基本情報
創立 | 1900年 |
本拠地 | ミュンヘン |
スタジアム | アリアンツ・アレーナ (収容人数 7万5000人) |
監督 | ユリアン・ナーゲルスマン |
会長 | オリバー・カーン |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | ディ・バイヤン |
<過去5シーズンの成績>
ブンデスリーガ 【優勝32回】 | CL 【優勝6回】 | DFBポカール 【優勝20回】 | 監督 | |
17/18 | 優勝 | ベスト4 | 準優勝 | アンチェロッティ➡ ハインケス |
18/19 | 優勝 | ベスト16 | 優勝 | コバチ |
19/20 | 優勝 | 優勝 | 優勝 | コバチ➡ フリック |
20/21 | 優勝 | ベスト8 | 2回戦敗退 | フリック |
21/22 | 優勝 | ベスト8 | 2回戦敗退 | ナーゲルスマン |
絶対的CFの退団を機会に 若き革命家の下で新時代を築く
・昨季は、前人未踏のリーグ10連覇とCL制覇に向けて弱冠34歳の名将候補ナーゲルスマンを指揮官に招聘。若き知将は、3バックを導入することで可能な限りアタッカーを送り込み、1試合平均3得点の圧倒的な破壊力を誇るチームを作り上げた。しかし無駄なボールロストや甘い攻守の切り替えを最後まで改善することができず、リーグ戦では前人未踏の10連覇を達成したものの、DFBポカール2回戦でボルシアMGに0-5で大敗し、CLでも準々決勝でビジャレアルに足元をすくわれるなど、ドイツの絶対王者に相応しくない結果に終わってしまった。
・今夏、その類稀なる得点力でバイエルンに一時代をもたらした世紀の点取り屋レバンドフスキが退団。昨季トータル50得点を記録したCFの穴埋めは容易ではないが、目玉補強として万能アタッカーのマネを獲得。近年課題の守備陣に関しては、ズーレが退団した代わりに即戦力のデ・リフトとマズラウィを獲得することで、パバール、ウパメカノの負担を軽減。トリッソの抜けたMFにも、アヤックス産の逸材グラフェンベルフの加入で中盤の選手層を維持した。
・絶対的エースの移籍を受けて変革を求められた絶対王者は、機動力のあるマネとニャブリを2トップに、サイドに広がらず中央に人数をかけて速攻を仕掛ける新布陣の【4-2-2-2】を採用し、開幕3試合で15得点を叩き出した。しかしボルシアMGに引き分けて以降は6試合で1勝と調子を落としたが、シュポ=モティングを1トップに据えた【4-2-3-1】でフライブルクに圧勝すると、これを皮切りに怒涛の6連勝でブンデス首位に返り咲き、CLも6戦無敗と本来の強さを取り戻しつつある。冬の休暇中にノイアーが今季絶望の重傷で離脱したが、世界屈指のGKゾマーの獲得で補填。シーズン再開は1月下旬と十分な休養を取って後半戦に臨めるだけに、ブンデス11連覇とCL制覇、そして2020年以来の3冠という昨季以上の結果が求められる。
監督
名前 | ユリアン・ナーゲルスマン |
生年月日 | 1987年7月23日 (35歳) |
国籍 | ドイツ |
就任日 | 2021年7月 |
・最新のテクノロジーをトレーニングや戦術に応用し、革新的な手法でチーム力を底上げさせてきた”超絶叩き上げの若き智将”
・バリエーション豊かな戦術を好み、相手に合わせて頻繁にシステムを変えていたが、それが原因で選手たちから反感を買うことも少なくない。昨季の失敗から今季はシステムをなるべく固定し、対戦相手に合わせた対策を減らすことを決断。
・「戦術3割、人心掌握7割」と自身で語り、緻密に戦術を落とし込むことよりも、選手たちが100%の力を発揮できるように「どれだけ自己犠牲の精神を育めるか」を重視する。
・ケガを理由に20歳で選手としてのキャリアを終えると、スカウトとしてトゥヘルの補佐を務め、1860ミュンヘンで指導者としてキャリアを始める。ホッフェンハイムU-19をドイツ王者に導くと、そのままホッフェンハイムのトップチームに昇格し、ブンデス史上最年少で監督に就任。残留争いをしていたチームを次のシーズンにはクラブ史上初のCL出場に導くと、19/20にはライプツィヒを率いてCLベスト8進出。そして21/22シーズンに満を持してバイエルンの監督に就任し、史上2番目の若さでブンデスリーガを制覇した。
