基本情報
創立 | 1962年 |
本拠地 | ニューヨーク州ニューヨーク市 |
スタジアム | シティ・フィールド (収容人数 4万1922人) |
監督 | カルロス・メンドーサ |
編成責任者 (GM) | デビッド・スターンズ |
オーナー | スティーブ・コーエン |
獲得タイトル | ワールドシリーズ優勝(2回) リーグ優勝(5回) 地区優勝(6回) ワイルドカード(4回) |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | メッツ |
<過去5シーズンの成績>
地区順位 【ナ・リーグ東】 | 勝利 | 敗戦 | 勝率 | ゲーム差 | 得点 | 失点 | ポストシーズン | 監督 | |
2019 | 3位 | 86 | 76 | .531 | 11.0 | 791 | 737 | ー | ミッキー・キャラウェイ |
2020 | 4位 | 26 | 34 | .433 | 9.0 | 286 | 308 | ー | ルイス・ロハス |
2021 | 3位 | 77 | 85 | .475 | 11.5 | 636 | 668 | ー | ルイス・ロハス |
2022 | 2位 | 101 | 61 | .623 | ー | 772 | 606 | ワールドカード シリーズ敗退 | バック・ショーウォルター |
2023 | 4位 | 74 | 87 | .463 | 29.0 | 717 | 729 | ー | バック・ショーウォルター |
<概要>
空振りに終わった大型補強から一転 ”移行期”と位置付けてチームの再構築を図る
・昨年は、オフにバーランダー、千賀を獲得するなど5億ドル規模の補強を行い、史上初の年俸総額3億ドルに到達。序盤は好スタートを切ったが、先発陣に故障者が続出し、打線もなかなか調子が上がらず徐々に低迷したことで、トレード期限に主力を続々放出してチームの解体を決断。後半戦はほぼ消化試合のような雰囲気だったが、千賀、アルバレス、マウリシオ、ビエントスらが才能の片鱗をみせた。
・オフに、低予算のブリュワーズで手腕を発揮したスターンズをGM、長くヤンキースでコーチを務めたメンドーサを新指揮官に招聘。主な補強は、セベリーノ、ベイダー、マナエアといった不振/故障からの復活を目指すタレントを短期契約で獲得する程度で、現戦力ではポストシーズン進出すら危ういのが現状。2025~26年に勝負に出るプランを描く辣腕GMが、”移行期”と位置付ける今シーズンにどの様な手腕を発揮するかに注目だ。
監督
名前 | カルロス・メンドーサ |
生年月日 | 1979年11月27日 (44歳) |
国籍 | ベネズエラ |
就任日 | 2024年 |
<人物紹介>
・MLB史上2人目のベネゼエラ人指揮官
・09年からヤンキース傘下のチームでコーチを始め、18年からトップチームのコーチに昇格。20年からはブーン監督の下でベンチコーチを4シーズン務め、今シーズンから3年契約でメッツの監督に就任。
・現役時代は内野手として、ジャイアンツやヤンキースのマイナーチームに在籍も、13年間でメジャー昇格は一度もなかった。
移籍情報
基本フォーメーション
選手一覧
<先発>
No. | 名前 | 年齢 | 出身 | 身長/投打 | 昨季成績 (防御率/打率) | ||
23 | デビッド・ピーターソン | 28 | コロラド州 | 198cm/左投左打 | 27試合3勝8敗(5.03) | ・17年ドラフト1位の大型サウスポー ・平均93マイルながら球威のある速球と、高速化したことで50%近い空振り率を誇るスライダーが武器で、ロングリリーフ、セットアッパー、火消し役にも対応できる ・昨年は先発として一本立ちすることが期待されたが、5月中旬の時点で防御率8点台と苦戦したことで3Aに降格も、再昇格後は防御率3点台と持ち直した ・中学2年から高校1年の間に身長が約25㎝伸びた | |
