基本情報
<過去5シーズンの成績>
ブンデスリーガ 【優勝32回】 | 欧州カップ戦 【CL優勝6回】 | DFBポカール 【優勝20回】 | 監督 | |
18/19 | 優勝 | ベスト16 | 優勝 | コバチ |
19/20 | 優勝 | 優勝 | 優勝 | コバチ➡ フリック |
20/21 | 優勝 | ベスト8 | 2回戦敗退 | フリック |
21/22 | 優勝 | ベスト8 | 2回戦敗退 | ナーゲルスマン |
22/23 | 優勝 | ベスト8 | ベスト8 | ナーゲルスマン➡ トゥヘル |
・類稀な得点力でバイエルンに一時代をもたらした”世紀の点取り屋”が去った昨季は、機動力のあるマネとニャブリを2トップに置き、サイドに広がらず中央に人数をかけて速攻を仕掛ける新布陣の【4-2-2-2】を採用し、得点力の低下をチャンスを増加させることで補おうと試みが、第4節から3分1敗と早い段階で不振に陥った。それでも、シュポ=モティングを1トップに据えた【4-2-3-1】を導入すると怒涛の6連勝でブンデス首位に返り咲き、バルセロナ、インテルと同居したCLグループステージも6戦無敗で通過と本来の強さを取り戻したように思われた。ところが、シーズンが再開すると拮抗した試合での取りこぼしが目立ち、ナーゲルスマンが試行錯誤している間にドルトムントの猛追を受けて首位から陥落。すると首脳部は大一番を目前にしてナーゲルマンを解任し、新指揮官にトゥヘルを招聘して巻き返しを図ったが、DFBポカールとCLは共に準々決勝で呆気なく敗退して”3冠の夢”は潰えてしまった。けれども最終節を前に2位に転落していたブンデスリーガでは、劇的な勝利と宿敵が引き分けたことで最終的に得失点差で上回り、辛うじて11連覇を成し遂げた。
監督
名前 | トーマス・トゥヘル |
生年月日 | 1973年8月29日 (49歳) |
国籍 | ドイツ |
就任日 | 2023年3月 |
・”絶対王者”の再建を託された”稀代の戦術家”
・時代の最先端を行く戦術と綿密な守備組織を構築し、既存戦力のタレント力を最大化させる柔軟な発想でチームの最適解を導き出す。ポゼッションを志向しつつも、試合中に問題点を把握して即座に戦術変更できるアドリブ力・瞬発力は世界屈指を誇る。
・22年9月のCL・グループステージ/ディナモ・ザグレブ戦での敗戦後にチェルシーの監督を電撃解任されたが、“首位決戦”となるデア・クラシカーの直前にナーゲルスマンに代わって”絶対王者”の指揮官に就任。ミュラーをスタメンから外すなど独自色を出しながら最初の7試合でわずか2勝と苦戦し、就任から3週間足らずで3冠の夢は潰えてしまった。しかし、最終節では厳格な指導でチームを引き締めて最低限のノルマであるブンデス11連覇に導き、キャリアで初めてシャーレを掲げた。
・ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語を駆使してコミュニケーション能力が高い。感情の起伏も激しく、8月のスパーズ戦では試合中にコンテ監督と一触即発の空気となり、試合終了後には小競り合いで退場となった。
・24歳で現役を引退して以降は指導者を志して、VfBシュトゥットガルト、アウクスブルグ、マインツのユースで監督経験を積み、その後はマインツ、ドルトムント、PSGと着実にステップアップを遂げ、20/21に途中就任したチェルシーでは3バックを即座に構築してCLを勝ち上がり、決勝ではペップとの頭脳戦を制してビッグイヤー獲得に導いた。
移籍市場
基本フォーメーション

選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨季成績 (得点) | |
1 | マヌエル・ノイアー | 36 | ドイツ | 193cm/右 | 12試合 | ・依然として世界最高峰に君臨する”現役No.1ゴールキーパー” ・30代後半になっても衰えを見せないセービングスキル、人並み外れた反射神経で好セーブを連発する一方、DFライン裏の広範囲をカバーし、抜群の判断力を活かした前への飛び出しでピンチを未然に防ぐ ・足下の技術力に優れ、後方からゲームを組み立てることも可能で、フィードも一流品 ・昨季は冬の休暇中にスキー事故で重傷を負い、シーズン後半を棒に振った |
