基本情報
<過去5シーズンの成績>
リーグ・アン 【優勝6回】 | 欧州カップ戦 | フランス杯 【優勝2回】 | 監督 | |
17/18 | 1位 (2部) | ー | 8回戦敗退 | ギオン |
18/19 | 8位 | ー | ベスト32 | ギオン |
19/20 | 6位 | ー | ベスト64 | ギオン |
20/21 | 14位 | EL/予選敗退 | ベスト64 | ギオン |
21/22 | 12位 | ー | ベスト16 | ガルシア |
安定感を欠く若手主体のチームで、”日本のイナズマ”の真価が問われる
・昨季は、チームをリーグ・アン昇格、2季連続の1桁順位でEL出場に導いたギオン監督からガルシア監督への交代を機に、チームの躍進を支えたベテランたちを放出。アカデミーや近隣国の有望選手を中心とした若手主体のチームへと舵を切った。ガルシア監督自身はポゼッションスタイルを志向するものの、得点力不足のチームの現状を鑑み、自陣に籠っての堅守からのカウンターという現実的な采配で勝ち点を稼ぎ、12位で4シーズン連続の残留を果たした。
・今夏には唯一の得点源であったエキティケがPSGに引き抜かれたが、レンタル移籍でバルグンを、ベルギーリーグ・アシスト王の伊東純也をクラブ史上タイの移籍金で獲得するなど、前線をバージョンアップ。一方で、昨季の鉄壁の守備を支えたDFフォイス、GKライコビッチが去った守備陣に十分な補強を行えておらず、最終ラインに不安を残すことに。
・頼みの綱だった守備陣が崩壊寸前という状況でシーズン開幕を迎える今季は、守備を立て直し昨季のスタイルを継続するのか、それとも一転して監督の好む攻撃的なスタイルに移行するのか選択を迫られるなど、指揮官にとって難しい舵取りを強いられるだろう。また、実績の少ない若手中心のチームだけに、安定感を欠き降格のリスクも背負う中で、期待の即戦力である”日本のイナズマ”がどれだけ活躍できるかにも注目だ。
監督
名前 | ウィリアム・スティル |
生年月日 | 1992年10月14日 (30歳) |
国籍 | ベルギー |
就任日 | 2022年10月 |
・選手としての実績はないものの、指導官になる夢を叶えた若きベルギー人監督
・10月にオスカル・ガルシア監督が成績不振を理由に解任され、その後任の暫定監督として任命されると6試合で3勝3分と好成績を記録したことで正式に監督に就任。
・3バックの堅守が主体だったガルシア監督と異なり、4-2-3-1の4バックを軸に積極的に前線からプレスを仕掛ける攻撃なスタイルを志向。
・10代のころに、ビデオゲームの「フットボールマネージャ」や「チャンピオンシップマネージャー」に熱中したことで指導者に興味を持ち、プレストン・ノースエンド・アカデミーでのコーチング経験で自分のやりたいことを確信。
・プレストン・ノースエンド(イングランド2部)のU-14監督のアシスタントとしてキャリアをスタート。その後はシント・トロイデン、リーセル、ベールスホットで経験を積み、2021年にオスカル・ガルシアのアシスタントコーチ、2022年にアシスタントマネージャーに就任。
・両親はイングランド人。
移籍市場
ポジション | 名前 | 移籍元 | 移籍金 |
GK | パトリック・ペンツ | オーストリア・ウィーン | ー |
アレクサンドル・オリエロ | ポーFC | ー | |
DF | エマニュエル・アグバドゥ | オイペン | 260万 € |
ティボー・デ・スメット | ベールスホット | ー | |
MF | ラフィク・ギタン | マリティモ | ー |
FW | 伊東純也 | ヘンク | 1000万 € |
フォラリン・バログン | アーセナル U-21 | ー | |
ノア・ジャン・ホルム | ローゼンボリ | 50万 € | |
カイ・シーアハウス | ヘラクレス | ー | |
ティモテ・ヌカダ | オルレアン | ー |
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
GK | プレドラグ・ライコヴィッチ | マジョルカ | 200万 € |
パトリック・ペンツ | レバークーゼン | ー | |
DF | ワウト・ファース | レスター・シティ | 1700万 € |
