基本情報
創立 | 1901年 |
本拠地 | マサチューセッツ州ボストン市 |
スタジアム | フェンウェイ・パーク (収容人数 3万7755人) |
監督 | アレックス・コーラ |
チーフ・ベースボール・オフィサー (CBO) | ハイム・ブルーム |
オーナー | ジョン・ヘンリー |
獲得タイトル | ワールドシリーズ優勝(9回) リーグ優勝(14回) 地区優勝(10回) ワイルドカード(8回) |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | BOSOX |
<過去5シーズンの成績>
地区順位 | 勝利 | 敗戦 | 勝率 | ゲーム差 | 得点 | 失点 | ポストシーズン | 監督 | |
2018 | 1位 | 108 | 54 | .667 | ー | 876 | 647 | ワールドシリーズ制覇 | アレックス・コ-ラ |
2019 | 3位 | 84 | 78 | .519 | 19.0 | 901 | 828 | ー | アレックス・コ-ラ |
2020 | 5位 | 24 | 36 | .400 | 16.0 | 292 | 351 | ー | ロン・レネキー |
2021 | 2位 | 92 | 70 | .568 | 8.0 | 829 | 749 | リーグ優勝 決定シリーズ敗退 | アレックス・コーラ |
2022 | 5位 | 78 | 84 | .481 | 21.0 | 735 | 787 | ー | アレックス・コーラ |
MLB屈指の資金力を誇るも低迷 渋い補強と負傷者発生ですでに不安が募る
・近年は豊富な資金力を誇りながら”コストパフォーマンス重視の経営”を掲げているが、昨年は超激戦区のア・リーグ東地区で唯一負け越し、オリオールズにも抜かれて地区最下位と低迷。シーズンを通して不安な戦いを続け、6月には20勝6敗の快進撃で地区2位に浮上するなど一時はプレーオフ争いを演じたが、7月に負け越したことで夏場以降に失速し、そのまま最後まで浮上できなかった。最下位に沈んだ最大の要因は、投手陣にケガ人が続出したこと。先発陣の柱であるセールとイオバルディが故障でほとんど活躍せず、ブルペン陣も守護神不在に悩まされたことで救援陣防御率はリーグワースト2位(4.59)と崩壊。オフには生え抜きの英雄ボガーツとJ.D.マルティネスをFAで失ったが、デバースを11年3億3100万ドルの長期契約で引き留めに成功した。
・補強の失敗、3年で2度の最下位、生え抜きのスター放出などによりファンから強い風当たりを受けるブルームCBOは、オフに大型補強に乗り出すことが期待された。しかし、蓋を開ければ十分な資金がありながら大型契約は吉田正尚のみと補強を渋ったことでオフシーズンの”負け組”と称され、さらに批判が高まることに。最大の課題である先発陣は相変らず高齢で、投手陣の補強もコーリー・クルーバーやジャンセンといったベテランの短期契約に留まるなど依然として不安要素が大きく、主軸が抜けた打線も十分な穴埋めを行えてはいない。それだけに驚異の出塁率を誇る吉田正尚と将来を嘱望されるカサスに掛かる期待は大きく、2人の活躍がチームの得点力を大きく左右するだろう。ケガ人を最低限に抑えることができればプレーオフ進出も狙えるだろうが、開幕前からストーリーが長期離脱するなど雲行きはすでに怪しい。
監督
名前 | アレックス・コ-ラ |
生年月日 | 1975年10月18日 (47歳) |
国籍 | プエルトリコ |
就任日 | 2021年 |
・確かな手腕を誇るレッドソックス史上初のラテン系監督