26 | スヴェン・ウルライヒ | 34 | ドイツ | 192cm/右 | 3試合 | ・世界最高の控えGK ・高い基礎力を備え、シュートストップに長ける ・ノイアーが不在の際は安定感のあるプレーを見せ、17/18にはドイツ代表にも召集された ・シーズン途中に契約を24年まで延長 |
35 | ヨハネズ・シェンク | 19 | ドイツ | 191cm/右 | ー | ・バイエルンユースで育成された高いポテンシャルを秘めるGKの大器 ・優れた反射神経に長い手足を活かしたリーチの長さが武器 |
<DF>
2 | ダヨ・ウパメカノ | 24 | フランス | 186cm/右 | 29試合 | ・各年代でフランス代表に選ばれてきたエリートCB ・破格のフィジカル、圧倒的な対人戦の強さ、規格外のスピードで相手フォワードを完封し、フィードの精度も高い ・昨季はカタールW杯ではフランス代表の決勝進出に貢献したが、クラブでは致命的なミスが目立った |
3 | キム・ミンジェ | 26 | 韓国 | 190cm/右 | 35試合 (2) 【ナポリ】 | ・”アジアの壁” ・屈強なフィジカルで相手FWを封殺するなど対人戦では無類の強さを誇り、カバーリングも的確 ・パスセンスも備え、逆足でのフィード精度も高く、大胆不敵に持ち上がることも ・昨季ナポリで加入1年目から最終ラインの要としてスクデット奪還の立役者となり、セリエA最優秀DFに選出された ・今夏にアジア人選手として最高額の移籍金となる5000万€(約77億5000万円)で加入 |
4 | マタイス・デ・リフト | 23 | オランダ | 189cm/右 | 31試合 (3) | ・最終ラインの若き柱 ・積極果敢な守備対応で広範囲をカバーするが、並大抵のコンタクトでは微動だにせずにアタッカーを潰すなど、最終ラインでは壁として立ちはだかる ・アヤックス仕込みの足下スキルでパス精度も高く、推進力のあるドリブルで攻め上がることも ・総額110億円超の移籍金で加入すると入団1年目から卓越したリーダーシップを発揮し、一級品の安定感でウパメカノの相棒として最終ラインを支えた |
19 | アルフォンソ・デイヴィス | 22 | カナダ | 185cm/左 | 26試合 (1) | ・左サイドの爆速王 ・爆発的なスピードで左サイドをぶち抜き、パワーとテクニックを活かしてゴール最深部にまで攻め上がり、極上のクロスを送るなどアッタキングサードで変化を加えられる ・守備には改善の余地を残すが、抜かれたとしても自慢のスピードで即座に追いつく ・昨季はリーグ3位のトップスピードを記録したが、スペースを消されると存在感が薄まった |
20 | ブナ・サール | 30 | セネガル | 178cm/右 | 1試合 | ・スピードのあるドリブルで勇猛果敢に攻め上がる右SB ・中盤でも起用できるが、脆弱な守備対応でナーゲルスマン体制では構想外に ・昨季はセネガル代表としてアフリカ王者に |
22 | ラファエウ・ゲレイロ | 29 | ポルトガル | 170cm/左 | 27試合 (4) 【ドルトムント】 | ・ブンデスきってのアシスト製造機 ・高いキープ力、戦術眼、高精度のキックを武器にサイドから攻撃を活性化させ、逆サイドからの攻撃時はフィニッシャーに変貌する ・昨季はSBだけでなくインサイドハーフとしても高いゲームメイク力を発揮してリーグトップの12アシストを記録 ・ドルトムントとの契約を満了し、かつての恩師の下でのプレーを即決 |
28 | タレク・ブッフマン | 18 | ドイツ | 188cm/ー | ー | ・将来を最も嘱望されるドイツ人DF ・若干18歳にして188㎝の高身長&屈強なフィジカルを誇り、鋭い戦術眼や足下技術も備える”絶対王者の将来を担う逸材”として度々ボアテングとプレースタイルが比較される ・アウクスブルグの下部組織で育成され、19年にバイエルンに加入し、ユースチームではキャプテンを務めることも ・カタールW杯期間中にトップチームの練習に参加し、6月にプロ契約を締結 |
40 | ノゼア・マズラウィ | 25 | モロッコ | 183cm/右 | 19試合 (1) | ・06年からアカデミーで育成されたアヤックス産SB ・細身ながら、繊細なボルタッチとしなやかな動きで相手を凌駕して右サイドを攻め上がるなど攻撃性能が高い ・カタールW杯ではモロッコ代表のベスト4進出に貢献も、クラブでは真価を発揮できず ・アヤックス時代にはテン・ハグから「プロの鑑」と称された |
