基本情報
創立 | 1901年 |
本拠地 | マサチューセッツ州ボストン市 |
スタジアム | フェンウェイ・パーク (収容人数 3万7755人) |
監督 | アレックス・コーラ |
チーフ・ベースボール・オフィサー (CBO) | クレイグ・ブレスロウ |
オーナー | ジョン・ヘンリー |
獲得タイトル | ワールドシリーズ優勝(9回) リーグ優勝(14回) 地区優勝(10回) ワイルドカード(8回) |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | BOSOX |
<過去5シーズンの成績>
地区順位 【ア・リーグ東】 | 勝利 | 敗戦 | 勝率 | ゲーム差 | 得点 | 失点 | ポストシーズン | 監督 | |
2019 | 3位 | 84 | 78 | .519 | 19.0 | 901 | 828 | ー | アレックス・コ-ラ |
2020 | 5位 | 24 | 36 | .400 | 16.0 | 292 | 351 | ー | ロン・レネキー |
2021 | 2位 | 92 | 70 | .568 | 8.0 | 829 | 749 | リーグ優勝 決定シリーズ敗退 | アレックス・コ-ラ |
2022 | 5位 | 78 | 84 | .481 | 21.0 | 735 | 787 | ー | アレックス・コ-ラ |
2023 | 5位 | 78 | 84 | .481 | 23.0 | 772 | 776 | ー | アレックス・コ-ラ |
<概要>
直近4年で3度の地区最下位に沈む名門 期待外れの補強で苦戦は続く
・昨年は、懸念だった先発陣が不振や故障で総崩れとなり、5月下旬から最下位に沈んでいたが、6月末から急激に巻き返してプレーオフ圏内にまで食い込むも、終盤に負けが込んで2年連続最下位に終わった。
・新たなCBOとして就任したブレスロウは、「フルスロットルで補強に動く」と明言しながら、主な獲得はジオリトとオニールに留まり、クリス・セール、バーデューゴ、ジャスティン・ターナーらを放出したことを考えれば、戦力は後退したといえる。MLB屈指の人気球団ながら消極財政によって総年俸ではMLBトップ10圏外となり、投手陣は人手不足の状態が続いているだけに、今シーズンも激戦区であるア・リーグ東地区での苦戦は免れられないだろう。
監督
名前 | アレックス・コ-ラ |
生年月日 | 1975年10月18日 (47歳) |
国籍 | プエルトリコ |
就任日 | 2021年 |
<人物紹介>
・確かな手腕を誇るレッドソックス史上初のラテン系監督
・18年に監督1年目にしてレッドソックス史上最多のレギュラーシーズン108勝&ワールドシリーズ制覇に導き、2度目の就任となった21年にも前年の地区最下位から地区2位でポストシーズン進出へと復活させた。アストロズでコーチを務めた際にサイン盗みに関与したことから1年間の出場禁止処分を受け、20年に監督を解任されたが球団からの厚い信頼により処分明け後に復帰。
・昨年は2年連続の最下位に終わり、契約最終年の今季は去就が注目される。
・現役時代は守備評価の高いユーティリティー選手としてドジャース、レッドソックスなどで活躍。通算成績は、1273試合・打率.243・ホームラン35本・828安打・286打点・47盗塁。
・WBCにプエルトリコ代表の選手・GMとして4度参加。
移籍情報
基本フォーメーション
選手一覧
<先発陣>
No. | 名前 | 年齢 | 出身 | 身長/投打 | 昨季成績 (防御率/打率) | ||
22 | ギャレット・ウィトロック | 28 | ジョージア州 | 196cm/右投右打 | 22試合5勝5敗1S(5.15) | ・ユーティリティーピッチャー ・シンカーを主体に、チェンジアップ、スライダーを織り交ぜて打者を打たせて取るタイプで、K/BBは5.47と四球の少なさも特徴 ・一昨年にルール5ドラフトでヤンキースから加入するとリリーフとして予想外の活躍を見せ、昨年は先発・ロングリリーフ・クローザと多彩な役割をこなした | |
25 | ジョシュ・ウィンコウスキー | 25 | オハイオ州 | 193cm/右投右打 | 60試合4勝4敗(2.88) | ・スライダー、チェンジアップ、シンカーを低い所に投じてゴロに打ち取るオーソドックスな右腕 ・MLB1年目には先発として5勝を挙げたが、昨年は中継ぎとしてロングリリーフもこなしながらチーム最多の60試合に登板し、防御率2点台と奮闘した | |