・18年に監督1年目にしてレッドソックス史上最多のレギュラーシーズン108勝&ワールドシリーズ制覇に導き、2度目の就任となった21年にも前年の地区最下位から地区2位でポストシーズン進出へと復活させた。アストロズでコーチを務めた際にサイン盗みに関与したことから1年間の出場禁止処分を受け、20年に監督を解任されたが球団からの厚い信頼により処分明け後に復帰。
・昨年はケガ人続出とチームの不適格な補強により監督キャリア初の負け越し&地区最下位に。
・現役時代は守備評価の高いユーティリティー選手としてドジャース、レッドソックスなどで活躍。通算成績は、1273試合・打率.243・ホームラン35本・828安打・286打点・47盗塁。
・WBCにプエルトリコ代表の選手・GMとして4度参加。
移籍情報
ポジション | 名前 | 移籍元 |
投手 | ケンリ―・ジャンセン | ブレーブス |
コーリー・クルーバー | レイズ | |
クリス・マーティン | ドジャース | |
内野手 | ジャスティン・ターナー | ドジャース |
外野手 | 吉田 正尚 | オリックス |
アダム・デュヴォール | ブレーブス |
ポジション | 名前 | 移籍先 |
投手 | ネイサン・イオヴォルディ | レンジャーズ |
マシュー・ストローム | フィリーズ | |
リッチ・ヒル | パイレーツ | |
内野手 | ザンダー・ボガーツ | パドレス |
エリック・ホズマー | カブス | |
外野手 | J.D.マルティネス | ドジャース |
基本フォーメーション

選手一覧
<先発陣>
No. | 名前 | 年齢 | 出身 | 身長/投打 | 昨季成績 (防御率/打率) | |
22 | ギャレット・ウィトロック | 26 | ジョージア州 | 196cm/右投右打 | 31試合4勝2敗6S(3.45) | ・ユーティリティーピッチャー ・一昨年にルール5ドラフトでヤンキースから加入するとリリーフとして予想外の活躍を見せ、昨年は先発・ロングリリーフ・クローザと多彩な役割をこなした ・シンカーを主体にチェンジアップ、スライダーを織り交ぜて打者を打たせて取るタイプで、K/BBは5.47と四球の少なさも特徴 |
25 | ジョシュ・ウィンコウスキー | 24 | オハイオ州 | 193cm/右投右打 | 15試合5勝7敗(5.89) | ・ストレートにスライダーとチェンジアップを操るオーソドックスな投手 ・昨年5月に悲願のメジャー初登板も3回4失点で翌日にマイナー降格したが、再昇格した6月のアスレチックス戦でMLB初勝利を挙げ、その後はメジャーとマイナーを行き来した |
28 | コーリー・クルーバー | 36 | アラバマ州 | 193cm/右投右打 | 31試合10勝10敗(4.34) 【レイズ】 | ・サイヤング賞を2度受賞したベテラン右腕 ・近年はケガによる長期離脱が目立っていたが昨年は4年ぶりに離脱することなく過ごし、リーグ1位の与四球率1.15に、リーグ2位のK/BB6.61の成績を残して復活を印象づけた ・オフに1000万ドルで単年契約 ・ロボットのような淡々とした投球スタイルから”クルーボット”と呼ばれる |
37 | ニック・ピヴェッタ | 30 | カナダ | 196cm/右投右打 | 33試合10勝12敗(4.56) | ・2年連続30先発のタフネス右腕 ・昨年は1年を通してローテンションを守り抜いてチーム最多の33先発を務め、負け越したものの初の2桁勝利を記録 ・一発病があり防御率が2年連続4点台であることからリリーフ転向を勧められている ・球威のあるフォーシームとスピンの利いたカーブを軸に投球を組み立て、スライダーも投じる |
41 | クリス・セール | 34 | フロリダ州 | 198cm/左投左打 | 2試合0勝1敗(3.18) | ・災難に見舞われた孤高のエース ・2度奪三振王を獲得した球界屈指のドクターKで、昨年はトミージョン手術からの本格復帰が期待されたが3度の骨折により自身最小の2登板に留まった ・20年から総額1億4500万ドルの5年契約を結んだが、3年間で5勝2敗と散々な結果なだけに今季こそ本格復帰が期待される |
