基本情報
<過去5シーズンの成績>
プレミアリーグ | 欧州カップ戦 | FAカップ | カラバオ杯 | 監督 | |
17/18 | 15位 | ー | 6回戦敗退 | 3回戦敗退 | ヒュートン |
18/19 | 17位 | ー | ベスト4 | 2回戦敗退 | ヒュートン |
19/20 | 15位 | ー | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | ポッター |
20/21 | 16位 | ー | 5回戦敗退 | 4回戦敗退 | ポッター |
21/22 | 9位 | ー | 4回戦敗退 | 4回戦敗退 | ポッター |
ビスマ、ククレジャが抜けた穴を感じさせず
昨季以上の躍進を見せる
・昨季は絶対的な決定力を持つFWの不在が原因で、安定して得点を奪えずに好不調を繰り返したが、ポッター監督が3年かけて浸透させたポゼショナル中心のポゼッションサッカーが開花。複数のシステムを使い分け、相手に応じて陣形を変更するなど、現実との折り合いもつけた柔軟な采配で、クラブ史上最多の勝ち点「51」を稼ぎ、過去最高順位の9位でフィニッシュした。
・FWには昨季のベルギーリーグ得点王であるウンダフを獲得し、三苫もレンタルバックで加入するなど、前線の強化に成功。昨シーズンの躍進を支えたビスマをトッテナム、ククレジャをチェルシーに引き抜かれたが、有望株のカイセドやマック・アリスター、ビジャレアルから獲得したエストゥピニャンで穴埋めすることで、影響を最小限に抑える見通しだ。
・ハイプレスと後方からのビルドアップを基本とした完成度の高いサッカーで、開幕からマンチェスター・Uに勝利するなど好スタートを切った。トロサールがゴールを量産し、カイセド、マック・アリスターが中盤で存在感を発揮するなど、リーグ屈指の組織力で主力が抜けた穴を感じさせずにいる。三苫薫が世界最高峰の舞台で躍動する姿にも注目だ。
<前半戦の総括>
・ポッターがチェルシーに電撃的に引き抜かれ、新進気鋭のイタリア人監督であるデ・ゼルビがポッター流を引き継いだ。スタート5試合は勝利できずに試行錯誤を続けたが、【4-2-3-1】のシステムでポッターが率いるチェルシーに初勝利すると、カラバオ杯ではアーセナルを下すなど、新体制下でも組織力の高さでビッククラブを脅かす存在に。トロサール、カイセド、マック・アリスターなど多くのタレントが活躍し、特筆すべきは5G2Aのグロス。悩めるウンダフに代わるCFを、冬の移籍市場で獲得できれば、昨季以上の成績を残せるはずだ。
監督
名前 | ロベルト・デ・ゼルビ |
生年月日 | 197年6月6日(43) |
国籍 | イタリア |
就任日 | 2019月9月 |
・攻撃的なポゼショナルサッカーが高く評価されるイタリア人指揮官。
・「4-2-3-1」が代名詞。①最終ラインからシュートパスで攻撃を組み立てるポゼショナルなピルドアップ、②ボールサイドに人数を割いたコンビネーションとサイドチェンジからの1対1での突破を融合させた崩し、③ゲーゲンプレッシングによる即時奪回とマンツーマンのハイプレスで敵陣でボール奪取を狙う「前に出る守備」が、デ・ゼルビのサッカーの特徴。
・2022年9月にグレアム・ポッター監督の後任として4年契約で就任。
・現役時代はACミランでキャリアをスタートするも、その後はローン移籍でイタリア下位リーグのクラブを転々とする。アレッツォ、カターニア、ナポリ時代にはセリアAでプレー。
・イタリア下位リーグのクラブで監督経験を積んだ後には、セリエAでパレルモやベネヴェント、サッスオーロを率い、攻撃スタイルとポゼッション中心のスタイルで注目を集める。昨季途中までシャフタール・ドネツクで監督を務めていたが、ロシアによる侵略の影響で双方合意の下で契約解除。
移籍市場
ポジション | 名前 | 移籍元 | 移籍金 |
DF | ペルビス・エストゥピニャン | ビジャレアル | 1780万 € |
ヤン・ポール・ファン・ヘッケ | ブラックバーン | ー | |
リーバイ・コルウィル | チェルシー | ー | |
MF | ビリー・ギルモア | チェルシー | 1040万 € |
三笘薫 | ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ | ー | |
ヤシン・アヤリ | AIKソルナ | 600万 € | |
FW | フリオ・エンシソ | リベルタ | ー |
デニズ・ウンダフ | ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ | 700万 € |
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
DF | マルク・ククレジャ | チェルシー | 6530万 € |
シェイン・ダフィー | フラム | ー | |
ヘイドン・ロバーツ | ダービー・カウンティ | ー | |