37 | ニック・ピヴェッタ | 31 | カナダ | 196cm/右投右打 | 38試合10勝9敗1S(4.04) | ・カナダのタフネス右腕 ・球威のあるフォーシームとスピンの利いたカーブを軸に投球を組み立て、スライダーも投じる ・21年から2年連続で30先発をこなしたが、昨年は先発の他にオープナーやロングリリーフなど多彩な役割を遂行し、防御率は4点台ながらもキャリアハイだった | |
50 | カッター・クロフォード | 28 | フロリダ州 | 185cm/右投右打 | 31試合6勝8敗(4.04) | ・名実一体の右腕 ・独特のフォームから、トミージョン手術により球威の増したフォーシームと、その名の通りカッターとカーブを武器に投球を組み立てる ・昨年は、初登板のパイレーツ戦で4回7失点と炎上してリリーフに回されたが、6月から先発に復帰してローテーションを守り続け、チーム3位の129.1イニングを稼いだ ・兄はタイガースにドラフト1位で指名された | |
54 | ルーカス・ジオリト | 29 | カリフォルニア州 | 191cm/右投右打 | 21試合6勝6敗(3.79) 【ホワイトソックス】 6試合1勝5敗(6.89) 【エンゼルス】 6試合1勝4敗(7.04) 【ガーディアンズ】 | ・ホワイトソックス時代に4度の2桁勝利を挙げ、フル稼働すれば180イニングを稼ぐタフガイ ・昨年は、ホワイトソックスでローテーションを担い、7月末にトレードでエンゼルスに加入も6先発で5敗と期待を裏切り、8月末にウェイバーにかけられてガーディアンズに加入も、6先発で4敗と再び結果を残せずにFAとなったが、オフに単年契約で加入 | |
66 | ブレイアン・ベロ | 25 | ドミニカ共和国 | 185cm/右投右打 | 28試合12勝11敗(4.24) | ・次期エース候補 ・伝家の宝刀であるチェンジアップに、フォーシームを組み合わせ投球スタイル ・昨年は、出遅れたものの4月中旬からローテーションを守り続けてチームトップの12勝を挙げ、キャンプ中に6年5500万ドルで契約を延長した | |
89 | タナー・ハウク | 27 | ミズーリ州 | 196cm/右投右打 | 21試合6勝10敗(5.01) | ・”右のセール” ・スリークオーターから”ブーメラン”に例えられるほど真横に大きく曲がるスライダーで空振りを奪い、シンカーの変化量もトップクラス ・昨年は、開幕からローテーションの一角を担い、6月のヤンキース戦で顔面にライナーが直撃して約2カ月離脱したものの、復帰後もローテーションを守り抜いた |
<ブルペン陣>
39 | 上沢 直之 | 30 | 千葉市 | 187cm/右投右打 | 24試合9勝9敗(2.96) 【日本ハムファイターズ】 | ・多彩な球種を操る技巧派 ・メジャーでもトップクラスの回転量を誇る直球に、スライダー、スプリッター、カーブ、チェンジアップなど、7つの球種を操って打者に的を絞らせない ・14年から日ハム先発陣の柱として通算70勝を挙げ、オフにポスティングシステムを駆使して移籍を模索するも高い評価を得られずにレイズとのマイナー契約に留まったが、金銭トレードでレッドソックスに加入 | |
44 | アイザイア・キャンベル | 26 | ポルトガル | 193cm/右投右打 | 27試合4勝1敗(2.83) 【マリナーズ】 | ・史上2人目のポルトガル出身メジャーリーガー ・150㎞/h台の直球とスライダーで投球を組み立てる ・昨年にマリナーズでMLBデビューを果たし、シーズン最終戦ではレンジャーズから初セーブを記録 | |
55 | クリス・マーティン | 37 | テキサス州 | 203cm/右投右打 | 55試合4勝1敗3S(1.05) | ・日本から逆輸入のベテランリリーフ ・22年にMLBトップのK/BB14.80を記録した抜群の制球力による与四球の少なさが魅力で、カッターはMLBでも屈指の決め球 ・22年にトレードでシーズン途中に加入したドジャースで活躍し、2年1750万ドルの好条件で昨年にレッドソックスに移籍すると、50イニング以上投げた投手中でベストの防御率を記録した | |