50 | カッター・クロフォード | 26 | フロリダ州 | 185cm/右投右打 | 21試合3勝6敗(5.47) | ・名実一体の右腕 ・メジャー2年目の昨年はメジャーとマイナーを行き来しながら12先発、9リリーフで防御率5点台と苦い結果に終わった ・トミージョン手術により球威の増したフォーシームと、その名の通りであるカッターとカーブが武器 ・クリス・セールは大学の先輩 ・兄はタイガースにドラフト1位で指名された |
65 | ジェームズ・パクストン | 34 | カナダ | 193cm/左投左打 | 1試合0勝0敗(0.00) 【マイナー】 | ・今季こそトミージョン手術からの復帰を目指すベテラン左腕 ・マリナーズからヤンキースを経て3年連続で2桁勝利を挙げたエース級の実力者ながら、20年以降は腰と肘の手術やその他の箇所のケガによりまともに登板することができず、昨年はマイナーでのわずか1登板しただけ ・愛称は”ビック・メープル” |
66 | ブレイアン・ベロ | 23 | ドミニカ共和国 | 185cm/右投右打 | 13試合2勝8敗(4.71) | ・高いポテンシャルを秘める若手右腕 ・最大の武器であるチェンジアップに、フォーシームを組み合わせ投球スタイル ・昨年7月にメジャーデビューも直球の被打率が高く、黒星先行でシーズンを終えたが、マイナーではチーム最優秀投手に選ばれた ・今季はブレイクが期待されるが、開幕は負傷者リスト入り |
89 | タナー・ハウク | 26 | ミズーリ州 | 196cm/右投右打 | 32試合5勝4敗8S(3.15) | ・”右のセール” ・開幕はローテーション入りもワクチン未接種により4月末からリリーフに回され、クローザーも務めたが8月に腰を痛めたことでIL入りしてシーズンを終えた ・スリークオーターから”ブーメラン”に例えられる真横に大きく曲がるスライダーで空振りを量産する |
<ブルペン陣>
35 | リチャード・ブライアー | 36 | フロリダ州 | 191cm/左投左打 | 55試合2勝2敗1S(3.55) 【マーリンズ】 | ・打たせて取るベテラン救援左腕 ・シンカーを主体にした投球でゴロの山を築く典型的なグラウンダーボーラーで、昨年は2年連続で55試合以上に登板と安定した成績を残してきた ・それまで303試合に登板してボーク0回だったが、9月に1イニングで1人の打者に3回ボークを取られたことで憤慨 ・1月にトレードで加入 |
40 | ワイアット・ミルズ | 28 | ワシントン州 | 193cm/右投右打 | 8試合0勝0敗(4.15) 【マリナーズ】 19試合0勝1敗(4.79) 【ロイヤルズ】 | ・右のサイドスロー ・マリナーズでは開幕からメジャーとマイナーを行き来きし、トレードでロイヤルズに移籍後もリリーフとして19試合に登板して防御率4点台と結果を残すことができず、12月に再びトレードでレッドソックスに加入 ・直球と突然曲がるスライダーで投球を組み立てる ・19年にプレミア12のアメリカ代表に選ばれた |
46 | ジョン・シュライバー | 29 | ミシガン州 | 188cm/右投右打 | 64試合4勝4敗8S(2.22) | ・孤軍奮闘したサイドスロー ・タイガースで戦力外となり、マイナー契約でレッドソックスに加入してから2年目の昨季にメジャー昇格を果たすと、ブルペン陣が崩壊する中で64試合に登板し、セットアッパーとクローザーを務めて22H・8Sとブレイクを遂げた ・一度しゃがむサイドハンドから繰り出す球威のあるフォーシームとスライダーが武器 |
