基本情報
創立 | 1897年 |
本拠地 | トリノ |
スタジアム | アリアンツ・スタジアム (収容人数 4万5666人) |
監督 | マッシミリアーノ・アッレグリ |
会長 | ジャンルカ・フェレロ |
公式サイト | HP twitter Youtube |
愛称 | ビアンコネーロ ビアンコネーリ ラ・ベッキア・シニョーラ |
<過去5シーズンの成績>
セリエA 【優勝36回】 | 欧州カップ戦 【CL2回】 【EL/UEFAカップ3回】 | コッパ・イタリア 【優勝14回】 | 監督 | |
18/19 | 優勝 | CL/ベスト8 | ベスト8 | アッレグリ |
19/20 | 優勝 | CL/ベスト16 | 準優勝 | サッリ |
20/21 | 4位 | CL/ベスト16 | 優勝 | ピルロ |
21/22 | 4位 | CL/ベスト16 | 準優勝 | アッレグリ |
22/23 | 7位 | CL/グループステージ敗退 EL/ベスト4 | ベスト4 | アッレグリ |
不正会計問題に踊らされた1年 ビアンコネーリの先行きは暗い
・不安定かつ困難なシーズンだった。開幕前にはブラホビッチを中核に据えたチームを構築するため、ディ・マリア、ポグバ、コスティッチをはじめ各セクションに即戦力を補強し、セリエA屈指のタレント集団を編成した。しかし序盤からディ・マリア、ポグバの負傷離脱もあり第9節までわずか3勝、CLグループステージも1勝5敗のグループ3位でEL行きを強いられた。そしてW杯中断期間中には不正会計疑惑が報じられたことで経営陣が総辞職する激震に見舞われ、スポーツ裁判所から”勝点15減”の厳しい処分が下された。それでもアッレグリは、ボール支配を放棄したベタ引きの5バックと個人技頼りのロングカウンターといった現代に逆行する戦術に切り替えると、第10節から8連続クリーンシートで8連勝とチームは一気に復調を遂げ、EL決勝トーナメントも勝ち上がり、4月には処分も暫定的に取り消されたため一時は2位まで順位を回復した。それでもEL準決勝でセビージャに競り負け、さらには再び”勝点10減”の処分が受けたことにより実質3位タイの勝点を稼ぎながらセリエA・7位という屈辱的な順位と、2季連続無冠でシーズンを終えた。
監督
名前 | マッシミリアーノ・アッレグリ |
生年月日 | 1967年8月11日 (55歳) |
国籍 | イタリア |
就任日 | 2021年5月 |
・セリエAでモウリーニョに次ぐタイトル数を誇る名戦術家
・2年ぶりに復帰した21/22季はユベントスを指導して初の無冠に終わり、2年目の昨季は戦力を充実させながらも序盤戦で悪戦苦闘すると、時代に逆行した堅守速攻の3バック&ミレッティ、ファジョーリら若手の抜擢でチームを再建させ、不正会計による勝点減やストレスを受けながらも実質セリエA3位、ELベスト4まで導いた。しかし、結果を優先し、タレント力に依存したその采配には疑問を投げかけられた。
・ACミランでスクデット1回、ユベントスを5シーズン率いた第一次政権ではセリエA5連覇とコッパ・イタリア4連覇を達成し、2度のCL準優勝にも導いた。
・”堅守”を代名詞に綿密に戦術を構築しながら、選手や状況に応じた柔軟な采配による評価も高い。
・現役時代は創造性溢れたミットフィルダーとして主に8クラブを渡り歩き、セリエAで101試合、セリエBで144試合に出場。92/93季には12得点を記録もチームは最下位で降格した。
・女性関係のスキャンダルが多くプレイボーイとして知られる。
・競馬を好む。
移籍市場
ポジション | 名前 | 移籍元 | 移籍金 |
GK | |||
DF | ルカ・ペッレグリーニ | ラツィオ | ー |
コーニ・デ・ヴィンデル | エンポリ | ー | |
アンドレア・カンビアーゾ | ボローニャ | ー | |
MF | ニコロ・ロベッラ | モンツァ | ー |
ウェストン・マッケニー | リーズ | ー | |
デニス・ザカリア | チェルシー | ー | |
FW | ティモシー・ウェア | リール | 1130万€ |
ポジション | 名前 | 移籍先 | 移籍金 |
GK | |||
DF | |||
MF | ファン・クアドラード | インテル | ー |
レアンドロ・パレデス | PSG | ー | |
FW | アンヘル・ディ・マリア | ベンフィカ | ー |
モハメド・イハッターレン | 未定 | ー |
基本フォーメーション

選手一覧
<GK>
No. | 名前 | 年齢 | 国籍 | 身長/利き足 | 昨季成績 (得点) | |