・動物福祉と環境保護を理由に菜食主義である。
移籍市場
ポジション | 名前 | 移籍元 | 移籍金 |
GK | ヨハンズ・シェンク | バイエルン II | ー |
ヤン・ゾマー | ボルシアMG | 800万 € | |
DF | マタイス・デ・リフト | ユベントス | 6700万 € |
ヌサイル・マズラウィ | アヤックス | ー | |
ダレイ・ブリント | アヤックス | ー | |
ジョアン・カンセロ | マンチェスター・シティ | ー | |
MF | ライアン・グラフェンベルフ | アヤックス | 1850万 € |
FW | サディオ・マネ | リバプール | 3200万 € |
マティス・テル | レンヌ | 2000万 € |
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
GK | クリスティアン・フリュヒトル | オーストリア・ウィーン | 50万 € |
DF | タンギ・ニャンズ | セビージャ | 1600万 € |
オマー・リチャーズ | ノッティンガム・フォレスト | 850万 € | |
ニクラス・ズーレ | ドルトムント | ー | |
MF | マルク・ロカ | リーズ | 1200万 € |
コランタン・トリッソ | オリンピック・リヨン | ー | |
ガブリエル・ヴィドヴィッチ | フィテッセ | ー | |
マルセル・ザビッツァー | マンチェスターユナイテッド | ||
FW | ロベルト・レヴァンドフスキ | バルセロナ | 4500万 € |
マリク・ティルマン | レンジャーズ | ー |
基本フォーメーション

選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨季成績 (得点) | |
1 | マヌエル・ノイアー | 36 | ドイツ | 193cm/右 | 28試合 | ・昨季はセーブ率71%を記録するなど、依然として最高峰に君臨する現役No.1ゴールキーパー ・30代後半になっても衰えを見せないセービングスキル、人並み外れた反射神経で好セーブを連発 ・DFライン裏の広範囲をカバーし、抜群の判断力を活かした前への飛び出しでピンチを未然に防ぐ ・足下の技術力に優れ、後方からゲームを組み立てることも可能で、フィードも一流品 ・冬の休暇中にスキー事故で今季絶望に |
26 | スヴェン・ウルライヒ | 34 | ドイツ | 192cm/右 | 6試合 | ・世界最高の控えGK ・高い基礎力を備え、シュートストップに長ける ・ノイアーが不在の際は安定感のあるプレーを見せ、17/18にはドイツ代表にも召集された ・シーズン途中に契約を24年まで延長 |
27 | ヤン・ゾマー | 34 | スイス | 183cm/右 | 32試合 | ・スイスが誇る世界屈指のGK ・超人的な反射神経に俊敏性に優れた動作、絶妙なポジショニングでシュートを次々に弾き出す ・W杯予選では名手ジョルジーニョのPKを止めなど、PK職人としても名高い ・負傷離脱したノイアーの代役として加入 |
35 | ヨハネズ・シェンク | 19 | ドイツ | 191cm/右 | 9試合 | ・バイエルンで育成され高いポテンシャルを秘めるGKの大器 ・優れた反射神経に長い手足を活かしたリーチの長さが武器 |
<DF>
2 | ダヨ・ウパメカノ | 24 | フランス | 186cm/右 | 28試合 (1) | ・各年代でフランス代表に選ばれてきたエリートCB ・破格のフィジカル、圧倒的な対人戦の強さ、規格外のスピードを備え、フィードの精度も高い ・昨季は好不調の波が激しく、落下地点の目測やバックパスなどで軽率なミスが目立った |
4 | マタイス・デ・リフト | 23 | オランダ | 189cm/右 | 31試合 (3) | ・総額110億円超の移籍金で加入した最終ラインの若き柱 ・積極果敢な守備対応で広範囲をカバーし、並大抵のコンタクトでは微動だにせずにアタッカーを潰し、最終ラインでは壁としてクロスを弾き出す ・アヤックス仕込みの足下スキルでパス精度も高く、推進力のあるドリブルで攻め上がることも ・アヤックスでは若くして主将を務め、ユベントスではリーダーシップに磨きをかけるなど、統率力も高い |