55 | クリス・マーティン | 36 | テキサス州 | 203cm/右投右打 | 34試合1勝0敗(4.31) 【カブス】 26試合3勝1敗2S(1.46) 【ドジャース】 | ・日本から逆輸入のリリーフ右腕 ・カブスでは本塁打をコンスタントに打たれたため防御率4点台だったが、トレードでドジャースに移籍すると26試合登板で防御率1点台と活躍し、2年1750万ドルの好条件でレッドソックスに加入 ・抜群の制球力による与四球の少なさが魅力で、昨季はMLBトップのK/BB14.80を記録 |
57 | ジョエリー・ロドリゲス | 31 | ドミニカ共和国 | 185cm/左投左打 | 55試合2勝4敗(4.47) 【メッツ】 | ・19年NPBで最優秀中継ぎを受賞した救援左腕 ・昨年は開幕直前にトレードでメッツに移籍し、キャリアハイの55試合に登板 ・元はノーコン投手だったが日本で制球術を身に付け、スリークォーターからフォーシーム、シンカー、チェンジアップで投球を組み立てる ・出来高条件が充実した単年契約でレッドソックスに加入 |
61 | カレブ・オルト | 31 | ミシガン州 | 193cm/右投右打 | 25試合1勝2敗1S(6.35) | ・独立リーグ出身の右腕 ・21年からAAAでクローザーを務め、30歳にしてMLBデビューを果たすと、昨季は終盤に出場機会を得て初セーブを記録した ・95マイル越えのフォーシームとスライダーで投球を組み立てる ・独立リーグからマイナー契約でダイヤモンドバックス→ヤンキースと渡り歩き、ルール5ドラフトでレッドソックスに加入 |
70 | ライアン・ブレイジャー | 35 | テキサス州 | 183cm/右投右打 | 68試合0勝3敗1S(5.78) | ・18年に広島に在籍していたリリーバー ・昨季は3年ぶりに60試合登板も9被本塁打を浴び、5回のセーブ機会の内4回を没にするなど安定感を欠いたが、オフに放出されなかったためファンやメディアから疑問視されている ・フォーシームが投球全体の3分の2を占め、そこにスライダーや、時折シンカーとチェンジアップを投じる |
74 | ケンリー・ジャンセン | 35 | オランダ領 キュラソー島 | 196cm/右投両打 | 65試合5勝2敗41S(3.38) 【ブレーブス】 | ・2年3200万ドルで獲得した”ナショナルリーグ・セーブ王” ・昨季は04年から在籍したドジャースを離れ、幼少期から憧れたブレーブスへと移籍し5年ぶり2度目のセーブ王タイトルを獲得 ・カッターを主体にした投球が特徴だったが、近年はスライダーとシンカーの割合が増加 ・ドジャースでは長らく守護神を務めて350Sを記録し、史上7人目となる400Sが間近に迫る |
76 | ザック・ケリー | 28 | バージニア州 | 191cm/右投右打 | 13試合1勝0敗(3.95) | ・昨年MLBデビューの遅咲き ・17年からマイナーでプレーし、レッドソックスに加入した21年に結果を残したことで昨年の春季トレーニングに招待され、8月にメジャーデビューを果たした ・コントロールと球速が増したフォーシームにチェンジアップ、右打者にはカッターを投じる ・ルー・ゴーマン賞を受賞 |
<捕手>
3 | リース・マグワイア | 28 | ワシントン州 | 183cm/右投左打 | 53試合0本10打点(.225) 【ホワイトソックス】 36試合3本12打点(.337) | ・強肩巧打のキャッチャー ・昨季に2度のトレードを経てレッドソックスに加入すると打率3割・OPS877と打ちまくり、キャリアハイの89試合に出場してリーグトップの盗塁阻止率を記録した ・13年にパイレーツにドラフト1位で指名された ・20年にショッピングセンターの駐車場に止めた車中で女性に自慰行為を見せているのが発見され、罰金500ドルを科された |