MF | イヴ・ビスマ | トッテナム | 2920万 € |
トゥドール・バルツァ | ヴィトルル・コンスタンツァ | ー | |
エノック・ムウェプ | 引退 | ー | |
FW | ニール・モペイ | エバートン | 1670万 € |
レアンドロ・トロサール | アーセナル | 2400万 € |
基本フォーメーション

選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/ 利き足 | 昨季成績(得点) | |
1 | ロベルト・サンチェス | 25 | スペイン | 197cm/右 | 37試合 | ・2m近い巨漢と鋭い反射神経でビックセーブを連発する正守護神 ・足下の技術を備え、ビルドアップでの貢献度も高い ・ポジショニングや飛び出しの点で改善の余地あり ・スペインでのプレー経験がなく、エンリケからサプライズ招集された際は「誰?」の声 |
23 | ジェイソン・スティール | 32 | イングランド | 188cm/右 | 1試合 | ・出場すれば好セーブを見せる第2GK ・チャンピオンシップ(イングランド2部)では300試合近くの出場経験を持つが、プレミアリーグでの出場はブライトンに加入した2018年6月以降で1試合に留まる ・サンダーランド在籍時には2季連続で降格したため「サンダーランド史上最悪のゴールキーパー」とウェブサイトで酷評された |
<DF>
2 | タリック・ランプティ | 22 | ガーナ | 173cm/右 | 30試合 | ・チェルシーアカデミー出身の若手SB ・細やかなタッチと俊敏性で相手DFを翻弄し、ドリブルやクロスでチャンスを創出する ・イングランド代表の年代別代表歴を持つ |
4 | アダム・ウェブスター | 27 | イングランド | 191cm/右 | 22試合 (2) | ・長身ながらも鋭い読みと機敏な動きの堅実な守備が特徴で、シュートブロックにも素早く反応する ・精度の高いロングフィード、滑らかな持ち上がりも魅力 ・12節マンチェスター・C戦でハーランドに吹っ飛ばされてゴールを許す |
5 | ルイス・ダンク | 31 | イングランド | 192cm/右 | 29試合 (1) | ・アカデミーからローン移籍を除いてブライトン一筋のキャプテン ・守備では地上・空中戦で相手を圧倒し、卓越したシュートブロックを見せる ・ポッターの指導によってボール保持が改善し、ビルドアップ能力も向上 ・チェルシーファンで、若い頃にジョン・テリーを崇拝 ・クラブ公式Youtubeで三苫を「とてつもないポテンシャル」と称賛 |
6 | レヴィ・コルウィル | 19 | イングランド | 187cm/左 | 29試合 (2) | ・チェルシーからレンタル移籍で加入した、「テリーの後継者」と期待される超有望株 ・フィジカルが強靭で高さがあり、ボールを持てるレフティー ・積極的に前に出て相手を潰すアグレッシブな守備が特徴 ・肝の座った一面もあり、冷静な判断力とリーダシップも兼ね備える |
29 | ヤン・ポール・ファン・ヘッケ | 22 | オランダ | 189cm/右 | 31試合 (1) | ・闘志溢れる熱いプレーが魅力のCB ・長身を活かして対人戦でも強さを発揮し、大胆かつ機転の利いたパスでビルドアップでも貢献できる ・人口5000人程度の漁村出身 ・ジョン・テリーが憧れ |
30 | ペルビス・エストゥピニャン | 24 | エクアドル | 175cm/左 | 28試合 | ・攻撃力が魅力の左SB ・ウイング並みのスピードでサイドを駆け上がり、高精度のクロスを送り込む ・体を張った守備対応で相手の侵入を食い止めるなど、献身性の高さにも定評がある ・昨季はビジャレアルのCLベスト4進出に貢献し、ククレジャの後釜として加入 |
34 | ジョエル・フェルトマン | 30 | オランダ | 184cm/右 | 34試合 (1) | ・CB、SB、WBで起用できるユーティリティーとして臨機応変に対応し、昨季のポッター流を支えた ・大柄ではないものの空中戦に強い ・アヤックス産らしく足下技術があり、両足を遜色なく使え、ビルドアップでも貢献度 ・攻守で存在感を発揮し、ファン人気も高い |
<MF>
7 | ソロモン・マーチ | 28 | イングランド | 180cm/左 | 31試合 | ・テクニックに優れたWB ・無尽蔵のスタミナを持つボックス・トゥー・ボックス型 ・状況を的確に把握し、左足のパスでボールの循環させて、ポゼッションサッカーの中核を担う ・父は元ブライトンの選手で、本人もブライトン一筋 |
10 | アレクシス・マック・アリスター | 23 | アルゼンチン | 176cm/右 | 33試合 (5) | ・華麗なテクニックと攻撃センスが光る、ブライトンの「10番」を背負うアタッカー ・果敢にゴール前に飛び出してフィニッシュに絡むプレーを得意とする ・繊細なタッチ、視野の広さでパスを展開し、ボールを運ぶ力や得点力もプレミアの舞台で向上中 |
