基本情報
創立 | 1926年 |
本拠地 | ナポリ |
スタジアム | スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ (収容人数 6万240人) |
監督 | ルチャーノ・スパレッティ |
会長 | アウレリオ・デ・ラウレンティス |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | アッヅーリ パルテノペイ |
<過去5シーズンの成績>
セリエA 【優勝2回】 | 欧州カップ戦 【UEFAカップ:1回】 | コッパ・イタリア 【優勝6回】 | 監督 | |
17/18 | 2位 | CL/GS敗退 EL/ベスト32 | ベスト8 | サッリ |
18/19 | 2位 | CL/GS敗退 EL/ベスト8 | ベスト8 | アンチェロッティ |
19/20 | 7位 | CL/ベスト16 | 優勝 | アンチェロッティ➡ ガットゥーゾ |
20/21 | 5位 | EL/ベスト32 | ベスト4 | ガットゥーゾ |
21/22 | 3位 | EL/決勝プレーオフ敗退 | ベスト16 | スパレッティ |
1つのサイクルが終焉し 知将の下で36年ぶりのスクデット獲得へ
・昨季は、2年ぶりに復帰した名将スパレッティが縦にダイナミックなスタイルを浸透させ、CL圏内を十分に狙えるチームに作り上げた。リーグ1位のボール保持率を誇るポゼッションで相手を引きつけ、CFオシムヘンの爆発的なスピードで相手の裏を取る攻撃に、前線からのハイプレスでボール奪取を狙う守備で、シーズンを通し安定して4位以内をキープ。しかし、最終盤での失速が響いて悲願のスクデット獲得には届かなかった。
・今夏には、インシーニェ、メルテンス、クリバリ、ファビアン・ルイス、オスピナといった大黒柱が挙って退団。ファンの間では戦力ダウンを不安視する声が聞かれたが、ナポリ首脳陣は堅実な補強を実行し、突破力と決定力を備えたクワラツヘリア、怪物級のフィジカルを持つキム・ミンジェ、さらに前線にはオシムヘンの代役も務まるシメオネ、ラスパドーリ、中盤にはヌドンべレ、左SBにはオリベラを獲得し、全ポジションで選手層の厚い充実したスカッドを形成した。
・スパレッティの志向する戦術の地盤が固まったことに加えて、大型補強によりテクニックよりもフィジカル面が充実した選手が増えたことで、昨季よりも強度が高く縦に鋭い攻撃ができるチームに仕上がり、開幕から15試合無敗でセリエA単独首位、CLでもリバプールを下すなど、攻守ともに完成度の高さは欧州屈指を誇る。W杯に出場した選手も少なく選手層も充実しているだけに、主力の負傷離脱を抑えることができれば、36年ぶりとなる悲願のスクデット獲得に向けて視界は良好だ。
監督
名前 | ルチャーノ・スパレッティ |
生年月日 | 1959年3月7日 (63歳) |
国籍 | イタリア |
就任日 | 2021年5月 |
・試合前には対戦相手の戦術分析を欠かさず行い、試合中にも鋭い戦術眼と適切な指示で勝利に導く”百戦錬磨の戦術家”
・従来から手持ちの駒で好チームを作り上げるとともに、柔軟な采配と戦術の微調整で、ローマ時代には「ゼロトップ」を発明した第一人者。
・今オフに大黒柱が大量に去った穴を感じさせずに、既存戦力と実績の少ない新戦力のポテンシャルを最大限に活かし、ボール握りつつ速攻・遅攻の両方で得点の奪えるモダンなチームを形成。
・現役時代はセリエCでプレーし、ポジションは守備的MF。
・シーズンオフには故郷のトスカーナに所有するブドウ畑で自らトラクターを操り、畑の手入れに勤しんでいる。
移籍市場
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
GK | ダビド・オスピナ | アル・ナスル | ー |
DF | カリドゥ・クリバリ | チェルシー | 3800万 € |
ファウジ・グラム | 未定 | ー | |
ケヴィン・マルキュイ | アンカラギュジュ | ー | |
アクセル・トゥアンゼベ | マンチェスター・ユナイテッド | ー | |
MF | ファビアン・ルイス | PSG | 2300万 € |
FW | アダム・ウナス | リール | 300万 € |
ロレンツォ・インシーニェ | トロントFC | ー | |
ドリース・メルテンス | ガラタサライ | ー | |
アンドレア・ペターニャ | モンツァ | 250万 € (レンタル料) |
基本フォーメーション

選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/ 利き足 | 昨季成績 (得点) | |