12 | コナー・ウォン | 26 | テキサス州 | 185cm/右投右打 | 27試合1本7打点(.188) | ・昨季は3度メジャー昇格し、9月にはメジャー初本塁打を放った ・マイナー通算71本塁打と強打を誇り、打率も悪くないが、三振の数が多い ・マイナーリーグでは投手を除くすべてのポジションでプレー経験がある |
<内野手>
5 | エンリケ・ へルナンデス | 31 | プエルトリコ | 180cm/右投右打 | 93試合6本45打点(.222) | ・内外野全ポジションをこなせる万能プレイヤー ・コンタクト力に長けた”切り込み隊長”として一昨年のプレーオフでも大活躍したが、昨季は股関節を痛めたことで93試合の出場に留まり成績も芳しくなかったが1年1000万ドルで契約を延長した ・”キケ”が愛称 ・奥さんは女優 |
10 | トレヴァー・ストーリー | 30 | テキサス州 | 188cm/右投右打 | 94試合16本66打点(.238) | ・期待外れに終わったメジャー屈指の内野手 ・走攻守揃った大型遊撃手として昨季に6年総額1億4000万ドルで加入し5月には9本塁打32打点と爆発したが、セカンドへのコンバートが影響してかケガにも悩まされるなど不本意な成績に終わった ・今季からシュートに復帰予定だったが、オフに右肘の手術を受けたことで長期離脱予定 |
11 | ラファエル・デヴァーズ | 26 | ドミニカ共和国 | 183cm/右投左打 | 141試合27本88打点(.295) | ・レッドソックスの看板打者 ・いかなる球種にも対応でき、主要打撃部門で上位に名を連ねるなど天性の打撃センスでチームを牽引するMLB最高級の三塁手 ・昨季前半戦は22本塁打・OPS.913と打ちまくったが、オールスター後に負傷離脱と打撃不振で失速も、リーグ5位のOPSに自己ベストのOPS+を記録した ・守備が致命的でメジャーワーストのエラー数を記録したこともあったが、昨年から改善の兆しが見られる ・1月に10年総額3億1350万ドルの大型契約を締結 ・愛称は”カリータ(赤ちゃんの顔)” |
20 | ユ・チャン(張 育成) | 27 | 台湾 | 188cm/右投右打 | 4試合0本0打点(.000) 【ガーディアンズ】 18試合1本2打点(.286) 【パイレーツ】 36試合3本12打点(.260) 【レイズ】 11試合0本1打点(.150) | ・アミ族出身の内野手 ・昨季はガーディアンズ→パイレーツ→レイズ→レッドソックスと4球団を渡り歩き、シーズン終了後にはFAとなったがレッドソックスと1年契約を結んだ ・内野の全ポジションで起用できるなど守備力が高く、打撃もランナーがいる場合ではそこそこ打ち、台湾人としてMLB初の通算100安打を達成している ・兵役免除を条件に台湾代表に参加し、ファンからは”国防大臣”と呼ばれ、WBC2023ではプールAのMVPに選出されて国民的英雄に |
29 | ボビー・ダルベック | 27 | ワシントン州 | 185cm/右投右打 | 117試合12本39打点(.215) | ・ポジションを剥奪されたブンブン丸 ・21年に25本塁打を放った大砲も、昨季は変化球に苦戦して不振に喘いだことでファーストのレギュラーとしての地位を剥奪され、後半戦には有望株T・カサスの昇格もあって9月にはマイナー降格も経験 ・オフに王貞治の本を読んで打撃改善に励み、脱力した状態で全方向に強い打球を打てるようになった ・ベビーフェイスで女性人気が高い |