5 | ベンジャマン・パヴァール | 26 | フランス | 186cm/右 | 25試合 | ・CBと右SBをハイレベルでこなす守備職人 ・堅実な守備対応で相手を封じ込め、的確なポジショニングにも定評がある ・高精度のクロスを武器とするが、昨季は不必要のクロスでカウンターを招く場面も ・稀に豪快なミドルを決める |
19 | アルフォンソ・デイヴィス | 22 | カナダ | 185cm/左 | 22試合 | ・左サイドの爆速王 ・爆発的なスピードで左サイドをぶち抜き、パワーとテクニックでゴール最深部にまで攻め上がり、極上のクロスを送る ・守備には改善の余地を残すが、抜かれたとしても即座に追いつく ・今年5月に彼女と別れた |
20 | ブナ・サール | 30 | セネガル | 178cm/右 | 5試合 | ・スピードのあるドリブルで勇猛果敢に攻め上がる右SB ・中盤でも起用できるが、脆弱な守備対応で指揮官の構想外に ・昨季はセネガル代表としてアフリカ王者に ・今夏はオファーが届かずに残留 |
21 | リュカ・エルナンデス | 26 | フランス | 184cm/左 | 25試合 | ・左SB、CBをハイレベルで務める実力者 ・スピードを活かしたハードな守備対応で1対1に強く、運動力も豊富 ・闘争心に溢れるが、逆に短気な一面もありDV疑惑で訴訟騒ぎに ・19/20にクラブ史上最高額の移籍金で加入 |
22 | ジョアン・カンセロ | 28 | ポルトガル | 182cm/右 | 36試合 (1) | ・”カンセロ・ロール”の具現者 ・SBながら縦横無尽に動き回り多彩な役割をこなすテクニシャンで、世界で最も優れた攻撃能力を誇る ・ミドルシュートは破壊力抜群 ・直近の試合でスタメンを外れたことで移籍を希望し、ローン移籍で加入 |
23 | ダレイ・ブリント | 32 | オランダ | 180cm/左 | 34試合 (1) | ・経験豊富な”いぶし銀DF” ・欠点のスピード不足を、高いサッカーIQ・鋭い読み・素早い切り替えで補う ・左SBやボランチなどあらゆるポジションを務め、ボール奪取から攻撃の組み立てまで多彩にこなし、サイドから効果的に攻め上がる ・昨季はリーグ戦全試合出場し、新天地を求めて今冬に加入 |
40 | ノゼア・マズラウィ | 25 | モロッコ | 183cm/右 | 25試合 (5) | ・06年からアカデミーで育成されたアヤックス産SB ・細身ながら、繊細なボルタッチとしなやかな動きで相手を凌駕して右サイドを攻め上がるなど攻撃性能が高い ・アヤックス時代にはテン・ハグから「プロの鑑」と称された |
44 | ヨシプ・スタニシッチ | 22 | クロアチア | 187cm/右 | 13試合 (1) | ・最終ラインとボランチをこなす万能DF ・優れた戦術眼とパスセンスでビルドアップに貢献し、チームに好循環をもたらす ・U-19ドイツ代表歴を持つも、両親のルーツであるクロアチア代表を選択 |
<MF>
6 | ヨシュア・キミッヒ | 27 | ドイツ | 177cm/右 | 28試合 (3) | ・絶対王者のDNAを体現する闘将 ・異次元の感性で中盤を掌握すれば、正確無比なタッチとパスで攻撃のリズムを司り、一級品のクロス、シュート、FKでゴールに導く ・闘志を前面に出し、守備では常にハードワークを厭わず、優れたリーダーシップを備え、複数のポジションをハイレベルでこなすなど、まさに超人 ・「ピッチに自分が11人いたら常に喧嘩している」と語るほど勝利に貪欲 |
8 | レオン・ゴレツカ | 27 | ドイツ | 189cm/右 | 19試合 (3) | ・世界最高峰のボックストゥボックス型 ・圧倒的なフィジカルにテクニックを兼ね備え、大胆な攻め上がりで中盤にダイナミズムをもたらし、ボックス内では強烈なヘッドを見舞う ・無尽蔵のスタミナで動き回り、守備でもハードワークを欠かさず行うなど、攻守に異彩を放つ ・コロナ渦で肉体改造に成功したが、ケガでの離脱が目立つ |