1 | ヴォイチェフ・シュチェスニー | 33 | ポーランド | 195cm/右 | 28試合 | ・ユーべ不動の正守護神 ・大きな体躯らしからぬ機敏な動きと常人離れした反射神経で四隅のシュートを弾き出し、ハイボール処理や飛び出しなど守備範囲も広く、好不調の波が少ない抜群の安定感でユヴェントスの堅守速攻スタイルを最終ラインから支える ・PKに強く、カタールW杯ではPK2本中2本を阻止した ・アーセナル、ローマといった名だたるクラブで正GKを務め、2月には17/18季からゴールマウスを守るユベントスで通算200試合出場を達成した ・ユベントスとの契約を25年6月まで延長したが、高年俸ゆえに退団の可能性もある |
23 | カルロ・ピンソーリョ | 33 | イタリア | 194cm/左 | ー | ・ピッチ外でチームを支える第3GK ・17/18にユベントスに復帰してから6年経ち出場機会は毎年1試合に限られるが、フレンドリーな性格でチームメイトを盛り上げるムードメーカー役として欠かせない存在 ・ユベントスの下部組織出身で、通算6回のレンタル移籍を経験 ・C・ロナウドとも親交がある |
36 | マッティア・ペリン | 30 | イタリア | 188cm/右 | 11試合 | ・控えとして不相応な第2GK ・優れた運動神経と反射神経を誇り、同世代で最も有望なGKと期待され、ジェノア時代はセリエA屈指の数値を記録した実力者 ・ユベントスでは控えに甘んじるが、昨季はシュチェスニーが負傷離脱したこともありユベントスのGKとして自己最多の出場数を記録 |
<DF>
2 | マッティア・デ・シーリオ | 30 | イタリア | 182cm/右 | 17試合 | ・監督からの信頼が厚いDF ・地味ながら最終ラインのどのポジションでも攻守ともに堅実なプレーで己の役割を果たし、計算できるバックアッパーとしてチームに貢献する ・ミラン時代に師事したアッレグリに重宝されているが、昨季はケガによる離脱とクオリティーの低さによりファンからは存在を疑問視されている |
3 | ブレーメル | 26 | ブラジル | 188cm/右 | 30試合 (4) | ・大躍進を遂げたブラジル人DF ・強靭なフィジカルを駆使した守備対応で地上戦・空中戦共に無敵を誇り、アタッカー顔負けの巧みなドリブルとパスで攻撃の起点にもなれる ・21/22のセリエA最優秀DFに選ばれ、22年夏にインテルとの争奪戦を制して加入し、3バックの中央に定着した ・22年9月に悲願のセレソンデビューを果たし、カタールW杯にも召集されるなど短期間で大出世 |
6 | ダニーロ | 31 | ブラジル | 184cm/右 | 37試合 (3) | ・多彩な役割をこなす守備職人 ・ビルドアップでの貢献度や偽SBとして攻撃に厚みをもたらせる戦術理解度の高さが魅力で、ベテランらしい冷静なプレーで攻守のバランスを整える ・両SB、CBで起用できるマルチロールとしてどの監督からも重宝され、昨季は3バックの右に順応したことでさらに新境地を開拓した ・キャプテンシーもあり、ボヌッチが欠場する際はキャプテンマークを巻く |
12 | アレックス・サンドロ | 32 | ブラジル | 180cm/左 | 25試合 | ・長らくユーべの左サイドを支える攻撃的SB ・屈強かつパワフルなサイドバックとしてドリブル突破からのクロスでチャンスを演出すれば、労を惜しまずに上下動でき、粘り強い守備の評価も高い ・近年はキレを欠く場面が散見される ・11年にセレソンデビューも、カタールW杯で念願のワールドカップ初出場を果たした |
15 | フェデリコ・ガッティ | 24 | イタリア | 190cm/右 | 18試合 | ・アマチュアから這い上がった遅咲きの逸材 ・190㎝の高身長と屈強なフィジカルを活かした空中戦で強さを発揮し、セットプレーでも強烈なヘッドで得点源として活躍できる ・15年に6部相当のクラブでキャリアをスタートし、そこから順調にステップアップを遂げ、21/22にセリエBで活躍したことでユベントスとの契約を勝ち取った ・高校を中退し、10代の頃は大工として父に代わって家族を支えながらアマチュアのクラブでプレー |
19 | レオナルド・ボヌッチ | 36 | イタリア | 190cm/右 | 17試合 (1) | ・最終ラインの精神的支柱 ・スピードはないが経験に裏打ちされた老獪なポジショニングと堅実なタックルで相手FWを抑え込み、後方からの正確なフィードとセットプレーでもチームに貢献できる ・幼少期からユベントスのファンで、守備の要として前人未踏のセリエA9連覇に尽力し、ユーベの常勝精神を体現する存在 ・キエリーニ退団の伴いキャプテンに就任した昨季は、負傷による離脱とブレーメルの台頭を受けて出場機会が限られた |