36 | トリストン・カサス | 23 | フロリダ州 | 193cm/右投左打 | 27試合5本12打点(.197) | ・パワーが持ち味の逸材 ・逆方向にも難なく飛ばせるパワーが最大の売りで、マイナーでは19年の20ホーマーが最多だがメジャーでも30本塁打近くを期待できる将来の大砲候補ながら、選球眼もトップクラスに良く、追い込まれてもバットを短く持つことで相手投手に順応するなどして出塁率も高い ・国際経験が豊富で東京オリンピックにも参加し、アメリカ代表の4番打者として3ホーマーを放った ・今はファーストだが、高校時代は投手とサードを務めていたため強肩 |
39 | クリスチャン・アローヨ | 27 | フロリダ州 | 185cm/右投右打 | 87試合6本36打点(.286) | ・セカンドが本職の内野のユーティリティー ・13年のドラフト1位(パイレーツ)ながらも中々メジャーで活躍することができなかったが、高い守備力を誇る内野の便利屋として重宝され、昨季はキャリアハイの成績を残した ・ボガーツの退団とストーリの長期離脱をチャンスに、今季はさらに出場機会を増やしてレギュラーの座を掴み取りたい |
43 | アダルベルト・モンデシ | 27 | カリフォルニア州 | 185cm/右投両打 | 15試合0本3打点(.140) 【ロイヤルズ】 | ・ガラスの元スター候補 ・俊足が特徴ながらパンチ力もあり、ケガさえ無ければ20ホーマー60盗塁を狙えるポテンシャルを秘めるが、毎年大ケガに苦しめられ、20年の盗塁王をハイライトにここ2年は50試合の出場に留まる ・15年にワールドシリーズでメジャーデビュー(MLB史上初) ・1月にトレードで加入も、3月に前十字靭帯を損傷 |
78 | セダン・ラファエラ | 22 | オランダ領 キュラソー島 | 175cm/右投右打 | 116試合21本86打点(.299) 【マイナー】 | ・マイナー期待の新人 ・小柄で運動神経が良く、走塁と守備に優れ、課題だったバッティングもマイナーで21ホーマー、打率.299と改善 ・巧みなコンタクトスキルで三振が少ないが、四球も少ない ・プロ入り当初は内野でプレーしていたが、21年にセンターに転向し、マイナーで2年連続最優秀守備選手に選ばれている |
80 | デイビッド・ハミルトン | 25 | テキサス州 | 175cm/右投左打 | 119試合12本42打点(.251) 【マイナー】 | ・マイナーの小柄なスピードスター ・マイナーで21年に52盗塁(全体5位)、22年には70盗塁(2位)を記録するなどスピードが最大の特徴だが、打撃はメジャーで通用するかは疑問で、内野手ながら内野での守備力は平均以下のためスピードと運動能力がより有効に活用される外野に移る可能性がある ・大学時代にアキレス腱を断裂 |
83 | エマニュエル・バルデス | 25 | ドミニカ共和国 | 175cm/右投左打 | 126試合28本107打点(.296) 【マイナー】 | ・ずんぐりした体型で打撃が売りのユーティリティー ・パワーは平均並だが、確かなコンタクトスキルと選球眼、スイングスピードで強い打球を放ち、平均以上のハードヒット率を残す ・サウスポーに苦戦し、マイナーでは様々なポジションでプレーしたがどこも平均以下の評価を受ける ・4月にメジャー初昇格を果たしツインズ戦で2安打を記録 |
<外野手>
7 | 吉田正尚 | 29 | 福井県 | 173cm/右投左打 | 119試合21本88打点(.335) 【オリックス】 | ・日本球界最高峰の強打者 ・野球選手としては小柄ながら”フルスイング”を代名詞にNPB通算133ホーマーを記録した底知れぬパワーに、2度の首位打者に輝いたコンタクトスキルを兼ね備え、左右両投手を苦にせず三振の数も少ないなど打撃に関しては完全無欠を誇る ・NPBで6年連続で打率3割&出塁率4割&OPS.900を達成 ・ベッツ以来の出塁率の高いトップバッターを探すレッドソックスに5年9000万ドル(120億円弱)という破格の条件で加入 |