56 | ジョエリー・ロドリゲス | 32 | ドミニカ共和国 | 185cm/左投左打 | 11試合0勝0敗(6.55) | ・19年NPBで最優秀中継ぎを受賞した救援左腕 ・元はノーコン投手だったが日本で制球術を身に付け、スリークォーターからフォーシーム、シンカー、チェンジアップで投球を組み立てる ・21~22年には50登板も、昨年はわずか11登板に終わった | |
74 | ケンリー・ジャンセン | 36 | オランダ領 キュラソー島 | 196cm/右投両打 | 51試合3勝6敗29S(3.63) | ・球界を代表するクローザー ・カッターを主体にした投球が特徴だったが、近年はスライダーとシンカーの割合が増加 ・22年に04年から在籍したドジャースを離れ、幼少期から憧れたブレーブスでセーブ王タイトルを獲得し、2年3200万ドルで加入したレッドソックスでの1年目は、5月に史上7人目の400Sを達成した | |
76 | ザック・ケリー | 29 | バージニア州 | 191cm/右投右打 | 8試合0勝0敗(3.86) | ・昨年MLBデビューの遅咲き ・コントロールと球速が増したフォーシームにチェンジアップ、右打者にはカッターを投じる ・17年からマイナーでプレーし、レッドソックスに加入した21年に結果を残したことで22年の春季トレーニングに招待され、8月にメジャーデビューを果たした ・ルー・ゴーマン賞を受賞 | |
83 | ブレナン・ベルナルディーノ | 32 | カリフォルニア州 | 193cm/左投左打 | 55試合2勝1敗(3.20) | ・貴重なリリーフサウスポー ・シンカーとカーブの緩急を駆使して投球を組み立てる ・マイナーや独立リーグで長らくプレーし、30歳でMLBデビューを遂げた苦労人で、昨年はチームに2位の55試合に登板 |
<捕手>
3 | リース・マグワイア | 29 | ワシントン州 | 183cm/右投左打 | 72試合1本16打点(.267) | ・強肩巧打のキャッチャー ・22年にトレードを経てレッドソックスに加入すると打率3割・OPS877と打ちまくったが、昨年は攻守ともに数値が悪化したことで、正捕手の座を奪われた ・13年にパイレーツにドラフト1位で指名された ・20年にショッピングセンターの駐車場に止めた車中で女性に自慰行為を見せているのが発見され、罰金500ドルを科された | |
12 | コナー・ウォン | 28 | テキサス州 | 185cm/右投右打 | 126試合9本36打点(.235) | ・レギュラーに定着した強肩 ・マイナー通算71本塁打と強打を誇り、打率も悪くないが三振の数が多く、スローイングは素早い ・昨年は、マグワイアより捕手防御率が良かったことから正捕手の座を奪って126試合に出場した ・マイナーリーグでは投手を除くすべてのポジションでプレー経験がある |
<内野手>
10 | トレヴァー・ストーリー | 31 | テキサス州 | 188cm/右投右打 | 43試合3本14打点(.203) | ・期待外れの大型内野手 ・ロッキーズの6年間で158本塁打を放って、盗塁王(20年)を獲得するなど、走攻守揃った大型遊撃手として、22年に6年総額1億4000万ドルの大型契約で加入も、度重なるケガや右肘の手術を受けたことで満足な結果を残せずにおり、既に不良債権化しつつある | |
11 | ラファエル・デヴァーズ | 27 | ドミニカ共和国 | 183cm/右投左打 | 153試合33本100打点(.271) | ・レッドソックスの看板打者 ・いかなる球種にも対応でき、主要打撃部門で上位に名を連ねるなど、天性の打撃センスでチームを牽引するMLB最高級の三塁手 ・10年総額3億1350万ドルの大型契約の1年目は、4月に10ホーマーと量産し、その後も安定して打ち続けてリーグ5位の33本塁打を放ち、3度目となる30ホーマー&100打点を達成した ・愛称は”カリータ(赤ちゃんの顔)” | |
29 | ボビー・ダルベック | 28 | ワシントン州 | 185cm/右投右打 | 21試合1本1打点(.204) | ・ポジションを剥奪されたブンブン丸 ・21年に25本塁打を放った大砲も、昨季は変化球に苦戦して不振に喘いだことでファーストのレギュラーとしての地位を剥奪され、後半戦には有望株T・カサスの昇格もあって9月にマイナー降格も経験 ・オフに王貞治の本を読んで打撃改善に励み、脱力した状態で全方向に強い打球を打てるようになった ・ベビーフェイスで女性人気が高い | |