1 | アレックス・メレト | 25 | イタリア | 190cm/右 | 7試合 | ・ついに正守護神の座を掴んだイケメンGK ・長身と機敏な身のこなしで好セーブを見せ、今では必要不可欠な存在に ・足下の技術が課題に挙げられるが、スパレッティの志向するスタイルになんとか適応している印象 ・将来有望なGKとして期待されていたが、昨季までオスピナとの正守護神争いで十分な出場機会を得られずにいた |
12 | ダビデ・マルフェッラ | 23 | イタリア | 182cm/右 | 1試合 | ・メレト、シリグに次ぐ第3GK ・出場機会を求めてセリエCクラブなどへの移籍の噂がある |
30 | サルヴァトーレ・シリグ | 35 | イタリア | 192cm/右 | 37試合 | ・ラ・リーガ、リーグ1、A代表で合計400試合以上の出場経験があるベテランGK ・反射神経やテクニックはいまだに健在 ・持ち前のチームメイトを鼓舞するパーソナリティーで、ルッカ―ルームでも影響力を発揮 |
<DF>
3 | キム・ミンジェ | 26 | 韓国 | 190cm/右 | 31試合 (1) | ・韓国のモンスターCB ・屈強なフィジカルを誇る対人戦に強いファイタータイプで、カバーリングも的確 ・パスセンスも備え、逆足でのフィード精度も高く、大胆不敵に持ち上がることも ・9月に月間MVPを受賞 |
5 | ファン・ジェズス | 31 | ブラジル | 185cm/左 | 21試合 (1) | ・頼れるバックアッパーDF ・出場すれば平均以上のパス精度と的確な守備対応を披露する ・ローマ時代に師事したスパレッティ監督に信頼され、昨夏に無所属から加入 |
6 | マリオ・ルイ | 31 | ポルトガル | 170cm/左 | 34試合 | ・10年以上に渡ってセリエAで活躍する熟練の左SB ・小柄な背丈ながら豊富なスタミナとエネルギッシュなプレーで攻守に貢献する ・コンスタントにナポリの左SBを担ってきたが、今季はオリベラとのポジション争いに挑む |
13 | アミル・ラフマニ | 28 | コソボ | 192cm/両 | 33試合 (4) | ・カバーリングに優れたコソボ代表CB ・長身を活かしてクロスを弾き出し、ファウル数の少ないクレバーな守備対応も魅力 ・昨季はクリバリとコンビを組んで成長を遂げ、今季もキム・ミンジェと鉄壁の要塞を形成 |
17 | マティアス・オリベラ | 25 | ウルグアイ | 184cm/左 | 32試合 (1) | ・エネルギッシュな攻撃参加が持ち味の左SB ・無尽蔵のスタミナと屈強なフィジカルが持ち味で、激しい肉弾戦も厭わない ・マリオ・ルイから定位置を奪えずにいる |
22 | ジョバンニ・ ディ・ロレンツォ | 29 | イタリア | 183cm/両 | 33試合 (1) | ・インシーニェからキャプテンマークを引き継いだ右SB ・注意深く堅実な守備対応で任務を遂行し、長身やフィジカルを活かした空中戦や肉弾戦でも容易には競り負けない ・攻撃時もオーバーラップを厭わず、クロスでチャンスを演出することもでき、17/18には7アシストを記録 ・若い頃はFWでプレーし、得点能力の高さから「バティゴル」と呼ばれていた |
55 | レオ・エスティゴーア | 23 | ノルウェー | 182cm/右 | 13試合(1) 【ストーク】 14試合 | ・カンナバーロを彷彿とさせるノルウェー出身のCB ・鋭い読みと機敏なプレーが特徴で、粘り強い対人守備も魅力 ・昨季後半からジェノアに加入すると、強豪相手にも好パフォーマスを披露したことを評価されて獲得 |
<MF>
4 | ディエゴ・デンメ | 31 | ドイツ | 172cm/両 | 19試合 (1) | ・中盤の強度を上げるフィルター役 ・ピッチの広範囲を駆け回り、球際の強い対応でピンチの芽を摘む ・負傷離脱の多さが課題 ・父親がマラドーナの大ファンであることから「ディエゴ」の名が付けられた |
7 | エリフ・エルマス | 23 | 北マケドニア | 182cm/両 | 37試合 (3) | ・複数のポジションで起用できる北マケドニアの宝石 ・強気な個性と両足を器用に駆使した攻撃センスで、豊富な攻略の選択肢をラスト30mで提供できる ・ボール奪取にも優れ、中盤での守備力も高い |
20 | ピオトル・ジエリンスキ | 28 | ポーランド | 180cm/右 | 35試合 (6) | ・両足でボールを自在に操るテクニシャン ・高いサッカーIQに繊細なテクニック、屈強なフィジカルを併せ持ち、状況に応じた最適なプレーで攻撃を活性化させる ・正確なミドルシュートや飛び出しでゴールも奪える ・2021年にナポリ大学のイタリア語試験に合格し市民権を獲得 |