34 | 千賀 滉大 | 31 | 愛知県 | 185cm/右投左打 | 29試12勝7敗(2.98) | ・育成出身のエース ・平均155㎞/h、最速164㎞/hの弾丸ストレートと、代名詞の”お化けフォーク(ゴーストフォーク)”を高低に投げ分けて三振を量産する本格派右腕で、カッター、スライダーも投じる ・ソフトバンクに育成入団からNPBを代表する投手に成り上がり、昨年に海外FA権を行使して5年7500万ドルの大型契約で夢見たメジャー移籍を実現させると、1年目からローテーションを守り抜いてチームトップの勝利数(12)とイニング数を稼ぎ、リーグ2位の防御率2.98、大台の200奪三振を記録した | |
35 | エイドリアン・ハウザー | 31 | オクラホマ州 | 193cm/右投右打 | 23試合8勝5敗(4.12) 【ブリュワーズ】 | ・シンカー気味の速球を多投してゴロを量産する右腕 ・昨年は肉離れの影響で出遅れるも、22年と比べて奪三振率・与四球率ともに改善し、7月には強力ブレーブス打線から自己最多の10Kを奪った ・オフにトレードで加入 | |
38 | タイラー・メギル | 28 | カリフォルニア州 | 201cm/右投右打 | 25試合9勝8敗(4.70) | ・4シームで押す投球が持ち味で、左打者対策が課題 ・昨年は先発に定着もチームの低迷もあって防御率5点台と苦戦したが、怪我無くローテーションを守って自己最多となる25先発&9勝を挙げた ・22年の開幕投手を務めた | |
40 | ルイス・セベリーノ | 30 | ドミニカ共和国 | 188cm/右投右打 | 19試合4勝8敗(6.65) 【ヤンキース】 | ・17年に14勝、18年に19勝を挙げたヤンキースの元エースながら、その後は怪我に悩まされ、完全復活を期待された昨年は自己ワーストの防御率6点台でFAとなり、オフに1300万ドルの単年契約で加入 | |
47 | ジョーイ・ルケーシー | 31 | カリフォルニア州 | 196cm/左投左打 | 9試合4勝0敗(2.89) | ・カーブとチェンジアップの中間の独特な変化球”チャーブ”で知られるサウスポー ・21年夏にトミージョン手術を受け、復帰1年目の昨年は4度の昇格で9試合に登板し、4勝を挙げた | |
59 | ショーン・マネイア | 32 | インディアナ州 | 196cm/左投右打 | 37試合7勝6敗1S(4.44) 【ジャイアンツ】 | ・アスレチックスで3度の2桁勝利、18年にはノーヒットノーランを達成した技巧派で、ときに大炎上するが年30先発できるだけのスタミナを有する | |
62 | ホセ・キンタナ | 34 | コロンビア | 185cm/左投右打 | 13試合3勝6敗(3.57) | ・リリーフとして8球団を渡り歩いたベテラン左腕 ・22年に被本塁打率MLB1位&自己ベストの防御率2.93を記録したことでメッツと2年契約を結ぶも、昨年は疲労骨折の影響で出遅れ、8月には安定した投球を披露するも勝ち運に恵まれず、13先発でわずか3勝に終わった |
<ブルペン>
0 | アダム・オタヴィーノ | 38 | ニューヨーク州 | 196cm/右投両打 | 66試合1勝7敗12S(3.21) | ・衰え知らずの鉄腕 ・ブーメランのように大きく曲がるスライダーが武器 ・20年を除けば6年連続で60試合以上に登板し、D・ロバートソンが去ったあとは抑えを務めた | |
19 | 藤浪 晋太郎 | 30 | 大阪府 | 198cm/右投右打 | 34試合5勝8敗(8.57) 【アスレチックス】 30試合2勝0敗(4.85) 【オリオールズ】 | ・日本人最速投手 ・160㎞越えの直球を投じるほどの高い潜在能力を誇るが、制球難が課題 ・昨年に夢だったMLBに移籍するも、序盤は先発で大乱調だったが、救援への配置転換とフォームの修正により制球が安定し、オリオールズに移籍するとセットアッパーやクローザーの役割を託されてリーグ優勝を経験するなどして計64試合に登板した ・オフに単年契約で加入 | |
25 | ブルックス・レイリー | 36 | テキサス州 | 190cm/左投左打 | 66試合1勝2敗3S(2.80) | ・韓国リーグで先発として実績を積み、MLB復帰後はリリーフとして活躍する技巧派サウスポー ・スイーパーを武器に、シンカー、チェンジアップを投じる ・昨年は安定感のある投球でシーズン途中からセットアッパーに昇格し、チーム最多の66登板でリーグ5位の25ホールを挙げた | |