24 | ダニエレ・ルガーニ | 28 | イタリア | 190cm/右 | 9試合 | ・頼れるバックアッパー ・長身で空中戦に強く、優れた予知能力で機動力のなさを補い、ボール捌きも優雅 ・確かな実力を備え、ユベントスに通算7年在籍しながら最多出場は17/18の22試合と長らく控えに甘んじている |
ー | ルカ・ペッレグリーニ | 24 | イタリア | 178cm/左 | 9試合 【フランクフルト】 7試合 【ラツィオ】 | ・控え左SB ・屈強かつテクニックのあるDFで、プレーの質・運動量・スピードは平均以上を担保する ・ローマの下部組織出身で、19年夏にユヴェントスに加入したがスタメンをの座を掴み取れず、昨季はフランクフルトとラツィオにレンタル移籍したがわずか7試合の出場と控えに甘んじた |
<MF>
5 | マヌエル・ロカテッリ | 25 | イタリア | 185cm/右 | 32試合 | ・ユーべの中盤を司るレジスタ ・視野の広さを活かし中盤の底から長短をパスをシンプルに散らしてチームの攻撃を統制する司令塔として機能する一方で、汗をかく仕事も嫌がることなく行うなど利他精神に富み、ゴール前に攻め上がるセンスもある ・サッスオーロでデ・ゼルビの指導により大きく成長し、EURO2020でブレイクを遂げ、レンタル2年目の昨季も不動のプレーメーカ兼縁の下の力持ちとして活躍 ・ミランの下部組織出身だが幼少期からユベントスファンで、将来のキャプテン候補でもある |
10 | ポール・ポグバ | 30 | フランス | 191cm/右 | 6試合 | ・眠れる怪物MF ・抜群のテクニックや閃きなど独力で強大な違いを創り出すプレーメーカーながら、気分屋の面もあり、一貫性に欠ける ・昨夏に「家」と語るトリノに移籍金0で6年ぶりに帰還も、開幕前に右膝を手術したことで長期離脱し、2月のトリノ戦でようやく公式戦初出場も何の貢献もできずにシーズンを終えた ・22/23ユベントス陣容の中で一番の高給取り |
17 | フィリップ・コスティッチ | 30 | セルビア | 184cm/左 | 37試合 (3) | ・左サイドからアシストを量産するクロッサー ・左WB・ウイングとして高い精度を誇る左足から多彩なクロスを供給することでチャンスメークを担い、強烈なミドルも備え、守備時の献身性も高い ・21/22にフランクフルトでEL制覇を成し遂げ、大会MVPに選出された ・昨夏に1200万ユーロの移籍金で加入し、セリエA2位タイの8アシストを記録 |
20 | ファビオ・ミレッティ | 19 | イタリア | 179cm/右 | 27試合 | ・イタリアの未来を担う逸材 ・若干10代の若手MFながらレジスタとしての戦術眼とパスワークに、トップ下としての攻撃センスも兼ね備える大器 ・敵に囲まれた状態でも冷静にプレーし、アッレグリから「ベテランのよう」と称される ・ユーべの下部組織から彗星の如く現れ、アッズーリでは”ジョルジーニョの後継者”と期待される |
25 | アドリアン・ラビオ | 28 | フランス | 188cm/右 | 32試合 (8) | ・レ・ブルー屈指のセンスを誇る中盤のエンジン ・フィジカル、身体能力、テクニックの三拍子に恵まれた万能型のボランチで、豪快な推進力と洗練されたパスで違いを生み出し、積極的にシュートも放てば、守備でも瞬時に危機を察知して広大な範囲のスペースを埋める ・クールな見た目ながら熱いハートを持ち合わせて大舞台でも物怖じせず、カタールW杯では風邪で欠場した準決勝を除いて6試合に出場し、クラブでも公式戦11G6Aと傑出した結果を残すなど、昨季は才能を全面開花させたが、1000万€近い年俸を望むことから契約延長が不安視される ・母が代理人を務める |
44 | ニコロ・ファジョーリ | 22 | イタリア | 178cm/右 | 26試合 (3) | ・モドリッチに例えられる新星 ・高度なテクニックとポジショニングセンスを誇り、最終ラインと前線の繋ぎ役やチャンスを演出するファンタジスタとして活躍でき、負けん気が強い守備も魅力 ・ユベントスの下部組織で育成され、家族もユベントスファン |