16 | ジャレン・デュラン | 26 | カルフォルニア州 | 188cm/右投左打 | 58試合3本17打点(.221) | ・俊足自慢の中堅手 ・将来のリードオフ候補と期待されるチーム屈指のスピードが特徴で、プロ入り当初は非力だったバッティングもマイナーでの経験と肉体改造により向上 ・マイナー1年目にセカンドからセンターにコンバートされて大方プレーできるようになったが、昨年はMLBでミスを連発し、ランニングホームランも献上した ・アメリカ代表として東京オリンピックに参加 |
18 | アダム・デュバル | 34 | ケンタッキー州 | 185cm/右投右打 | 86試合12本36打点(.213) 【ブレーブス】 | ・21年の”ナショナルリーグ打点王” ・アッパースイングでフライボールの多い強打者で、打率・出塁率・四球率が低いのが特徴 ・外野の全ポジションを守れ、21年にはライトでゴールドグラブ賞を受賞 ・一昨日の打点王ながら5月末まで打率.190、2本塁打と不振に喘ぎ、6月にホームランを量産したが7月に左手首を負傷したことでシーズンを終えた |
30 | ロブ・レフスナイダー | 32 | 韓国 | 183cm/右投右打 | 57試合6本21打点(.307) | ・韓国出身の外野手 ・6球団を渡り歩いた苦労人で、課題だった打撃がここ1.2年でメジャーで通用するようになり、特にサウスポーには勝負強い ・昨季は第4外野手を務め、打率3割・OPS.881と結果を残したことで100万ドルの単年契約を勝ち取った ・韓国で生まれて数か月後に養子縁組でカリフォルニアのアメリカ人に引き取られた |
86 | ウィルヤー・アブレイユ | 23 | ベネズエラ | 178cm/左投左打 | 129試合19本73打点(.247) 【マイナー】 | ・たくましい体格の外野手 ・スイングスピードとパワーは平均以上で、昨季はマイナーで114個の四球を記録するなど出塁率が高いが三振の数も多いなどミート力が課題 ・春季キャンプでハムストリングを負傷 |
88 | アラン・カストロ | 19 | ドミニカ共和国 | 183cm/右投両打 | 49試合3本21打点(.260) 【マイナー】 | ・注目の若手外野手 ・フィジカルはまだ細身ながら年齢の割に高度な打撃技術で失投を見逃さず、両打だが右打ちのほうが優れている印象 |
99 | アレックス・バーデューゴ | 27 | アリゾナ州 | 183cm/左投左打 | 152試合11本74打点(.280) | ・更なるステップアップを期待されるメキシコ代表外野手 ・昨季はチーム最多の152試合に出場し、序盤は打率が2割前半と苦戦も6月以降は3割を記録するなど復調を遂げたが、ホームランは11本と物足りない成績に終わった ・外野の全ポジションを守れ、昨季はチーム最多タイの捕殺数を記録するなど強肩 ・高校時代は最速97マイルを誇る速球派投手として活躍し、21年には2年後に二刀流に挑戦することを表明した ・WBC2023にメキシコ代表として参加 |
<指名打者>
2 | ジャスティン・ターナー | 38 | カリフォルニア州 | 180cm/右投右打 | 128試合13本81打点(.275) 【ドジャース】 | ・頼れるベテランクラッチヒッター ・ドジャースではメジャー屈指の三塁手として活躍し、打撃成績は年々下降気味だが得点圏打率は3割を超えるなど勝負強さが魅力 ・昨季序盤戦は不振だったが、夏場以降は打率3割・OPS.926と爆発 ・オフに9年間在籍したドジャースを離れ、単年契約でレッドソックスに加入し、DHとして打点量産が期待される ・慈善活動を精力的に行っていることから昨年にロベルト・クレメンテ賞を受賞 |
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