13 | パスカル・グロス | 31 | ドイツ | 181cm/右 | 29試合 (2) | ・サッカーIQが高く、セントラルMF、ウインガー、右SBとしてプレーできる ・豊富な運動量で右サイドを駆け回って攻撃を活性化させ、高速クロスでチャンスメイクする ・守備でも強度の強いプレスで労を厭わない ・キックの質が高く、直接FKを決めることも ・三苫を「1対1は、これまで見た中で最高の選手の一人」と称賛 |
14 | アダム・ララーナ | 34 | イングランド | 172cm/両 | 24試合 | ・CLとプレミアリーグで優勝経験を持つベテランの攻撃的MF ・質の高い動きでスペースを突き、ボールを受けてビルドアップを促進させる ・ポッター監督の離脱で選手兼コーチに |
15 | ヤクブ・モデル | 23 | ポーランド | 188cm/右 | 28試合 | ・高い評価を受けるポーランドの有望株 ・フリーでパスを受け、パス捌きを繰り返しながら攻撃を円滑に進めるだけでなく、中盤の防波堤役も担うなど常にハードワークを続ける |
19 | ジェレミー・サルミエント | 20 | エクアドル | 183cm/右 | 5試合 | ・マドリー生まれでイングランド年代別代表歴がある逸材 ・トリッキーなドリブルが特徴で、左サイドを主戦場とする ・プレー範囲が広く、2列目ならどこでも起用できる |
22 | 三笘 薫 | 25 | 日本 | 178cm/右 | 27試合 (7) | ・ベルギーで実績を積み、満を持して世界最高峰のリーグに挑む和製ドリブラー ・しなやかな動きと独特のステップで相手の体幹をずらし、一瞬のスピードで相手を抜き去るドリブルが持ち味 ・左サイドをえぐってクロスを供給すれば、カットインからの正確なシュートでゴールも奪うなど、チャンスメイク力と決定力ともに抜群 |
25 | モイセス・カイセド | 21 | エクアドル | 178cm/右 | 12試合(1) (ベールスホット) 8試合(1) | ・攻守の要として中盤に君臨する若きダイナモ ・リーチの長さを活かしたボール奪取能力の高さと、90分攻守で走り回る運動量で中盤を制圧する ・相手に囲まれても動じることなくボールを保持できる足下技術に加えて、スペースを作り、活かす戦術的インテリジェンスも併せ持つ ・代表デビュー当時からプレミアリーグの複数チームが熾烈な争奪戦を繰り広げるなど、次世代のスター候補として高いポテンシャルを秘める |
27 | ビリー・ギルモア | 21 | スコットランド | 170cm/右 | 24試合 | ・「スコットランドのイニエスタ」と称されたプレーメーカー ・味方がパスしやすい位置取りでボールを受け、冷静なターンやドリブルでプレスをかわし、鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れる ・豊富なスタミナと機動力も備えるなど、守備での貢献度も高い ・ポッター監督に惹かれてローン移籍も一週間で離ればなれに |
<FW>
18 | ダニー・ウェルベック | 32 | イングランド | 185cm/右 | 25試合 (6) | ・ユナイテッド、アーセナルでプレーしたベテランアタッカー ・肉体改造によって、ポストプレー、裏抜け、サイドでの起点作り、前線からのプレスに躍動 ・昨季中盤以降はポッターの柔軟なスタイルにおいて、前線の重要な起点として機能 ・自分の経験を活かして若手にアドバイスを送る一面も |
20 | フリオ・エンシソ | 18 | パラグアイ | 173cm/右 | 14試合 (11) | ・パラグアイの逸材 ・左サイドを主戦場に、強気な仕掛けで相手DFを置き去りにするプレーが特徴 ・多彩なドリブルを警戒して相手が間合いを取れば、強烈なシュートを放つ ・TheGuardianの「世界で最も優れた 60 人の U-17 サッカー選手」に選ばれた |
21 | デニズ・ウンダフ | 26 | ドイツ | 179cm/右 | 39試合 (26) | ・昨季のベルギーリーグ得点王 ・大柄なサイズではないが、質の高いオフ・ザ・ボールの動きでスペースを創り出し、多彩なフィニッシュの選択肢を持つストライカー ・昨季ユニオンSGでは三苫とチームメイトだった |
28 | エヴァン・ファーガソン | 18 | アイルランド | 183cm/右 | 1試合 | ・ボヘミアンFCの神童 ・18歳らしからぬスピード、フィジカル、テクニックの三拍子を兼ね備え、物怖じのないプレーでゴールを決める ・決定力が課題であるチームの救世主として前線に定着 ・2019年に14歳ながらチェルシーとの親善試合に出場し、U-21アイルランド代表にも飛び級で召集された |
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