45 | エンソ・バレネチェア | 22 | アルゼンチン | 186cm/右 | 3試合 | ・ユベントスNEXT GENが輩出した新進気鋭のレジスタ ・若きレジスタながら高いインテリジェンスを感じさせる位置取りとボールタッチが特徴 ・昨季はセリエC中心でプレーしたが、セリエAとCLでデビューを果たし、セリエAで初出場・初スタメンとなったトリノ戦では69分まで堂々とプレー ・首脳部から才能を高く評価され、経験を積ませるためにローン移籍が有力 |
<FW>
7 | フェデリコ・キエーザ | 25 | イタリア | 175cm/右 | 21試合 (2) | ・唯一無二の理不尽ドリブラー ・スピードが持ち味の切れ味鋭いドリブルを武器に独力でサイドから局面を打開するウインガーで、ペナルティーボックス内での決定力と勝負強さも魅力 ・22年1月に前十字靭帯を断裂したことで10カ月近く離脱も実力は健在 ・父もプロサッカー選手でイタリア代表としてもプレーした ・フィレンツェのインターナショナルスクールに通っていたことから英語が堪能 |
9 | ドゥシャン・ヴラホヴィッチ | 23 | セルビア | 190cm/左 | 27試合(10) | ・次世代屈指の大型ストライカ― ・強さ・速さ・巧さの三拍子を揃え、前線の起点となるポストワーク、カウンターでの突破力、ボックス内でのDFとの駆け引きなど多様な場面で脅威となり、厳しい姿勢からでも絶対的な自信を持つ左足から強烈なシュートを放つなど規格外の得点力を誇る ・直接FKをネットに突き刺すなどプレースキッカーとしても活躍する ・今後のユベントスの将来を担う絶対軸として21/22シーズン途中に約115億円の移籍金で加入も、昨季は公式戦で14Gと不十分な成績に終わり、起用法への不満と資金捻出から放出候補に挙げられる |
14 | アルカディウシュ・ミリク | 29 | ポーランド | 186cm/左 | 27試合(7) | ・輝きを取り戻しつつある左利きの点取り屋 ・鋭い動き出しからのダイナミックなシュートや正確なFKなど多彩なシュートが持ち味で、味方を活かすプレーも上手い ・昨夏にモラタが抜け層が薄くなった前線とブラホビッチの穴埋めとしてレンタル加入 ・マンチェスターユナイテッドのファンで、憧れのFWはC・ロナウド |
18 | モイーズ・キーン | 23 | イタリア | 183cm/右 | 28試合 (6) | ・天賦の才を秘めるストライカー ・優れた身体能力と屈強なフィジカルを誇り、カウンター時にその本領を発揮して強引に相手DFとの競り合いを制し、ゴールに迫る ・前線ならどこでも起用できる万能FWだが、各ポジションでライバルを上回ることができずにベンチスタートが多い ・23年3月のローマ戦で途中出場から40秒で相手選手を蹴り上げ、一発レッドを喰らった |
21 | カイオ・ジョルジ | 21 | ブラジル | 176cm/右 | ー | ・ブラジルの新星ストライカー ・ブラジル人らしい繊細なボール扱いでサイドから中へとカットインしてシュートを突き刺し、前線ならどこでもこなせる万能アタッカー ・22年2月に膝蓋腱を断裂してから復帰できておらず、他クラブへの放出も噂されている ・尊敬するネイマールと同じサントスの出身 |
30 | マティアス・スーレ | 20 | アルゼンチン | 176cm/左 | 13試合 (1) | ・ディ・マリアやディバラと比較される左利きの逸材 ・右サイドから滑らかなドリブルと独特なリズムのパスで攻撃に違いを創り出すレフティーで、セットプレーでは直接フリーキックも決めることができ、トップ下やセカンドストライカ―としても活躍できる ・2月のサンプドリア戦で途中出場からセリエA初ゴールを決めた ・21年11月にほぼ無名ながらワールドカップ南米予選のメンバーに初召集された ・憧れはメッシで、お気に入りのチームはインデペンディエンテ |
43 | サミュエル・イリング・ ジュニオール | 19 | イングランド | 182cm/左 | 12試合 (1) | ・期待のイングランド人FW ・左サイドを主戦場にスピードに乗った鋭いドリブル突破が特徴のウインガーで、静止した状態からでも相手DFを置き去りにするなど初速が早い ・チェルシーの下部組織出身で、20年にタダ同然で加入したユヴェントスNext Genでは両ウイング、左SB、攻撃的MFなどさまざまなポジションでプレー ・10月のエンポリ戦でトップチームデビューを果たすと、CLグループステージ:ベンフィカ戦ではCLデビュー&初アシストを記録し、5月のアタランタ戦ではセリエA初ゴールとなる決勝点を決めた |
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