39 | エドウィン・ディアス | 30 | プエルトリコ | 190cm/右投右打 | ー | ・救援投手史上最高額の守護神 ・平均160㎞弱の豪速球と伝家の宝刀である高速スライダーの2つの球種を駆使し、驚異的なペースで三振の山を築く ・22年には61登板で32セーブ、防御率1.31、118奪三振と圧巻のピッチングを披露し、5年1億200万ドル(136億円)の大型契約を結んだが、WBCで右膝の膝蓋腱断裂の大怪我を負い、昨年はシーズンを全休した ・登場曲は「Narco」 | |
40 | ドルー・スミス | 30 | テキサス州 | 188cm/右投右打 | 62試合4勝6敗3S(4.15) | ・スピン量の多い直球とスライダーで三振を量産す豪腕リリーフ ・22年に頼れるセットアッパーに成長も、昨年は6月に粘着物質使用の疑いで1球も投げないまま退場し、10試合の出場停止処分を受けたが、自己最多の62試合に登板 | |
50 | フィル・ビックフォード | 28 | カリフォルニア州 | 193cm/右投右打 | 36試合2勝3敗(5.14) 【ドジャース】 25試合3勝2敗1S(4.62) | ・フォーシームとスライダーで打者を捻じ伏せ、3年連続で55試合に登板中 ・2度のドラフト1位指名を受け、プロ入り後は伸び悩んでいたが、21年にドジャースに加入してから覚醒し、23年8月に金銭トレードで加入 | |
51 | マイケル・トンキン | 34 | カリフォルニア州 | 201cm/右投右打 | 45試合7勝3敗1S(4.28) 【ブレーブス】 | ・ツインズで5年プレーした後に日本ハムに1年在籍し、マイナリーグや独立リーグを経て、昨シーズンに6年ぶりにMLBに復帰すると、ロングリリーフをこなすブレーブスの貴重な中継ぎとして7勝を挙げ、メジャー初セーブも記録した | |
52 | ホルヘ・ロペス | 31 | プエルトリコ | 191cm/右投右打 | 37試合4勝2敗3S(5.09) 【ツインズ】 12試合2勝0敗(9.26) 【マーリンズ】 12試合0勝0敗(5.25) 【オリオールズ】 | ・球界屈指の速度を誇るシンカーでゴロを量産し、カーブも強力 ・3年連続で防御率6点台、21年に14敗するなど先発として不発だったが、22年にリリーフに転向すると好成績を収めてオールスターに出場し、移籍を繰り返しながら2年連続で60試合に登板 ・2015年のMLBデビューから6球団を渡り歩き、シーズン途中移籍を4度経験 |
<捕手>
2 | オマー・ナルヴァエス | 32 | ベネズエラ | 180cm/右投左打 | 49試合2本7打点(.211) | ・19年に22ホーマーを放ってから打撃は下降気味だが、フレーミング技術に定評があり、同胞アルバレスの師匠役も担う ・21年にオールスターに選出された | |
4 | フランシスコ・アルバレス | 22 | ベネズエラ | 178cm/右投右打 | 123試合25本63打点(.209) | ・若き正捕手 ・圧倒的なパワーが持ち味の最高級プロスペクトとして育てられ、選球眼も秀逸 ・序盤にナルヴァエズに代わってスタメンを任されると、低打率ながら25ホーマーを放つなどパワーを発揮し、守備でもフレーミングで高い評価を受けた |
<内野手>
1 | ジェフ・マクニール | 31 | カリフォルニア州 | 185cm/右投左打 | 156試合10本55打点(.270) | ・22年に球団史上11年ぶりに首位打者に輝いたコンタクトヒッターで、優れたバットコントロールで守備シフトの穴を突き、三振が少ない ・昨年は首位打者(.326)を獲得した22年から打率を6分近く落としたが、左肘の痛みを抱えながら自己最多の156試合に出場 | |
12 | フランシスコ・リンドーア | 30 | プエルトリコ | 180cm/右投両打 | 160試合31本98打点(.254) | ・5ツールを備えたスター遊撃手 ・22年に26本塁打&107打点を記録し、ショートして球界最高峰の守備力を誇るが、2年連続で三振数が自己ワーストを更新するなど粗さが増している ・昨年はWBCでの活躍と裏腹にシーズン序盤は低調だったものの、終わってみれば球団史上4人目となる30-30を達成と孤軍奮闘し、リーグ6位のbWAR6.0を記録した ・気さくな性格で、愛称は”ミスター・スマイル” | |