<MF>
6 | ヨシュア・キミッヒ | 27 | ドイツ | 177cm/右 | 33試合 (5) | ・絶対王者のDNAを体現する”ドイツの皇帝” ・異次元の感性で中盤を掌握すれば、正確無比なタッチとパスで攻撃のリズムを司り、一級品のクロス、シュート、FKでゴールに導く ・闘志を前面に出し、守備では常にハードワークを厭わず、優れたリーダーシップを備え、複数のポジション&タスクをハイレベルでこなす超人MF ・昨季はほとんどの試合にスタメン出場しながら1人で何役も担うなどチーム屈指の働きで攻守を統率した |
8 | レオン・ゴレツカ | 27 | ドイツ | 189cm/右 | 27試合 (3) | ・世界最高峰のボックストゥボックス型 ・圧倒的なフィジカルにテクニックを兼ね備え、豪快な攻め上がりで中盤にダイナミズムをもたらし、ボックス内では強烈なヘッドを見舞う ・無尽蔵のスタミナで動き回り、守備でもハードワークを欠かさず行うなど、攻守に異彩を放つ ・昨季は中途半端なパフォーマンスが目立ち、最終節では途中出場ながら途中交代の屈辱を受けた ・コロナ渦で肉体改造に成功したが、毎シーズン複数回ケガで離脱する |
14 | パウル・ヴァナー | 17 | ドイツ | 185cm/左 | 2試合 | ・ブンデス最年少デビューを果たした”ワンダーボーイ” ・柔軟なタッチとパスでエジルを彷彿させ、視野の広さと独特の感性で攻撃のリズムを刻む攻撃的MFの大器 ・スピードとテクニックを武器にサイドもこなす ・ドイツとオーストリアの2重国籍 |
27 | コンラート・ライマー | 25 | オーストリア | 180cm/右 | 26試合 (4) 【RBライプツィヒ】 | ・器用な中盤のダイナモ ・高い認知・判断力を活かして試合を制御しつつ、”プレッシングの鬼”としてピッチの至る所に顔を出せばズバ抜けたボール奪取力を誇り、素早い切り替えからのシンプルなパスで縦への推進力も生み出すなど攻守の要として躍動する ・今夏にフリーで加入し、キミッヒ、ゴレツカとの定位置争いに挑む ・ザルツブルグのユース出身で、”レッドブルグループの申し子”の称される ・ジャパンツアーでラーメンを堪能 |
38 | ライアン・ グラフェンベルフ | 20 | オランダ | 190cm/右 | 24試合 | ・”オランダのポグバ”と称される大型MF ・長身に加えて、アヤックス仕込みのテクニック・スピード・フィジカルで攻守に存在感を放ち、近年はシュート力も向上 ・長いリーチを活かした独特のドリブルから「蛇」の異名を持つ |
42 | ジャマル・ムシアラ | 20 | ドイツ | 184cm/右 | 33試合 (12) | ・絶対王者の未来を担う”ドイツ新世代の顔” ・類まれなボールコントロールと俊敏性を融合させた独特のドリブルで包囲網を突破し、右足から繰り出すラストパスとシュートで局面を打開する天才アタッカー ・ウイングや中盤の全ポジションで起用できるなど末恐ろしい潜在能力を秘める ・昨季はチームが苦戦する中で公式戦16G16Aと孤軍奮闘し、最終節では途中出場から優勝を手繰り寄せる決勝ゴールを決めた |
<FW>
7 | セルジュ・ニャブリ | 27 | ドイツ | 176cm/右 | 34試合 (14) | ・2桁得点・アシストを狙えるウインガー ・細かいタッチと一瞬の加速でサイドを突破する電撃ドリブルで局面を打開し、DFライン裏への飛び出しにも優れる ・左右両足からネットに突き刺さる豪快なシュートを放ち、CFでも起用可能 ・昨季は2度のゴールラッシュを披露しつつ凡ミスを連発するなど調子の浮き沈みが激しかった |
9 | ハリー・ケイン | 29 | イングランド | 188cm/右 | 38試合 (30) | ・説明不要の世界最強ストライカー ・両足から放たれる精度の高いシュートやヘッドなど超一級レベルのフィニッシュでゴールを陥れるだけでなく、中盤に下がってスペースメイクやチャンスメイクもこなすなど、攻撃の全プロセスに関与できる ・昨季はFAカップ4回戦以外の全試合に出場し、コンスタントに得点を重ねてキャリアハイの30ゴールを奪った ・今夏に1億€(約158億円)以上の移籍金でドイツの絶対王者に完全移籍 |