14 | パウル・ヴァナー | 17 | ドイツ | 185cm/左 | 12試合(2) 【バイエルンU-19】 4試合 | ・ブンデス最年少デビューを果たしたMFの大器 ・攻撃的MFのレフティーで、スピードとテクニックを 武器にサイドもこなす ・柔軟なタッチとパスでエジルを彷彿させ、視野の広さと独特の感性で攻撃のリズムを刻む |
38 | ライアン・ グラフェンベルフ | 20 | オランダ | 190cm/右 | 30試合 (2) | ・”オランダのポグバ”と称される大型MF ・長身に加えて、アヤックス仕込みのテクニック・スピード・フィジカルで攻守に存在感を放ち、近年はシュート力も向上 ・長いリーチを活かした独特のドリブルから「蛇」の異名を持つ |
<FW>
7 | セルジュ・ニャブリ | 27 | ドイツ | 176cm/右 | 34試合 (14) | ・2桁得点・アシストを狙えるウインガー ・細かいタッチと一瞬の加速でサイドを突破する電撃ドリブルで局面を打開し、DFライン裏への飛び出しにも優れる ・左右両足からネットに突き刺さる豪快なシュートを放ち、CFでも起用可能 ・昨季は不慣れなWB起用で調子を落とした |
10 | レロイ・サネ | 26 | ドイツ | 183cm/左 | 32試合 (7) | ・好不調の波が激しいワールドクラスのウインガー ・テクニックを織り交ぜた高速ドリブルを武器に相手を抜き去り、カウンター時の殺傷力は抜群 ・ナーゲルスマンの指導により、ポジショニングやオフザボールの動き、守備時のクオリティーが向上 ・昨季前半戦は躍動していただけに、継続性を高めたい |
11 | キングスレイ・コマン | 26 | フランス | 181cm/右 | 21試合 (6) | ・一瞬でトップギアに入り、切れ味鋭いドリブルでサイドを切り崩すウインガー ・ブンデス屈指のスピードでゴールに迫り、質の高いクロスとカットインでビックチャンスを生み出す ・近年はWB起用で守備力も向上 |
13 | マキシム・シュポ=モティング | 33 | カメルーン | 191cm/右 | 20試合 (4) | ・絶対王者のスーパーサブCF ・抜群の身体能力とセンスを誇り、長身を活かしたボールキープとヘディングで左右両サイドからゴールを脅かす得点源として機能 ・スペースメイクなど味方を活かすプレーが上手く、シーズン途中から前線の基準点として一躍スタメンに |
17 | サディオ・マネ | 30 | セネガル | 174cm/右 | 34試合 (16) | ・アフリカ屈指のスピードスター ・一瞬の加速で相手マークを無力化し、冷静なフィニッシュワークでゴールを決めるなど、得点力もアシスト力も世界最高峰を誇る ・大柄DF相手にも難なくボールをキープし、小柄ながらヘディングシュートも得意 ・故郷の慈善活動に大金を寄付するなど人格者の一面も |
25 | トーマス・ミュラー | 33 | ドイツ | 185cm/右 | 32試合 (8) | ・独特の嗅覚でゴールに迫る”神出鬼没のアタッカー” ・異常に質の高いオフザボールの動きで相手DFがケアしにくい場所に移動し、チャンスメイクもフィニッシュもハイレベルでこなす ・類まれなるコーチングで周囲に的確な指示を出し、機転の利いたプレーで攻守に躍動 ・今季でバイエルン33年目 |
39 | マティス・テル | 17 | フランス | 183cm/右 | 7試合 | ・指揮官絶賛の”未来のレバンドフスキ”と期待される逸材 ・抜群の身体能力と柔軟な身のこなしで相手DFを攻略すれば、シュートスキルの高さでゴールを量産する ・ウイングやWBでも起用可能 ・14歳の時にスピードとドリブルを活かすため、CBからFWにコンバートされた ・U-17フランス代表の主将として欧州制覇を経験 ・憧れはティエリー・アンリ |
42 | ジャマル・ムシアラ | 19 | ドイツ | 184cm/右 | 30試合 (5) | ・絶対王者の未来を担う神童 ・類まれなボールコントロールと俊敏性を融合させた独特のドリブルで包囲網を突破し、右足から繰り出すラストパスとシュートで局面を打開する ・昨季はボランチとして新境地を開拓し、中盤の全ポジションで起用できる貴重な戦力に |
コメント