13 | ジョーイ・ウェンドル | 34 | デラウェア州 | 185cm/右投左打 | 112試合2本20打点(.212) 【マーリンズ】 | ・ファースト以外の内野の全ポジションで攻守を披露し、広角に打球を放つ ・18年にレイズで最低年俸ながら打率3割と活躍し、21年には11ホーマーを放ってオールスターに出場も、マーリンズでは打撃面で苦戦したが、便利なユーティリティーとして単年契約で加入 | |
20 | ピート・アロンゾ | 29 | フロリダ州 | 190cm/右投右打 | 154試合46本118打点(.217) | ・MLB1年目で本塁打王に輝いた長距離砲 ・デビューから5年で192本塁打を放ったパワーと、22年に球団記録の131打点を稼いだ勝負強さが魅力で、三振率も低い ・昨年は4月に史上二番目の速さで通算150号に到達し、夏場にはトレードの噂が出たものの残留して46本塁打(リーグ3位)を放ったが、打率は自己ワーストとなる打率.217と安定感を欠いた ・愛称は”ポーラーベアー(ホッキョクグマ)” | |
22 | ブレット・ベイティ | 24 | テキサス州 | 190cm/右投左打 | 108試合9本34打点(.212) | ・スムーズなスイングから長打を放つ19年ドラフト1位の有望株 ・昨年はサードの一番手に定着も、攻守両面で苦戦し、マイナー落ちも経験 ・22年にメジャー初打席でホームランを放った |
<外野手>
6 | スターリング・マーティ | 35 | ドミニカ共和国 | 185cm/右投右打 | 86試合5本28打点(.248) | ・5ツール健在のベテラン外野手 ・走攻守の総合力が魅力で、通算7回も2桁本塁打&盗塁を記録も、近年は故障がち ・昨年は両股関節の手術による痛みを抱えながらプレーしたことで自己ワーストの打率、OPS、bWARを記録し、一足早くシーズンを終えた | |
9 | ブランドン・ニモ | 31 | ワイオミング州 | 190cm/右投左打 | 152試合24本68打点(.274) | ・ハッスル核弾頭 ・抜群の選球眼を武器に打線を牽引するリードオフマンとして出塁率4割前後を期待でき、足も速く、常に全力プレーで会場を沸かせる ・8年1億6200万ドルの大型契約の1年目は、チーム1位の出塁率(.363)、本塁打数も20本台に乗せたが、DRSがマイナスに転落するなど、全体としてはまずまずの成績だった | |
15 | タイロン・テイラー | 30 | カリフォルニア州 | 183cm/右投右打 | 81試合10本35打点(.234) 【ブリュワーズ】 | ・3年連続2桁ホームランのパワーと、MLBデビューから失策”0”の守備力が売りで、外野の全ポジションをこなせるが、出塁率の低さが課題 ・22年にはブリュワーズで17本塁打を放ったが、昨年はOPS.713と低迷し、第4の外野手としてトレードで加入 | |
29 | DJ・スチュワート | 30 | フロリダ州 | 183cm/右投左打 | 58試合11本26打点(.244) | ・パワーが特徴だが、左投手が苦手 ・15年にオリオールズからドラフト1位で指名され、17年にはマイナーで20本-20盗塁を達成し、21年にはMLBで12ホーマーを記録も翌年には解雇されたが、昨年にマイナー契約で加入すると、初昇格した7月からだけで11本塁打を記録した | |
44 | ハリソン・ベイダー | 30 | ニューヨーク州 | 183cm/右投右打 | 84試合7本37打点(.240) 【ヤンキース】 14試合0本3打点(.161) 【レッズ】 | ・フィールドを駆け回る突貫小僧 ・広い守備範囲とダイビングキャッチを武器に21年にはゴールデングラブを受賞し、3度の10本塁打や22年にポストシーズンだけで5ホーマーを放つなど意外なパワーを秘める ・センターの守備に関してはMLBトップクラスも、ケガの多さが課題 ・複数年契約を勝ち取るために単年契約で加入 |
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