ギラン・コナン | アル・ナスル | ー | |
アンドリュー・グラヴィヨン | トリノ | ー | |
ブラドレー・ロッコ | ブレスト | ー | |
MF | モレト・カサマ | オモニア・ニコシア | 150万 € |
サンブー・シソコ | セラン・ユナイテッド | ー | |
ムサ・ドゥンビア | ソショー=モンベリアル | ー | |
イラン・ケバル | パリFC | ー | |
マルタン・アデリーヌ | ロデーズ | ー | |
FW | エル・ビラル・トゥーレ | アルメリア | 1000万 € |
ユーゴ・エキティケ | PSG | ー | |
フレイザー・ホーンビー | オーステンデ | ー | |
アナスタシオス・ドニス | APOELニコシア | ー |
基本フォーメーション

選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/ 利き足 | 昨季成績 (得点) | |
30 | ニコラ・プヌトー | 41 | フランス | 188cm/左 | ー | ・リーグ・アンで400試合以上に出場している長寿GK ・プロとしての在り方とリーダーシップの模範的存在 ・2度の大ケガを乗り越えた精神力の強さを買われ、若手中心であるチームの監督役として2021年に加入 |
94 | イェバン・ディウフ | 23 | フランス | 185cm/右 | ー | ・ランス復活の象徴である若きGK ・9月半ばから守護神に定着し、しなやかな身のこなしと身体能力の高さで、ドンナルンマに次ぐセーブ率を記録 ・2016年にトロワACと史上最年少(16 歳 297 日)でプロ契約 ・セネガルにルーツを持つ |
96 | アレクサンドル・オリエロ | 26 | フランス | 193cm/右 | 22試合 | ・レバークーゼンに移籍したパトリック・ペンツに代わる第2GK ・長身を活かした空中戦の強さが特徴で、反射神経も信頼に値 ・昨季はポーFC(仏2部)の正守護神を務めるも足首の骨折により後半戦を棒に振ったが、謙虚さと精神力の強さから開幕前に復帰を遂げ、今季は全試合フル出場でリーグ2位のセーブ数とクリーンシートを6回記録 ・4歳の時にES・ラ・ロシェルでサッカーを始める |
<DF>
4 | マキシム・ブシ | 23 | ベルギー | 182cm/右 | 18試合 (1) | ・両SBで起用できるパワフルな現代的サイドバック ・中盤の選手のようなパス精度で前線にボールを供給する ・パルマからレンタル移籍中 ・第4節リヨン戦で伊東のゴールをアシスト |
5 | ユニス・アブデルハミド | 35 | モロッコ | 190cm/右 | 34試合 (2) | ・チームの精神的支柱である闘将 ・狡猾な守備対応で堅守に貢献し、回復力の高さとデュエルの強さに恵まれる ・19/20には66連続フル試合を達成 ・ASラトワーズ時代に、サッカー以外の選択肢として管理科学、財務、会計を勉強し、修士号を取得 |
24 | エマニュエル・アグバドゥ | 25 | コートジボワール | 192cm/右 | 33試合 (5) | ・高い一貫性と堅実な守備対応を見せる長身CB ・DFとしての素質を備え、テクニックと機動力が際立つ ・MFやサイドでもプレーでき、中盤でも優れた足元スキルを発揮する ・予想外の決定力あり、ベルギー時代には5ゴールを記録 |
25 | ティボー・デ・スメット | 24 | ベルギー | 183cm/左 | 24試合 | ・高い戦術理解度と平均以上のテクニックを備えた左SB ・堅実な守備対応を見せる ・年代別ベルギー代表の常連だった |
28 | ブラドレー・ロッコ | 20 | フランス | 180cm/右 | 24試合 (1) | ・コンゴにル―ツを持つ左SB ・パワフルで攻撃性能が高く、常に前向きにプレー |
32 | トーマス・フォケット | 28 | ベルギー | 177cm/右 | 29試合 (1) | ・攻撃的で情熱に溢れた右SB ・右サイドで精力的に働き、抜群の安定感を誇る |
<MF>
3 | カモリー・ドゥンビア | 19 | マリ | 170cm/右 | 8試合 (2) | ・高い個の能力を持ち、独力で違いを創り出す10番タイプ ・ボールの扱いに長け、攻撃を結び付ける ・シーズン序盤は守備の時間が長くプレスに奔走することが多かったが、ウィル・スティル就任以降は典型的な10番として力を発揮 ・マリのJMGアカデミー出身 |