10 | レロイ・ザネ | 26 | ドイツ | 183cm/左 | 32試合 (8) | ・好不調の波が激しいワールドクラスのウインガー ・テクニックを織り交ぜた高速ドリブルを武器に相手を抜き去り、カウンター時の殺傷力は抜群 ・ナーゲルスマンの指導により、ポジショニングやオフザボールの動き、守備時のクオリティーが向上 ・昨季はムシアラと息の合ったプレー見せるも中途半端な成績に終わった ・メンタルに左右されがちなどムラがあるだけに、継続性を高めたい |
11 | キングスレイ・コマン | 26 | フランス | 181cm/右 | 24試合 (8) | ・一瞬でトップギアに入り、切れ味鋭いドリブルでサイドを切り崩すウインガー ・ブンデス屈指のスピードでゴールに迫り、質の高いクロスとカットインで決定機を生み出すセンスはピカイチ ・近年はWB起用で守備力も向上 ・昨季はウインガー陣が苦戦する一方で輝きを放ち、優勝の掛かった最終節では先制ゴールを奪った |
13 | マキシム・シュポ=モティング | 33 | カメルーン | 191cm/右 | 19試合 (10) | ・絶対王者のスーパーサブCF ・抜群の身体能力とセンスを誇り、長身を活かしたボールキープとヘディングで左右両サイドからゴールを脅かす得点源として機能し、スペースメイクなど味方を活かすプレーも上手い ・昨季前半戦はレバンドフスキに代わる前線の基準点として幾度もチームを救い、キャリアハイの公式戦17ゴールを記録した |
17 | サディオ・マネ | 30 | セネガル | 174cm/右 | 25試合 (7) | ・アフリカ屈指のスピードスター ・一瞬の加速で相手マークを無力化し、冷静なフィニッシュワークでゴールを決めるなど、得点力もアシスト力も世界最高峰を誇る ・大柄DF相手にも難なくボールをキープし、小柄ながらヘディングシュートも得意 ・レバンドフスキに代わる新戦力として公式戦12得点を記録したが、負傷離脱やザネへの殴打など負の側面が目立ち、サウジアラビアへの移籍の噂が飛び交う |
25 | トーマス・ミュラー | 33 | ドイツ | 185cm/右 | 27試合 (7) | ・独特の嗅覚でゴールに迫る”ミスター・バイエルン” ・異常に質の高いオフザボールの動きで相手DFがケアしにくい場所に移動し、チャンスメイクもフィニッシュもハイレベルでこなす”神出鬼没のアタッカー” ・類まれなるコーチングで周囲に的確な指示を出し、機転の利いたプレーで攻守に躍動する ・バイエルンで23年目を迎えた昨季は、トゥヘルの下でスタメンを外れることもあったが20得点に関与とゴールへの道を創出する力は健在だった |
32 | ガブリエル・ヴィドヴィッチ | 19 | クロアチア | 180cm/右 | 1試合 25試合 (4) 【フィテッセ】 | ・優れた技術力を持ち、ライン間から相手に脅威をもたらす若きクロアチア人アタッカー ・16年夏にバイエルンの下部組織に加入し、21/22季には地域リーグで21G10Aを記録した ・モドリッチがロールモデル ・ドイツ生まれだが、両親がクロアチア人であることから年代別ではクロアチア代表を選択 ・2歳からボールと戯れ、練習が無い日は家の隣のサッカー場で父親と一緒にトレーニングしていた |
39 | マティス・テル | 17 | フランス | 183cm/右 | 22試合 (5) | ・”未来のレバンドフスキ”と期待される逸材 ・抜群の身体能力と柔軟な身のこなしで相手DFを攻略すれば、シュートスキルの高さでゴールを量産する ・昨季はファンからレギュラー出場が熱望されながらもスタメン起用されたのはわずか1試合だったが、短い出場時間で5得点を奪うなどジョーカーとして機能 ・14歳の時にスピードとドリブルを活かすためにCBからFWにコンバートされた ・憧れはティエリー・アンリ |
46 | アリヨン・イブラヒモヴィッチ | 17 | ドイツ | 180cm/右 | 1試合 | ・ドイツの”イブラヒモビッチ” ・卓越した技術、プレッシング、ポジショニングで存在感を発揮し、前に出て攻撃をサポートしつつ守備では汚れ仕事もこなすボックス・トゥ・ボックス型ながら、ストライカー顔負けの決定力も備える攻撃的MFの大器 ・下部組織では最も高く評価される有望株として飛び級でプレーし、16歳からトップチームの練習に定期的に参加 ・ズラタンとC・ロナウドがアイドル ・両親はコソボ人 |
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