68 | スタニスラフ・ロボツカ | 28 | スロバキア | 170cm/右 | 23試合 (1) | ・ナポリの中盤を支える小柄なレジスタ ・中盤の門番として立ちはだかり、ボールを回収すれば精度の高い長短のパスを散らして最終ラインと前線の繋ぎ役を務める ・アジリティーを活かして自らドリブル突破することも |
70 | ジャンルカ・ガエターノ | 22 | イタリア | 181cm/右 | 2試合 【ナポリ】 35試合(7) | ・ナポリユース出身のファンタジスタ ・一級品のテクニックで相手DFを無力化する ・クレモネーゼに3年に渡りレンタル移籍で在籍し、昨季は昇格に貢献 ・クラブ史上最年少の16歳でプロ契約 |
91 | タンギ・ヌドンベレ | 26 | フランス | 181cm/右 | 9試合(1) 【トッテナム】 11試合 | ・未完のフィジカルモンスター ・果敢なドリブル突破と鋭い縦パスで、中盤にダイナミズムをもたらす存在 ・運動量も豊富なボックストゥボックス型ながら、積極的に攻め上がったあとのリスク管理が課題 |
99 | フランク・ ザンボ・アンギサ | 27 | カメルーン | 184cm/右 | 3試合 【フルアム】 25試合 | ・縦横無尽の働きで攻守に存在感を発揮する”中盤の支配者” ・無尽蔵のスタミナで広範囲をカバーし、鋭い読みを活かしたインターセプト、球際での力強いタックルやデュエルで中盤に君臨する ・キープ力やパス精度も高く、自らドリブルで侵入しスペースを作るプレーもできる ・憧れはヤヤ・トゥーレ |
<FW>
9 | ヴィクター・オシムヘン | 24 | ナイジェリア | 185cm/右 | 27試合 (14) | ・世界屈指のスプリントで裏を取り、ゴールを量産するスピードスター ・強靭かつ柔軟なフィジカルを持ち、テクニックとゴール嗅覚に優れ、ターゲットマンとして縦パスを収める動きとスペースへの快足を活かした飛び出しを駆使し、最終ラインでの駆け引きにも長ける ・闘争心と高い献身性もあり、リアクションは常に全力 |
11 | イルビング・ロサーノ | 27 | メキシコ | 175cm/右 | 30試合 (5) | ・快足を武器にサイドを切り裂くウインガー ・両サイドで持ち前のスビードを活かして敵陣を突破してゴールに迫り、決定力もアシスト力も備える ・若い頃にチームメイトを怖がらせることが好きだったため、愛称は「チャッキー」 |
18 | ジョバンニ・シメオネ | 27 | アルゼンチン | 180cm/右 | 1試合 【カリアリ】 35試合 (17) | ・昨季に覚醒を遂げたD・シメオネの息子 ・巧みな裏抜けとゴール前での勝負強さで得点を量産し、昨季はセリエAで4位となるキャリアハイの17Gを記録 ・攻撃面だけでなく、途中出場からでもチームのためにハードワークできる所も魅力 ・瞑想でメンタルを整える |
21 | マッテオ・ポリターノ | 29 | イタリア | 171cm/左 | 33試合 (3) | ・小柄な逆足ドリブラー ・スピード、予測力、テクニックに優れ、細かいタッチのドリブルで狭いスペースも難なく突破する ・ラストパスやカットインからのシュートも魅力で、セットプレーでも脅威に |
23 | アレッシオ・ゼルビン | 23 | イタリア | 182cm/右 | 31試合 (9) | ・下部リーグで鍛え抜かれた若手ウインガー ・左サイドを主戦場に、パスを受ければ一直線にゴールに迫るドリブルで局面を打開する ・昨季はセリエBで9G3Aと結果を残し、6月にはネーションリーグでメンバー入りを果たした |
77 | クビチャ・クワラツヘリア | 21 | ジョージア | 183cm/両 | 19試合(2) 【ルビン・カザン】 11試合(8) | ・無名の存在からその複雑な名を世に轟かせた新鋭ウインガー ・抜群のスピードと繊細なタッチを活かした切れ味鋭いドリブルで左サイドを突破してチャンスを演出すれば、ミドルシュートをぶち込むなど決定力も備える ・子供の頃からレアルマドリードのファンで、最大の夢は「レアルでCLを制覇する」こと |
81 | ジャコモ・ラスパドーリ | 22 | イタリア | 172cm/両 | 36試合 (10) | ・攻撃的なポジションならどこでも起用できる、小柄で俊敏なFW ・優れたビジョンとテクニックを備えた両足で、自分で点を取り味方にも点を取らせることができる ・フリーランでスペースを作ったり、中盤に下りてMFと連携してビルドアップにも加われる ・3000万€の買い取りオプションという条件付きでローン移籍 ・大学でスポーツ科学を勉強 |
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