8 | イェンス・カユステ | 23 | スウェーデン | 188cm/右 | 8試合 (2) | ・CLとELでの出場経験を持つ、モダンなボックストゥボックス型MF ・鋭い読みと疲れ知らずのスタミナを持つボールハンター ・絶妙かつ正確なテクニックでシンプルにプレイする傾向にあり、相手のプレスも難なく剥がす ・ラインブレイクする意欲も持つ ・ピルロとブスケツのファン ・6歳の時に中国でサッカーに出会う |
10 | アルベル・ゼネリ | 27 | コソボ | 176cm/右 | 9試合 (2) | ・多才な攻撃的ミッドフィールダー ・スピードとドリブルを活かした力強いドリブル、カットインからの強烈なシュートが武器 ・スウェーデン出身 ・父親が人生のロールモデル |
15 | マーシャル・ムネツィ | 26 | ジンバブエ | 188cm/右 | 8試合 | ・リーグアン屈指のMF ・的確なスライディングで相手を潰し、ボールを奪えば自ら推進力のあるドリブルで持ち上がるなど、攻守に躍動 ・昨季はインターセプト数や1対1での勝利数でチュアメニやカマラ(アストン・ビラ)を凌駕 |
17 | ジオン・ロピ | 20 | セネガル | 186cm/右 | 26試合 | ・ボックストゥボックスのMF ・巧みなボールコントロールでプレスに難なく対応する ・1対1、シュート、ドリブルに優れ、インテリジェンス、クリエイティビティ、フィジカルなど全ての面で存在感を発揮する |
21 | アゾル・マツシワ | 24 | オランダ | 173cm/右 | 29試合 (1) | ・しばしばカンテとも比較される小柄な守備的ミットフィルダー ・優れたタックラーで、積極的にインターセプトを行い、高いボール奪取力を誇る |
70 | アレクシス・フィリプ | 22 | フランス | 173cm/右 | 25試合 (2) | ・リール時代にビエルサの目にも留まった攻撃的ミッドフィールダー ・テクニカルかつ奇抜なプレースタイルが持ち味で、左右の両レーンで活躍できる ・2児の父 |
<FW>
7 | ノア・ジャン・ホルム | 21 | ノルウェー | 186cm/右 | 11試合 (1) | ・将来が期待されるノルウェー人ストライカー ・RBライプツィヒのユース出身で、今季ローゼンボリからローン移籍 |
9 | カイ・シーアハウス | 24 | オランダ | 180cm/右 | 18試合 (4) | ・勤勉で優れたゴール嗅覚を持つオランダ人FW ・プレミアリーグが人生の目標で、子供の頃からリヴァプールが好き ・教育課程で6言語を勉強し、2年間大学で経済学を学ぶ |
11 | ナタナエル・ムブク | 20 | フランス | 170cm/左 | 31試合 (2) | ・コンゴ民主共和国にルーツを持つ快足ウインガー ・テクニックを駆使したドリブルが武器で、縦突破とカットインが得意 ・フランス年代別代表の常連で、東京オリンピックにも参加 ・憧れはロナウド(ブラジル) |
19 | ミッチェル・ファン・ベルヘン | 23 | オランダ | 176cm/右 | 20試合 | ・小柄なオランダ人ウインガー ・繊細なボールタッチと俊敏な動きが特徴 ・フィテッセ時代にクラブ史上最年少でデビュー |
29 | フォラリン・バログン | 21 | イングランド | 178cm/右 | 18試合 (3) | ・アーセナルの伝説的なストライカーであるイアン・ライトと比較される次世代FW ・テクニックと両足のスキルが高く評価され、鋭い得点嗅覚に、高い決定力を備える ・カバーニやレバンドフスキから刺激を受ける ・ニューヨーク出身 ・愛称は「フロー(Flo)」 |
39 | 伊東純也 | 29 | 日本 | 176cm/右 | 39試合 (8) | ・推進力のある縦への突破からサイドを制圧する攻撃のキーマン ・一瞬でトップスピードに乗る加速力が抜群で、クロスも質も一級品 ・カットインからの決定力もあり、守備での献身性も高い ・クラブではCFにも挑戦 |
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