフィカ】 | ・ポルトガルの超逸材ボランチ ・高水準のテクニックと適応力を持ち、プレスに動じずにボールを収め、中盤の底でゲームメイクを行い、広範囲にわたってアグレッシブなタックルで相手を潰す ・ベンフィカのアカデミーの最高傑作と称され、18歳でトップチームデビューを遂げると、23年10月に代表デビューを飾り、EURO2024にも2試合出場するなど飛ぶ鳥を落とす勢いの次世代スター候補で、今夏に総額110億円超の移籍金で加入 |
<FW>
9 | ゴンサロ・ラモス | 22 | ポルトガル | 185cm/右 | 29試合 (11) | ・ポルトガルの新鋭ゴールハンター ・長身ながら足元が柔らかく、ドリブル突破と周囲との連携を使い分け、ボックス内では巧みにマークを剥がせば、多彩な得点パターンを武器に天賦の得点嗅覚でネットを揺らす ・11歳からベンフィカに在籍し、U-19欧州選手権やUEFAユースリーグで得点王に輝いた逸材で、昨季はレンタルで加入し、冬に90億円超で完全移籍すると終盤にゴールを量産した | |
10 | ウスマン・デンべレ | 26 | フランス | 178cm/両 | 26試合 (3) | ・”両利きの怪物ドリブラー” ・軽やかなタッチと急激な加減速を交えた殺傷力抜群のドリブルでサイドから敵陣深くに切れ込み、予測不能の両足から強烈なシュートを放つかラストパスを供給して得点とアシストを量産できるなど、好調時は誰にも手を付けられない異才 ・昨季にバルセロナから80億円で加入し、サイドでなく中央でも高水準にプレーするなどして公式戦42試合で14Aを記録 | |
11 | マルコ・アセンシオ | 27 | スペイン | 182cm/右 | 19試合 (4) | ・黄金の左足を持つスペイン代表ウインガー ・右サイドを主戦場にカットインからの傑出したミドルシュートでゴールを陥れるプレーが十八番で、左足の精度は欧州でも屈指のレベルを誇り、チャンスメイクもこなす ・昨季に出場機会を求めてR・マドリからフリーでPSGに加入し、ケガで合計3カ月ほど離脱したが、切り札として公式戦5G7Aを記録 | |
14 | デジレ・ドゥエ | 19 | フランス | 181cm/右 | 31試合 (4) 【レンヌ】 | ・期待の新星アタッカー ・広い視野と巧みなボールコントロールの足捌きで攻撃にリズムを加え、右足から精度の高いパスとシュートを蹴り分ける ・ウイングからトップ下まで複数の攻撃的ポジションをこなす ・5歳からレンヌの下部組織に所属し、22/23季からトップチームに定着して頭角を現して、今夏に約80億円の移籍金で加入 | |
23 | コロ・ミュアニ | 24 | フランス | 187cm/右 | 2試合 (1) 【フランクフルト】 26試合 (6) 【PSG】 | ・伸び盛りの大型ストライカー ・迫力満点のドリブルで最終ラインを突破すれば、持ち前のスピードを活かした裏抜けも得意で、フィニッシュワークとチャンスメイクを高水準でこなし、CFと両ウイングで起用できる万能FW ・ナントの下部組織からトップチーム、フランクフルトで活躍し、昨季に総額140億円超の移籍金で加入して公式戦12G6Aを記録も、CFとしての絶対的な地位を築けずにいる | |
29 | ブラッドリー・バルコラ | 21 | フランス | 182cm/右 | 3試合 【リヨン】 25試合 (5) 【PSG】 | ・PSGの新たな攻撃の核 ・スライドの大きいドリブルと繊細なボールタッチでサイドから相手ブロックを切り崩してチャンスを演出すれば、決定力の高さも折り紙付きの快足ウインガー ・8歳からOLリヨンの下部組織で育成されてトップチームで活躍し、昨季に総額79億円で加入して結果を残すと、EURO2024に召集され、今季からエムバぺに代わる得点源として期待される | |
41 | イブラヒム・エムバイエ | 16 | フランス | 177cm/右 | 17試合 (8) 【PSG U-19】 | ・クラブ史上最年少でプロデビューを果たした期待の新星 ・スピードを活かした縦突破が武器で、ボディーバランスに優れ、細かいボールタッチで相手DFをいなし、クロスやスルーパスで好機に結びつける ・10歳でPSGアカデミーに入団し、プレシーズンマッチで活躍したことで、開幕戦でスタメン出場した |
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