36 | トリストン・カサス | 24 | フロリダ州 | 193cm/右投左打 | 132試合24本65打点(.263) | ・パワーが持ち味の逸材 ・逆方向にも難なく飛ばせるパワーが最大の売りで、メジャーでも30本塁打近くを期待できる将来の大砲候補ながら、選球眼もトップクラスに良く、追い込まれてもバットを短く持つことで相手投手に順応するなどして出塁率も高い ・開幕からファーストを担うも、6月末まで打率2割前半と低調だったが、7月に打率.348、7ホーマーを記録して月間最優秀新人に選ばれ、OPSはリーグ5位(.857)だった | |
43 | セダン・ラファエラ | 23 | オランダ領キュラソー島 | 173cm/右投右打 | 28試合2本5打点(.241) | ・マイナー期待の新人 ・小柄で運動神経が良く、走塁と守備に優れ、課題だったバッティングもマイナーで21ホーマー/打率.299と改善し、巧みなコンタクトスキルで三振が少なく、四球が多い ・プロ入り当初は内野でプレーしていたが、21年にセンターに転向し、マイナーで2年連続最優秀守備選手に選ばれている | |
47 | エマヌエル・バルデス | 25 | ドミニカ共和国 | 175cm/右投左打 | 49試合6本19打点(.266) | ・ずんぐりした体型の打撃が売りのユーティリティー ・パワーは平均並だが、確かなコンタクトスキルと選球眼、スイングスピードで強い打球を放ち、平均以上のハードヒット率を残す ・サウスポーに苦戦し、マイナーでは様々なポジションでプレーしたがどこも平均以下の評価を受ける |
<外野手>
7 | 吉田 正尚 | 30 | 福井県 | 173cm/右投左打 | 140試合15本72打点(.289) | ・日本球界最高峰の強打者 ・野球選手としては小柄ながら”フルスイング”を代名詞にNPB通算133ホーマーを記録した底知れぬパワーに、2度の首位打者に輝いたコンタクトスキルを兼ね備え、左右両投手を苦にせず三振の数も少ないなど打撃に関しては完全無欠を誇る ・NPBでは6年連続で打率3割&出塁率4割&OPS.900を達成 ・昨年にベッツ以来の出塁率の高いトップバッターを探すレッドソックスに5年9000万ドル(120億円弱)という破格の条件で加入すると、5月と7月に月間打率3割を記録するなど前半戦は首位打者争いに絡んでいたが、8月から少し調子を落としてリーグ7位の打率(.289)に終わった | |
16 | ジャレン・デュラン | 27 | カルフォルニア州 | 188cm/右投左打 | 102試合8本40打点(.295) | ・俊足自慢の中堅手 ・将来のリードオフ候補と期待されるチーム屈指のスピードが特徴で、プロ入り当初は非力だったバッティングもマイナーでの経験と肉体改造により向上 ・22年は苦戦したものの、昨年は打撃が向上して打率.295、チーム最多の24盗塁、OPS8割台と攻守で大きく成長を遂げた | |
17 | タイラー・オニール | 28 | カナダ | 180cm/右投右打 | 72試合9本21打点(.231) 【カージナルス】 | ・カナダ人外野手 ・21年にカーディナルスで34本塁打&ゴールデングローブ賞を受賞したが、その後の2年間は怪我に悩まされ、オフにトレードで加入 | |
30 | ロブ・レフスナイダー | 33 | 韓国 | 183cm/右投右打 | 89試合1本28打点(.248) | ・韓国出身の外野手 ・6球団を渡り歩いた苦労人で、課題だった打撃がここ1.2年でメジャーで通用するようになり、特にサウスポーには勝負強い ・22年に第4外野手ながら打率3割・OPS.881と結果を残したことで100万ドルの単年契約を勝ち取り、昨年は守備固めや代打としてキャリアハイの89試合に出場 ・韓国で生まれて数か月後に養子縁組でカリフォルニアのアメリカ人に引き取られた | |
52 | ワイリヤー・アブレウ | 24 | ベネズエラ | 178cm/左投左打 | 76試合2本14打点(.316) | ・たくましい体格の外野手 ・スイングスピードとパワーは平均以上で、22年にはマイナーで114個の四球を記録するなど出塁率は高いが、三振の数も多いなどミート力が課題 ・昨年8月にメジャー初昇格を果たして、打率3割/OPS8割後半と結果を残した |
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